ちわわ一家の 食べ歩る記・飲み歩る記

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チワワ一家の「食べ歩る記・飲み歩る記」

善徳寺盆踊り

2016-08-19 21:52:12 | イベント
善徳寺盆踊り

8月19日と20日の2日間
赤羽の善徳寺境内にて
毎年恒例の盆踊りが
今年も開催されています


善徳寺

浄土宗の善徳寺は、獅子吼山専稱院と号します
十蓮社楽誉聡林上人により開山となり
享徳2年(1453年)江戸城西坪根沢に起立
その後平河町、大船町、馬喰町、浅草新寺町へ移転
そして関東大震災後に赤羽の当地へ移転しています

境内に祀られているお竹如来

お竹如来は、江戸時代のはじめに江戸庶民の間で
「生き仏」と慕われ一大ブームを巻き起こした
「お竹さん」という一人の女性のことです

お竹如来像

「お竹さん」は江戸へ奉公にでていた庄内出身の女中
山形県の羽黒山に大日如来を拝みに来ていたある修行僧が
夢の中で不思議なお告げを聴きました
生身の大日如来を見たいなら江戸のお竹を訪ね礼拝せよ
夢のお告げ通りにお竹さんに会い礼拝すると
お竹さんの体から後光が差したといわれています
その後、お竹さんは生きた大日如来として
部屋に籠もって念仏に専心するようになったそうです
お竹さんが亡くなった後、奉公先の夫婦が等身大の像を作り
お寺に納めて毎日供養しました

善徳寺入口

寛容で慈悲深い「お竹さん」の人柄や
羽黒山行者の不思議な夢のお告げ
奉公先夫婦の「お竹さん」へのやさしい心づかいなど相まって
「お竹大日如来」は、江戸庶民の間で一大ブームとなり
芝居、小説、講釈、錦絵などにも描かれたそうです

善徳寺の門

等身大の像は現在、羽黒山正善院の境内に安置されています
現在境内にあるお竹如来像はもとは都内のお寺にあったものですが
度重なる火災や関東大震災などを逃れ赤羽に移ってきました

盆踊りのポスター

ブームから300年以上も経った現在でも
お竹さんの命日とされる5月19日にちなみ
毎月19日をご縁日として供養や行事が行われています
そして毎年8月19日には、お竹如来奉賛会による
盆踊り大会が開かれているのです

門前で賑わう屋台の焼きそば屋さん

地元の桐ヶ丘中央商店街による名物の美味しい焼きそばです

善徳寺本堂

普段はおごそかな雰囲気の本堂ですが
今日は美しい提灯に飾られてお祭りの雰囲気に様変わり

盆踊り

東京音頭、炭坑節、ソーラン節、きよしのズンドコ節など
みなさん上手に踊っていました











太鼓の演奏は江戸組やぐら太鼓のみなさん


かっこいい女太鼓叩き


かわいい子供太鼓


美しい提灯




だんだん人が増えてきました





はじめはお揃いの浴衣を着た踊り手さん
(暁寿会の皆さん)だけでしたが
次第に子供やその親達も参加し始め
だんだんとみんなが踊るようになり
最後は大盛り上がりになっていました

ぶら下がっている提灯がカラフルです

夜が更けるにつれ幻想的に浮かび上がる優しい明かり

提灯の明かりが美しすぎる夏のお祭りでした