うまくいけば 嘘がほんとに ならぬかと 甘い頭の 馬鹿女かな
*きついですね。しかしこれは大火の作ではありません。わたしのです。わたしも、時にはこういうのも詠みます。大火にならっているわけではない。わたしもたまには、きついことを言いたくなる時もあるのです。普段は抑えめにしていますがね。
この存在は女性なので、わたしもそれを尊重して、普段は女性的に表現しています。ですが本当のわたしは、実は大火にも勝るとも劣らない、痛い男です。ただあそこまであからさまにやらないだけでね。しかし自分の中の男が、これは我慢が出来ないなというときには、本当の自分の片りんを見せもする。
毎日大火がつぶやきで言っているように、かのじょのまねをした馬鹿女がなかなかそれをやめてくれません。髪型を似せ、瞳をいやらしいほど磨いて、天使的に清潔な感じの服を着て、これみよがしにテレビやネットに出没している。
インスタグラムを時々のぞいていると、天使的に磨き上げた自分の写真を、うれしそうに載せている馬鹿女をたくさん見ます。
大火が、それは美人じゃないんだよ、馬鹿なんだよ、と何度言っても聞きはしない。嘘がみんなにばれてるんだよ。心の中で何を考えているかがみんなにばれているんだよ。全然きれいじゃないんだよ。もううるさいほどに言われますね。だが本当のことです。馬鹿女は理屈ではわかっていても、心のどこかで、何かがうまくいって、自分たちのほうが正しい、自分たちのほうがきれいだ、にならないかと、虫のいいことを考えているのです。
醜いなどというものではない。
それは自分をよくするためなら、世界がひっくり返っても構わないという、あまりにも愚かな態度なのです。何もわかってはいない。嘘が本当になってしまえば、この世界のすべてをつくっている愛が嘘になる。愛など嘘だにしてしまえば、人類の創造そのものが、冗談のようなことになる。馬鹿になってしまうのです。
きついですね。わたしも大火に負けていません。心底、馬鹿女に怒っているからです。男という男が、何もわかってはいない天使まねの馬鹿女に、怒っているのです。