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日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

上海発!新・中国的流儀70 必読書です

2010-01-12 | 中国関連書籍書評
上海発! 新・中国的流儀70 (講談社プラスアルファ文庫)
須藤 みか
講談社

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 昨年末に、著者の須藤みかさんとご面談の機会を賜った時にいただいた2冊の著書の内の1冊です。時間が無くてようやく読了したんですけど、正直驚きでした。

 上海に住んでいれば結構の人が知っているけど、中国ビジネスに携わっている日本人が何故か知らない上海事情。
・学歴詐称や海賊版天国の想像以上の蔓延
・水や食、住まいに関する安全性の問題
・テレビショッピングのいい加減さ
・メールを含むネット事情
・突然キャンセルされる飛行機や、暴走族運転手たち
・ごね得を当然に考える中国人たち
・バブリーな宴会
・日本に比べれば遥かに働く女性天国
 当たりの紹介から入って、中国ビジネスに勝ち抜くヒントとして

・日本人は勤勉・責任感があり、チームワークができる。調整能力も高く、相手の意を汲もうとしたり間を読む能力が高い。一方、中国人は自己PR能力が高い、自己主張が強く、声が大きく、社交能力が高い。これらの差をあげつらって非難するのではなく、お互いに標準のスペックが異なる物と理解して受け入れるべきだ

・日本企業は総代理店契約等を含む中国企業との事業にあたり、相手の会社の実態を調べないなどの基本的な調査をしない企業もあリ唖然とさせられる。

・中国系企業に入社した日本人が、経理関係を扱うのは社長かその奥さんだったが、社内で信頼を得るために中国人社長が日本人に経理を担当させた事があった。

・日本人総経理は自分の決済権限内の事ですら、交渉の場で意思決定を行わず、部下は恥ずかしい思いをする。

・日本人のみで常に食事をして、現地スタッフとのコミュニケーションがかけている

・優秀でやる気のある中国人社員は欧米系企業への転職を目指す。一方、努力も競争も面倒くさい人にとって日系企業は非常にいごごちが良く、中国系企業で勤務経験のある現地採用日本人が日系企業に入った時に、あまりの勤務態度の悪さにあきれ返った。

・日本人駐在員たちの待遇格差、駐在員妻たちの苦労。そして住宅や夜の生活を含む駐在員たちの行動。

 結構自分のブログで書いている事もあれば、へーそうなんだという新しい発見もありました。須藤さんとお会いした時に、「ご本人はビジネスは良く分からないけど」というお話だったのですが、この本読んで認識を改めさせられました。

 ご本人が中国系企業勤務をされていますし、様々な日本人だけでなく、上海のOLたちに直接インタビューされて書かれたのでしょうね。文章はさらっとして毒の無い表現なんですけど、上海で働く日本人に対して、エールの声もある反面、だらしない人たちへの毒針も密かにかくしもっていて、人によってはチクチクするんじゃないでしょうかね?

 読みやすいのでさらって読み飛ばしちゃうでしょうけど、中国関連の事業をする人は、まずは中国に来る前に一度、来て数ヶ月してある程度見えてからもう一度読み返すだけの価値はあるんじゃないでしょうか?駐在員に関しては、企業側も考えるべきでしょうね。銀行と商社の待遇のよさは有名ですけど、銀行なんて今でも給与を倍にしてるんですか。日本企業向けのサービスしかできていないのに。商社も、投資案件の90%が失敗と言われているのに。。。

幾つか個人的体験を。
・日本から中国へのB2CのECサービスを、2007年頃から幾つかの会社が運営しています。でもこの本のネット事情を見たらどう思うだろう?私が一時帰国する前の2006年12月から2007年初頭は、台湾沖地震の影響で国際回線が一つ切れてしまい、実際メールもまともに届かない期間が続きましたし、当然サイトなんて見れません。日本の上海の商工会議所はサロンで何の役にも立たないのですが、アメリカ商工会議所は、2006年夏の段階で上海のネット国際回線以上の悪さについて上海市政府に改善を求めていました(結果はどうだろう。上海は台湾人や香港人を含む外国人が多く、トラフィック量が圧倒的に多い。おまけに上海電信の努力不足の影響で、国際回線に関しては中国国内大都市の中でも最も環境が悪いようです)

