新訳 ピノッキオの冒険 (角川文庫) | |
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角川書店 |
ピノキオの冒険って。まぁだれでも知っているお話ですよね。幼い頃に親に読み聞かせで話を聞き、絵本を見、最近ならDVDとかで見たことがあるほうが普通ですよね。まぁいたずら好きの木の操り人形が、最後には人間になるというお話で、良い事をしないといけないよって子供に優しく教える教材のようなお話です。 去年の夏に息子とイタリアに行き、コローディにあるピノキオパークに行って見たんですが、僕の記憶している話となんかずれがあって、原作はどうなっているのかと思って昨年の冬にこの本は買っていました。まぁ読み聞かせできたのがこの春休みになってしまったんですけど。
元々イタリアの子供新聞に書かれたお話だそうですが、是って大人が読んでも結構面白いですよ。全体のストーリーとしては、親の言うことを聞かないと痛い目に会う、悪い事をしたら報いが来る、という事例が山ほど出てくるのでそういう子供向けの教育的な要素は強いんですけど。ピノキオが襲ってきた猫の手を食いちぎったとか、ロバになった友人の死とか、ディズニーや用事向け絵本ではまず今の時代描かないような事も結構あり、行間を読むとかなり人間の醜さを描いています。
まぁ小学校3年生の息子向けだったのでそれより小さい子に受けるかどうかはわかりませんが、単に絵本を読み聞かせるよりこちらの方が読む側も面白いし新鮮だと思います。