鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

たのしい川辺

2017-06-12 07:04:45 | 日記

久しぶりに多摩川の河川敷へ。

6年前、赤穂で初めて5齢幼虫を見ることができたキマダラカメムシ。

その後どんどん東進して、都内でも繁殖しているようです。

でも、話にはきくものの、自分の目では成虫を都内で見たことがなく。

しかもキマダラカメムシの1齢幼虫って、新開孝さんの写真で見たけどすごくかわいい!

10日ほど前のブログで、宮崎の新開さんのフィールドでは産卵が始まっているというのを読み、

河川敷のサクラに多いときいたので、観察するのなら今だ!行ってみました。

 

 川辺へ降りる入口にサクラが2本。

でも、まわりでは運動している人たちがいる。

ここは後回しにしよう。

 

すっかり枯れた菜の花の実の上にナガメの幼虫たちが。

ずいぶん遅く生まれたね。

 

クリのヒコバエに、クロスジアオシャクのトゲトゲの幼虫。

これは、かなりうれしい!

 

足の間に顔をしっかり隠して。

 

イタドリの葉上にカツオゾウムシ。

 

そろそろと思い、入口のサクラの樹にもどり、幹を見ていると、

10センチくらいの小枝の先に、

いたーーー。

しかし、実際に見てみると、大きいなあ。

クサギカメムシに雰囲気は似ているけれど、クサギより二回りくらい大きいのではないか。

卵がないかなあ、とさらに幹をじっくり見ていると、

上の方の枝を2匹がゆっくり登っていく姿。

なんて堂々とした優雅な足取り。

まるで王と妃の道行きな風情がある。

拙宅においでいただき、後継ぎなどつくっていただけないかなあ、と

見上げていると、ん?目の隅に何やらちょこまか。

わっ、ウシカメムシの5齢幼虫ではないか!

ウシカメムシの幼虫は2,3ミリと小さいので、見つけようと思って見つかるものでもなく。

うれしいなあ。

 

きょうはこのサクラの樹を時間をかけてじっくり見てみよう、と思っていると・・・・

にわかにあたりが騒がしくなって、

ウォーキング会の人たちがどっと。

どうもここがきょうのウォーキングのゴール地点で、これからお弁当になる模様。

さすがにこのまんなかでサクラの木をみつづけるのは

面倒くさいことになりそうだ、と近日出直すことにしました。

 

 さらに川辺をいくと、

クルミの木の下でなにかがガサゴソ。

もしかして・・・ヒゲコガネだったりする?

と期待したけれど、ぴかぴかのコガネムシでした。

 

池のようになっている川の一部では、のんびりと釣りを楽しむ人たちの姿が。

川辺もよいなあ、また来よう。