 こんな環境を考えたら、日本にサーバーおいて中国向けにプロモーションや物販をするなんて、全くのナンセンスだって事は直ぐ分かるはずなんです。でも結構な投資をして、VCもお金を出している。どこに事業性のロジックを見出したのか、こちらが知りたいです。

・日本人駐在員がローカルスタッフと食事をしないのは別に中国に限りません。アメリカのロサンゼルスにある日本企業でも、駐在員、日本人現地採用、アメリカ人ローカルの3つのグループに分かれる事が一般のようでした。外人とは言葉の問題、日本人同士では所得格差の問題、が原因のようです。

 中国でも同じでしょう。ちなみに、僕が2004年から1年半在籍した日系独立系のコンサル会社も全く同じです。駐在員扱いの社員はいませんので、日本人もローカルなんですけどね。だから社員が名に考えているかなんて実は日本人は誰も何も知りませんでした。大きな日本企業なら当然でしょうね。

 私自体も、その時は今の妻と一緒に食事をしようということで、中国人スタッフと食事をするほうが多かったので色々学んだ物はあります。但し、その後転職した会社では、買収した会社のお偉いさんで赴任したのですが、その中国企業の経営陣以外とはほとんど食事をする機会が無かったですね。誘っても断られましたし、後半は日本本社側から刺される形になり権力が無いとみなされたからでしょう。だから、若い中国語の話せる子は良いとして、おじさん駐在員が簡単に中国人たちの輪の中に入れるかと言うと疑問でもあります。表面的な声は聞けるんですけどね。

 こうやって、自分の経験をあわせて振り返れば(飛行機のキャンセル等も含め)、この本に書かれていることは中国リスクとして抑えておくべき事ばかりなんですよね。さらっと面白おかしく書かれていますけど、中国で商売する人なら絶対に抑えなきゃいけないエッセンスが沢山盛り込まれている本です。

 でもねぇ。。。痛い目見ないと分からない平和ボケした日本企業のほうが数的には多いんですよね。馬鹿は殴られなければ分からない。中国人もそういうところあるんで、良く罵倒するんですけど、日本もなぁ。。結構中国人下に見る日本人、日本はもちろん未だに上海でも多いんですけど、もしかしたら日本人の方が頭悪いのかなと思うこともあります。 

上海ジャパニーズ

2010-01-04 | 中国関連書籍書評
上海ジャパニーズ―日本を飛び出した和僑24人 (講談社プラスアルファ文庫)
須藤 みか
講談社

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 中国関連の本は結構読んでいるんですが、歴史や文化に関するものと、ビジネス関係ばかりで、あまり中国在住者の書かれた本って読んだ事はありませんでした。

 昨年末に、著者の須藤みかさんにお会いし、その時に著書をいただいて正月に呼んだ次第です。須藤さんはお名前は存じ上げていましたが、昔の日本女性風で落ち着いて上品な女性で、ギスギスした上海人とずっと仕事をしていましたので、久々にほっとさせられました。

 内容的には上海で働く24人の日本人へのインタビューと、その3年後の姿を描かれた物です。様々な背景の人がいて面白いなぁと思わされる反面、正直共感する登場人物は少なかったのが本音です。

 紹介されて中の一人で、海原さんと言う写真家が「特にクリエイターで若い人はここに来ちゃ駄目だね、世界や日本のルールを身につけないうちに上海に来てしまうと、レベルが低いまま、それが自分の中でスタンダードになってしまうから。中国以外どこにも通用しなくなってしまう」という発言がありましたが、個人的にはクリエイティブ系だけでなく、ビジネスマン系でも全く同じ事がいえると思います。

 たんたんとインタビューが記載されていて、2つ須藤さんのコラムが乗っているだけなのですが、彼女の意見なのでしょうね。

 「チャンスもあるが、自分を甘えさせる土壌が上海にはあるんだ」

 その通りだと思います。

 20台ゼネコンに入ったのは単純に低開発国に行きたいと思ったからでした。結局そういう機会に恵まれないままずっと日本で働いて30台を過ごしてしまいました。最後の2年間アメリカいた後にアジアビジネス従事したんですけど、若いときに行くより良かったと思っています。サラリーマンとして受けた教育、出会えた人、多分日本では東京が圧倒的に恵まれています。次の場としては、職種によるでしょうが多分ニューヨーク、ロンドン、大阪っていう感じじゃないでしょうか。

