鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ヒロバツバメアオシャク その後

2018-04-09 06:52:53 | 日記

 植物も虫も、1週間前倒し、というこの春のラッシュで、いろいろ溜まってしまいました。

 つい外に出てしまうので、更新が・・・。

 まずは、ヒロバツバメアオシャクのその後の成長観察から。

 3月半ばに飼育を始めたときは、たぶん2齢(1センチ)ではないかと。

一昨日4月8日の朝、

飼育後2回目の脱皮をして、、2センチに背が伸びました。

この写真を撮ったとき、「あれ、頭部が不思議な形だなあ・・・」と思ったのですが

この写真を見た昆虫写真家の新開孝さんから

「あ、これは頭部が脱皮直前ですね!新しいステージの頭部が後ろ側にできつつあります」と。

 ひゃっ、たいへん。そうか、今までの少ない経験だけれど、このように「耳」がある形態の幼虫は、頭部を最後に脱ぐんだった。

 

 このときが15時でした。

この日は出かける用事がなかったので、頭部を脱ぐ瞬間をみたいと張り付き~

幼虫は体をまっすぐにたてて、ほとんど動きません。

肝心の頭部も、目に見えるかどうか、くらいのスピードで、そういわれれば少しずつ

後ろのピンクの部分が大きくなっているような・・・。

 そして、17時。

幼虫が急に体を前後にのけぞらせたり、という行動をはじめた!

「これは、来るな!」と思い、動画を撮り続けること1時間。

胸脚で、まるで仮面を取るようなしぐさ。

そして、ついにぽろっととれた仮面の下から、新しい顔が。

 

長時間の脱皮で空腹だったのか、幼虫は即、食事。

ずっと観察していた私も、おなかペコペコ~

 

 そして翌朝。

なんと、ヒロバくんの背は、3センチに!

 

新しい顔も、ピンクから茶色の「仮面」風に。

 

体が柔らかいので、こぉんなポーズもできちゃう。

 

 もう次の脱皮で終齢かな。

羽化を楽しみに、ひきつづき、観察していきます。