日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の教育: 絵本が無い

2008-11-18 | 上海ライフ・子育て
 中国在住者で子供を持つ親はどう対応しているのか知りたい事がたくさんあるのですが、一つは適当な絵本が見つからない事です。
 中国で出版されている幼児用の本は幾つか有るのですが、知育?を主としたもので唐詩を覚えたり、車や動物の写真と名前が列挙されているようなものしか見当たりません。紙質も通常の書籍と同じなので子供が乱暴に扱うとすぐに敗れてしまいます。
 しょうがないので昨日は近所の日本人向け中古屋さんの中にある(フクゼンさん)古本屋においてある日本の絵本を買って来たところです。

 こういうところにニーズはないかとも思うのですが、当地の詰め込み教育主義を考えると日本やヨーロッパの質の高い絵本が売れる可能性は現段階では少ないのでしょうね。
 妹がシュタイナー教育に従事しており、スイス、ドイツ、イギリスともう20年近くヨーロッパにいるのですが、ヨーロッパ人は日本の教育自体を詰め込み教育であり、凄いと思う反面子供の教育にはよくないという考えをもっているそうです(ゆとり教育後の世界は知りませんけど)。中国の教育は、日本どころではないので、それはもう表現のしようもないのでしょう。

 アメリカの有名大学のトップの学生は中国人が多い、日本でも中国からの留学生の方が日本人より良く勉強する(一方で、有名大学の留学生の質は低くていやにおなると学生サイドらは聞きますが)といわれていますが、改革開放以来30年が経過しながら独自の技術を開発した、世界に誇る技術が無い、等を見る限り、決して正しい教育とはいえないように思います。

 勉強に対する意欲、記憶力は優れている。頭の回転も速い。対人関係を結ぶときにも自己主張やプレゼンは上手い。何事もスピード感が高く、目先の課題に対してお対応力も高い。でも想像力が根本的に欠落しており、3歩先に何が起こるか、計画を立ててそれを遂行する、といった能力は日本人に比べて著しく劣る。というのが今までの印象ですが、皆さんはどう思われますか?

 まぁ、別に中国人の教育がどうであろうとなんでもよいのですが、息子が今いっている保育園でも英語の授業があります。風呂に行く事をバス、バスとかいっているのでまぁ単語は覚えるのでしょう。でも日常生活が日本語と上海語の上に北京語が入っている状況で、今の段階で英語なんて覚えなくて良いんですけどね。。日本の教育の質の低下が騒がれているだけに、今後日本と中国、どっちで教育するか信に頭の痛い問題です。
コメント (2)
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