 今私は上海にいます。でも、実感として、20台の人がここで働く事は実は進めません。ビジネスマンに関しては、35歳以降(会社によっては社内の出世はも生みえていますね)来るべきじゃないだろうか。本に紹介されている人の中には20台前半で上海に来てご活躍されている方もいますので、あくまでも一般論としてなんですけど。中国自体の社会環境の変化も早いので、中国経験何年というのも、言葉を除くと余り意味が無いような気もします。

 中国経済の発展に伴い、中国ビジネスに従事する事が別に特殊な事ではなくなってきたら、もっと多様な人が上海を舞台に活躍するんだろうと思います。まだまだこれからの国であり、市場であり。私自身も後3年後にどうなっているのやら。 

中国市場に踏みとどまる

2009-10-23 | 中国関連書籍書評
中国市場に踏みとどまる
上場大(カミジョウ ヒロシ)
草思社

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 日経ビジネスに定期的に中国事情を連載されている、上場さんの書籍です。

 中国の経済事情、政治的背景などから、独占禁止法、労働契約法などの概要と日本企業に与える影響が様々な形でコンパクトに記載されています。個人的にも勉強になる面も多く、また、「中国法人の共通語を英語にすべき」、日本企業の変な中国ビジネス利権を避けるべき、など共感する物もあります。

 中国政府のやり方、中国のビジネス文化等、結構シニカルに書かれていいます。地方政府レベルの中国企業に対する厚い保護政策、またそれにより偽者もなくなることは無いという理由も書かれています。

 まぁ、最後に中国の問題をあげつらっても意味無いでしょ、中国人にへつらう必要も無いですよ。中国を好きになりなさいよ。という言葉で占めています。最後を除いては私もそういう考えなんですけど。

 しかしこの本読んだ人はどう思うのでしょうかね?この本に書かれている中国の問題点ははっきりいってそのままです。来ちゃった人は克服しないといけないんですけど、これからの人は尻込みしちゃうんでしょうね。

地方進出とかって、やっぱり大企業じゃなきゃ容易じゃないんだろうと思わされます。

 でも、読んどくべき本ですね。読んで、こういう市場だけど攻めて見るかどうかを考え、攻めるならどういう方法を取るかを考える。あいて知らないと、どうにもならないですから。

 ところで、この作者の日経ビジネスの記事は月間20万PVとの事。週1回だとっすると一つの記事が5万PVですよね。そして、2-3Pですから見ている人は2-3万人といった所でしょうか(私もそのうちの一人)。中国在住の日本人で見ている人が結構いるはずですので多分1-2万と仮定すると、日本で呼んでいる人はやっぱ1-2万人の間ということでしょうね。

 うーん。少なすぎませんか??

 中国って是だけ騒がれているようになっていますが、大半の日本のビジネスマンにとっては、遠い、うっとおしい国というだけで終わっているのでしょうね。この作者に関しては経歴もはっきり書いていませんし、正直全てのコメントに満足しているわけじゃないのですが、個人的には残念ではあります。

中国新人類80后が日本経済の救世主になる

2009-10-22 | 中国関連書籍書評
中国新人類・八〇后(バーリンホゥ)が日本経済の救世主になる! (洋泉社Biz)
原田 曜平,余蓮
洋泉社

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 博報堂の中国マーケティング関連の書籍です。

 実は、我が家の鬼嫁も1981年生まれですので、よく言われる80后に属していますし、スタッフ3人もそうですね。お客さんは70年代後半から80年代前半までに属していますので、日本企業のマーケッティングのターゲット顧客という事になります。

 といっても、国も広く、同じ人間ですから色々いて共通項を見つけることは容易じゃないのですが、まぁ、上海を見ている限りこの本に書いていることは大体当たっているんじゃないでしょうか。

