日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

西安 陝西歴史博物館にて

2006-08-30 | 旅行(中国その他)
 ネタが無いので先週行った西安で感じた事を。。
 陝西歴史博物館は、有名な大雁塔の近所にあります。西安は、11回も首都になったということで、古代から周、秦、漢、唐等の歴史上の王朝の文物が展示されています。これも91年に開館ということで、その歴史背景を考えると非常に遅いですね。

 まぁ、青銅器や陶器等見るべきものは多く、歴史の好きな人には堪らない場所だと思います。少々びっくりするのは、紀元前2000年以上も前に青銅器とかあって、さすが中国だと思わされます(ウェブでみたらエジプトやメソポタミアは3500年前、日本も中国とほぼ同時期にあったようですね)。

 まぁ、昔昔は中国の方が日本より遥かに文化が進んでいて、日本は遣唐使等を派遣して色々学んだのは事実だと思います。近代の歴史的背景もあってか、中国人は特にこの面を主張しますし、元は自分達が先生だったのだと良く口の端に出てきます。これはこれで事実ですし、日本が中国を圧倒するようになったのは、わずか150年前の明治維新以降ですから。

 唯非常に考えさせられたのは、中国は過去日本より数百年単位のレベルで先進国であった時期があった。それを徐々に日本がキャッチアップす、特に元寇以降、一部思想面などで中国の影響を受けながらも、日本独自の文化を発展させてきた。そして明治以降の急発展で中国を経済的にも文化的にも圧倒するようになった(文化という面では異論があるかもしれませんが、アニメや製造業のノウハウ、ハイテク等を考えれば日本はある面では世界の先端を走っている部分があると思います)。

 でも、中国との差は多分20年程度(20年前にはもっと格差があると思いました)であり、それも急激に縮まって来ている。さあ、今後どうなるのか、てことです。ハイア-ルで働いている日本人が、製造現場を見て、中国人との差は150年あると話されていました。多分、絶対追いつけるわけ無いという意味でおっしゃっているのでしょうし、日本の常識で考えると中国人が簡単に日本に追いつけるとは思えません。
 しかしながら、日露戦争前、日本を訪問したロシア海軍の参謀や、陸軍の幹部が、日本軍を見て100年たってもロシアには追いつかないと発言したと聞いています。ITが進みリバ-スエンジニアリングとかで技術のキャッチアップが容易になってきた今の時代、うかうかとしてられないと思わされます。何せ人数が多いので優秀な人は結構いるのだろうと思います。
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