日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

タオバオで人気のある和菓子が中国進出

2011-05-18 | 中国ビジネス関連

丸京製菓、どらやきで中国本格進出 上海に販社、現地生産も   

 和菓子メーカーの丸京製菓(鳥取県米子市、鷲見浩生社長)は主力商品のどらやきの販路強化を狙って、中国に本格的に進出する。18日に販 売会社を上海市に設立し、新たな販路を掘り起こすほか、2012年度をめどに現地生産を計画する。市場が拡大している中国の需要を取り込み、現地での販売 額を5年後をめどに7倍の年10億円に引き上げる方針だ。

 設立する現地販売会社は「丸京貿易上海公司」。福島第1原子力発電所の事故の影響で、丸京製菓の中国輸出はストップしているが、再開に備えて現地で新たな販路を開拓する。現地で流通する自社商品の品質を調べるなど、ブランド力の向上にも取り組む。

 これまでは日本の貿易会社を通じて、米子市の本社工場からどらやきを中国に輸出していた。中国での生産については、今後の販売動向をみながら現地企業に生産を委託するか、自社工場を建設するかを判断する。自社工場の場合は青島、杭州の両市のうち1カ所に絞って検討する。

 現地生産により安価な商品を市場に投入して競争力を強化する。一部の商品については、日本への輸入も検討する。高い品質を売り込む商品として、米子工場からの輸出も続ける。

 10年7月期で中国向けの販売額は約1億5000万円。販売会社を通じた販路拡大などを通じて、徐々に伸ばしていく。同社国際貿易部は「日 中関係は不安定な面があるが、アジアの成長を取り込むためには進出は避けて通れない」と強調する。「原発事故が長引いて日本製食品の輸入停滞が長期化した 場合も、現地生産により販売にこぎつけられる可能性がある」とみる。

 丸京製菓は1958年設立で、売上高は約32億円(10年7月期)。2000年ごろから米ロサンゼルスを皮切りに、どらやきの輸出にも取り 組んでいる。輸出は北米を中心に売り上げの15%を占めるまでに増えている。中国進出を機に販路をさらに掘り起こし、輸出全体の底上げを狙う。

 

⇒日経の記事そのままコピペしました。削るとこなくて。

 売上32億円しかない中企業の中国進出の事例になりますね。丸京のどら焼きって、僕らがタオバオを始めた2008年夏の段階でいろいろ調べた結果、日本商品の中では比較的売れているものの一つでした。和菓子全般に中国では人気がなく、知人の香港人食品商社のオーナーからも、洋菓子はほしいけど和菓子はいらないと言われています。

 その中で、唯一に近くまぁまぁ売れていたのがここのどら焼きなんですね。他のブランドのどら焼きは見たことないです。

 詳しくは知りませんし、昨年で年間1.5億円程度ですので大きいわけじゃないですが、あの明治製菓でも確か5億円程度と聞いていましたので、そう考えると会社の売り上げ規模からすれば大したものですね。

 香港に進出して、おそらく香港人に人気が出てから中国市場に入ったように思います。カルフールのようなメジャーなスーパーにも確か商品は置いていますね。で、3年近く前の段階でもタオバオの中でも結構見かけた。ミルクや化粧品に比べれば大したことないですが、それでも多くはない売れる日本商品の一つです。まぁリアルである程度売れるので、タオバオの売り子は香港か日本から商品自分で引っ張ってきてリアルより安い値段で売るんですね。だから会社で把握している中国向け売上1.5億円は実際にはもっと多い可能性があります。僕の知っている中国系や香港系の食品代理店も取り扱っていたように記憶していますが、上記の記事からするとどこか日本の食品卸から仕入れていた可能性もありますし。

 ドラえもんが中国では人気がありますので、そういうことも影響しているのじゃないかと思います。今からの進出ですのでまだまだこれからとみるべきなのでしょうが、中企業でもうまくいっている、もしくはうまくいけそうな会社の例としてケーススタディすべき対象ですね。

 

 

 

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