 でも、ちゃんと書いていますが、今の消費者の主力は30代と40代前半です。

・ネットユーザーが多く、ネットが重要なコミュニケーションツールになるというのは同意

・モノ派とこと派に分けているけど、前者の方が多いのではないだろうか。コト派閥=ブランド物はそんなに買わない人たちに関しては、妻もそのタイプですけど、ブランド品の価格と価値がマッチしていない(要は買えるけど、そこまでお金を出す価値を感じない)。後、ブランド品に関して、偽者が頻繁に出回っている事も影響しているように思います。ルイビトンとか、あれは本物か偽者かって必ず話していますね。一品豪華主義だと偽者と思われるんじゃないですかね。

・中国製と日本製で日本製を選ぶ人は沿岸部のほうが内陸部より多いというデータもありますが、この本の中にも示唆されていますが、対日イメージの悪さが影響していると思います。内陸部にすむと不快感を感じる機会が多いと日本人から聞く事もありますので。

・内陸部市場は確かに欧米系は進出を始めています。正直判断が私にはできないのですが、90年代後半アメリカの調査(トヨタとフォード)で、カリフォルニアでは日本車のシェアが高いのに中西部は低い。その理由は日本車(イエローカー)だからというデータがはっきり出ていたと、両社のマーケティングマネージャーから直接聞きました。

 という事は、中国内陸部市場に関しても同じことが予想され、進出前にポテンシャル市場を計算する時には、その点は割り引く必要があるのではないかと考えます。ただし、成都のイトーヨーカドーは上手く行っているようですので、実際に内陸部に進出している企業の方の意見を聞く必要があります。

・中国人消費者が「日本メーカーのシャンプーも日本製造の物を買っている。理由は中国の水が汚いから。欧米系は食生活が違うからアジアの日本製品を使う」というコメントが紹介されていますが、その通りです。

 日本製品を輸出した場合、関税が高いので最終価格に大きな影響が出ますが中国市場向けには現地生産と日本生産のプロダクトミックスは考える必要があります。

 この本いろいろ提言もありますが、実際に物を販売しているわけでなく、クライアントの日本企業をみながら試行錯誤をして仮説を立てている段階というのが、日本の広告代理店の現状だろうと思います(偉そうに書いていますが、僕らも小さな分野で同じようなもんです)。

 ただ、今の中国人一般消費者の姿をざっくりと把握するには良書だと思います。できるならば、もっと定量的データが欲しかったですね。定性的データを最初にとってからというコメントがあるのですが、搭乗者は日本になじみのある方が多かったようにも思います(多少偏向しているのではないかという疑問もありました)。

 中国市場向けマーケティングって、社会変化も激しく、サンプルとなり日本企業でうまく行っているところも少ないので、簡単ではないですね。実感しています。

コラァ!中国、いい加減にしろ

2009-10-19 | 中国関連書籍書評
コラァ!中国、いい加減にしろ!
辻本 貴一
メトロポリタンプレス

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 うーん。ブログを全然知らずに本屋で見かけて買って読んだんですが。総論賛成な面が多く有る一方、中国の事そんなに知っているのか?言葉もできずカラオケのお姉ちゃん辺りと遊んでいた親父が悔し紛れに文句いっているんじゃないか?という印象を受けていました。

 孔孟思想にあこがれ、実際に中国に行ってみたら、中国政府や中国人のあまりの節度の無さ、礼節の無さに呆れ返り、思いっきり不信感を抱いて進出した企業は2006年に撤退したとのこと。

・上海浦東のヤオハン出店の時に、ヤオハンの社員が店員はみな泥棒だからうまくいかないと予言していた。
・工場として進出するならまだ良いが、中国市場向けに進出した中小企業は100%失敗している
・中国専門学者が行っている事はいい加減
・中国経済の未来は真っ暗
・中国なんてさっさと撤退すべき
・中国は将来日本に戦争をしかけるから日本も防衛体制を整えるべき

 なんてあたりは少々過激でもアリ、一方的な気もしますが、まぁ同感できる点も多いです。

 でも、
・中国じゃ水道水が飲めない
 ⇒水道水が飲める国が日本以外に多くは無い。欧州でも、。
・魯迅の阿Q正伝を中国人は待ったく読まない
 ⇒大卒なら一般に呼んでおり、中国人って本当に阿Qよねー、と同胞を嫌がる中国人も多い
・漢文が読めない
 ⇒大学出ている連中に聞くと、日本で言う古文の様なもの。鎌倉の鐘に書かれた文を見て感動したとの声もあり。
・中国労働契約法の制定
 ⇒雇用者保護の見地に立てば当然の法律(運用面で課題はあるが)
・インドと中国ではインドが圧勝
 ⇒インドの方が日本には組みやすいと思うが、あの国カースト制度と厳しい自然環境、人口を制限しない事による人口爆発。この辺をどう考えるのか。

