鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

トークの次は「壁」のご紹介

2016-10-30 09:19:21 | 日記
トークの次は「壁」の話。
あさって11月1日からのジュンク堂池袋本店7Fの壁面の展示の充実ぶりがすごい。
 
 ジュンク堂の各フロアの壁面はL字形になっているのはご存知ですね。
まずエスカレーターを降りていちばんに目につく正面の壁には、『わたしたちのカメムシずかん』であのすばらしい絵を担当してくださったはたこうしろうさんの原画がずらっと展示されます。
人気絵本作家のはたさんの原画ですから、福音館書店の社員3人が膝に抱いてタクシーに分乗して搬入する、というとになるそうです。これは私もまだ見たことがないので、すごく楽しみ。
 
 
 でも正面の壁を見てそこで止めてはいけません!
L字の角を曲がりましょう。
そこには長島聖大さん、石川忠さんの、葛巻でのカメムシ調査の課程と調査報告のパネルがどーんと。これを見れば葛巻でのカメムシプロジェクトの全貌がわかります。
 
 そしてその先には新開孝さんの『みんなカメムシのたまご!』パネル。この夏、セミの撮影で上京された新開さんと銀座でチャーハン(なぜに銀座でチャーハンを?とお思いでしょうが、外国人観光客で超混雑している銀座では裏道の中華屋さんくらいしか空いていなかったんです。「チャーハンなんかですみません・・・」という私に「ぼくチャーハン大好きですよ、ほんとですよ」と言ってくださる新開さん。ほんとに優しい方です)を食べながら、「カメムシのかわいくてきれいなたまごをずらっと並べられたらいいなあ・・・」と話したら、すぐのってくださって、こんな素晴らしい展示になりました。
 
 
 さて、カメムシのたまご美を堪能したら、ずずーっと奥に進みましょう。そこには向井裕美さんのベニツチカメムシ研究の成果が迫力で迫ってくる展示が。一般向けの展示は初めてという向井さん。何に対しても真摯に全力で、しかも楽しみながら取り組む向井さんの姿勢が見る者の胸に響きます。ああ、こういう姿勢があのツチカメムシ類の「振動」という行動を世界で初めて見つけることにつながっているのだ、ということが納得できるでしょう。
 
11月はぜひ池袋のジュンク堂へ足を運んでください。