鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

カラちゃん、さなぎになる

2013-10-06 19:17:16 | 日記


9月21日に山で出会ったカラスアゲハの幼虫、カラちゃん1、4センチ。


 先月から飼育をはじめたカラスアゲハの幼虫が、昨日、前蛹になり、
きょうはいよいよさなぎになる、というので、その瞬間を動画に撮ろうと、

セッティングして、待ち構えていたんですが・・・・・・。

 さっき、カメムシの種名訂正のエントリーを書いているうちに、
さなぎになっちゃった・・・・・・。
決定的瞬間なのに、カラスアゲハの蛹化の瞬間なんて、そう見られるものじゃないのに、
そばを離れた私は大馬鹿でした。


 9月21日にうちに来たとき、カラちゃんはたぶん3齡幼虫。
ナミアゲハなどと違うのは、同じ齡でも、ぐんぐん大きくなること。
朝と夜では明らかに違うくらい。

採集から1日たった9月22日。



 25日には4齡に。約2センチ。

頭部に水泡のようなブチブチが。

 私が苦労して集めたコクサギを、ときどきバカ食いしては、急に静かになり、フンをぽとっ。
(コクサギは近所になくて貴重なので、食べきってから足してあげた)

 28日。終齢幼虫に。3センチ。胸部背面にはっきりと、蛇模様が。

私・・・蛇ダメ。
他の爬虫類は好きなんだけど、蛇だけはダメ。
眼状紋こわい。

でも、カラちゃんのほんとうの頭部はここです。


 針でつついたようなプチプチした粒が3、4個あるところが眼かな。
すごく小さくて、漫画っぽい眼。



カバ? って、失礼な!突然お邪魔しますが、アオスジアゲハの終齢幼虫です、私のこともお忘れなく。
(となりの容器にいるアオスジアゲハ)



9月30日。

ぐんぐん育ってもう4センチ。


10月1日。

むちむちしてきた。


10月4日。

すごい早食い。


ちょ・・・っと。太りすぎでは?
もう5センチ以上あるよ。


そして、10月5日夜。

頭を枝に押し付けるように、祈るような姿の前蛹になった。
大きさは約3センチ。終齢幼虫の最後のサイズの半分近くまで縮んだ。

翌日の午後・・・・あれ、なんだか
干からびてきたような・・・

だ、だいじょうぶ?


 といいつつ、このあと、私はそばを離れた。
これこそ、蛹化への最後の脱皮がはじまる兆候だったのに。


 もどってみると、


ドラマは終わっていた・・・・・・



細ーい糸で、体を支えている。



裏側はこんな。

 カラちゃん、長い眠り(実際は、中では変態のためのたいへんな変化が起こっているわけですが)
にはいってしまいました。

 繭のなかのオオミズアオも、カラスアゲハも、そしてもうすぐアオスジアゲハも。
 わたしも眠くなってきた。



 

 




















 

 


 
 


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