 等等、お前いい年こいてどの程度中国や他の国の事を知った上で本まで書いているんだ?と突っ込みたくなります。まぁ、出版社側は読者に受ける為にデフォルメしている所もあるんですけど、中国ビジネスで大きな問題だと思っているのはこういう書籍の存在です。

 本書に書かれている中国人の性質やビジネスに対する対応は、その通りです。中国人事態に聞けばそれは同意すると思います。もし、日本の将来がしっかりしていれば確かに中国無視しても良いんです、そして別に中国に拘る必要も無いんです。

 でも、彼の本見て思うのは、インド人は印僑といわれ中国人以上に商売人といわれている。中東はまぁかなりあこぎといわれる、等等考えると、中国程度でがたがた行ってたら他の国の何処で戦うの?とも思います。アメリカだって厳しいですし、ヨーロッパは露骨な人種差別があるし。日本国内だけでは市場が縮小するという背景の中、日本に閉じこもってばかりいても中々先は見えないんじゃないの?

 何処いったって厳しくて、それをどうやって克服するかに頭と体使うべきなんじゃないの?といいたいです。

 変なのは中国だけじゃない。

 いや、もしかしたら変なのは実は日本なんだ(悪い意味ではなく人も商習慣も環境も良すぎるという意味で)と、思うべきでしょう。

株式会社中華人民共和国

2009-10-18 | 中国関連書籍書評
株式会社中華人民共和国
徐 静波
PHP研究所

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 著者の徐さんは、在日中国人で唯一「中国全国人民代表会議の取材記者」に選ばれているそうです。

 読むとなんで中国政府から評価されているかはすぐにわかります。

 現在の中国政府の施策の良い面を強調し、胡錦寿をはじめ元政府幹部及びその次の世代の幹部達の経歴を紹介しています。次の世代の筆頭といわれる習近平と李克強あたりになると、李氏よりかな?まぁ今の胡錦寿主席にべったりかなという感じがします。

 読む価値あるかな?まぁゼネラルに中国の現在の施策や幹部の人の背景を知るには役に立つかもしれません。PHPが出版しているんですね。

中国で売れる会社は世界で売れる

2009-10-17 | 中国関連書籍書評
中国で「売れる会社」は世界で売れる!―日本企業はなぜ中国で勝てないのか
徐 向東
徳間書店

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徐向東さんという方は、中国でも脳裏を考える方ならお名前は伺った事があるのじゃないでしょうか?中国ビジネス関連の書籍は山ほど出版されていますが、実際の所中国市場販売を目的としてものは非常に少ないというのが実情だと思います。

 私自身も2003-2006年に上海に住んでいた時に、日本企業向けのコンサル事業ではなく、中国市場向けの事業をしたいと思っていましたが、情報は極めて少なく、かつ中国人でも信頼できる人は周りにはいなかった、という経緯があります。

 徐さんは、当時上海に有る日系独立系コンサルキャストの社長でしたので、お名前だけは存じ上げていましたし、時々記事は見たことがあります。

 本書を一読して思ったのは、良く理解されているなという事です。経歴をみる限り自分で市場と向き合う経験は無いようですが、私自身の過去及びこの1年の経験を通じて全く同感ですという感じです。

 本は2006年出版という事で中に記載されるデータは既に古いのですが、この書籍今は中国の消費者は経済的に豊かになっている。

 統計に出ない所得⇒給与以外の所得+就職しても親からこずかいを貰う若者
 日本商品のイメージ⇒日本企業は2級品を中国で販売している
 日本企業は中国事業に本気で取り組んでいるようには見えない

 この辺って今でも中国の大半の消費者は同じです。

 中国市場を目指す方は、一読の価値アリです

ヤバイ中国人

2009-10-16 | 中国関連書籍書評
ヤバい中国人 (宝島SUGOI文庫)

宝島社

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宝島編集だけに、思いっきり反中の内容ですけど、かなり笑えます。

 北朝鮮国境に行って、食べ物を放り投げて北朝鮮人がそれを取りに来るのを笑いながらみているツアーがあるとか、嬰児を食べるとか、トンでもない話から始まります。
 
 全然知りませんでしたが、シンセンで売春婦が街中を引き回されたとかもあったそうですね。

 一番びっくりしたのが、北京オリンピックの聖火リレーで長野で起きたこと。ここでは、中国人に囲まれて中国の国旗をかぶされた日本人がぼこぼこにされたとありますが、これって本当ですか?当時は上海に帰国する前とはいえ日本にいて、チベット人を妨害する中国人留学生集団というレベルの報道しか見ていなかったのですけど。

 もしそうなら、日本人って何やっているのでしょうね?警察も中国人側についた。長野市民は引きこもっていたという表現になっていますので、中国人を非難する反面日本人や長野市民に対する非難にも見えます。日本人や長野人に対する侮辱表現にも受け取れるのですけど。

 現代日本人、そこまでなさけないか??

 まぁ、宝島ですから、大げさに騒いでいるのかな程度に解釈していますけど。本当にそうなら、今だに街宣車にのって騒いでいる右翼は何やってんの?

中国ニセモノ社会事情

2009-10-15 | 中国関連書籍書評
中国ニセモノ社会事情 「ひ弱な途上国」の仮面を剥ぐ (講談社プラスアルファ新書)
田中 淳
講談社

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「中国ニセモノ社会事情」という標題だけあって、偽者についてさまざまなケースが紹介されています。

 はじめに、に書かれていますが、経済、外貨準備高、五輪、うちい開発の成功を誇る反面、何か都合が悪いと、「わが国は開発途上国」という厚顔無恥さが指摘されています。

 この本に書かれているに男鹿全て事実かどうかは知りませんが、
・月面観測衛星の写真の偽者疑い
・贋作絵画
・プロジェクトが挫折したオランダ村
・処女膜再生手術の問題
・有名病院の関連性を訴えるニセモノ病院とブランド
・大学替え玉受験や成績の偽造

 まぁ、社会のあらゆる面で嘘とニセモノが氾濫している現代中国の世相が描かれています。

 この本読むまで知らなかったのですけど、毛沢東ののた飛行機が売りに出ていると聞いていたのですが、それすら嘘だった。人民公社を現代社会に生かしながら上手く行っているとされた村の実情も実は破綻していた。まぁ、笑えます。

 でも、本当なんでしょうね。

 そして、ニセモノや人の物まねばかりが先行して、オリジナルを作るという努力をしない中華民族。

 此処なんですよね。この国の最大の課題は

 中国の将来の課題を示しています・

中国に人民元はない

2009-10-14 | 中国関連書籍書評
中国に人民元はない (文春新書)
田代 秀敏
文藝春秋

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著者は大和総研でエコノミストだったそうですが、非常に勉強になりました。標題に関しては中の項目を取り上げていて、みてみるとなんだと思うのですけど

・中国に公私混同は無い  え??
・中国に友達の和は無い  おおー読んで納得。でも騙される日本人多いよなぁ

あたりからはじまり、
・中国では裁判の判決が出ても強制執行ができない
・契約不履行や、金利の概念、決済制度が無い
・卸し問屋が無い

全く信用制度というものが成り立っていない社会であること

何をするにも先を考えず目の前だけを見て行動する人民。企業ですら3ヶ月

財務諸表どころか簿記という概念が無い

ひたすら結果だけを求め、そのプロセスなんて全く知ろうともしない人々

 まぁ、これでもかというくらい中国ビジネス社会を切りまくっています。読んでいてそうだよなーと思わされる事ばかりで、新しい知識も得ることができました。

 変に中国ビジネスのリスクを煽るのではなく、「中国人ってこういう人たちだよ。中国の社会はこういう風になりたっているんだよ」と、読みながら理解させてくれる良書です。

定期券や回数券が中国で普及していない項に、著者は項述べています。

「中国の社会がよほど安定し、他人を疑ってかかるよりも、まずは信用してみるほうが、結局のところ、低コストで効率的だと中国人が納得したときだろう。しかし、それは、中国人が中国人ではなくなってしまうときだろう」

 うーん。名言です。要は、そういう時代は当面来ないって事ですね。