ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・乗鞍位ヶ原(2400m付近)

2011年03月10日 | BCスキー
2010年3月10日(木)

天候:曇り時々晴れ(強風)
メンバー:弟子1号

私の性分として、頼まれるとついつい。。。
今週は、比較的仕事が緩であったため、本日山スキー初級者講習?
昨日来の降雪で、パウ期待である。
乗鞍到着後、車を降りてみると風が強い。しかも、上はガスっていそうだ。
しかし、太陽も見えるしとりあえずリフトで上がる。
かもしかゲレンデトップに着くと、位ヶ原の歩荷の人がスキーで上がって行っている。
荷物重そうで、しかも結構ラッセル大変そうだ。
パウはこのゲレンデ付近で30cmオーバーくらいか。
まだ食い尽くされていないところをパウ滑りの練習。


リフトからかもしかゲレンデ

まず、パウは斜度がないとスピードが出ないと言うのを体感してもらう。
そして、加重の踏み替え。転ばずうまく出来ていた。
さて、1本滑ったところで、上に上がるとする。


ゲレンデトップから切り開き

歩荷さんのトレースをありがたく使わせていただく。
と、斜面が急になったところで、ロープに繋がったパーティーが!?
よーくみると、知り合いばかりである。
松本のガイド組織「やまたみ」の面々である。
昨日から訓練中とのこと、上は風強く下りてきてここで訓練らしい。


やまたみの皆さん訓練中

この上からはスキートレースとスノーシュートレースあり、
それを行くも、途中の斜面ではスキーラッセルの練習。
いかに人様のトレースが楽か体感訓練。


切り通し上部

風は強いがそんなにでもない(←主観)
木の陰で休憩し、位ヶ原へ上がる斜面へ。
ふと右をみると、スカイラインの雪庇からの自然発生か?
先週に続き、立派な破断面を見る。


スカイライン東面の破断面

上部は、1mはあろうかという高さで長さ30m位(目測)
ウインドスラブで先週の硬い斜面に昨日の降雪で自然発生かな?
デブリはほとんどすぐ下で止まっていた。
位ヶ原の人はその右の樹林を上がって行かれた。
私達の他、単独2名は、左を上がり尾根に乗っかる。
巻き込まれた人はいなさそうだ。
我々も尾根に上がるも、風強く、大きなダケカンバ付近でやめておく。


尾根に上がる斜面

温度計は-12度だが、体感-20度近かった。
さっさとドロップ!
先ほどの練習は生きてこず、雪だるまになっていたが、斜面が緩くなるとスムーズに。
斜度は経験を積むしかない。
ここで雪面にだいぶ刺激加えたが、雪崩れない。
そのすぐ向こうは崩れている。さて、この差はなんでしょう?
解答は。。。勉強しましょう!
あとはスイスイ下りてきて、やまたみさんの訓練お邪魔にならないように
急斜面を下りて、ゲレンデで基礎やってから駐車場へ。

久々に、湯けむり館寄ったが、貸切状態でのんびり湯に浸かり帰路につく。

八ヶ岳・天狗岳(2500m付近)&中山(2496m)

2011年03月07日 | BCスキー
2011年3月6日~7日

天候:1日目;晴れ&強風
   2日目;雪

メンバー:のもえみ、Taichi

5日に続き、天狗岳であるが、今度は八ヶ岳の方ね!
うちを出る時も天候は良く、今日は期待出来るぞーと思い八ツの方をみると
諏訪上空にレンズ雲。。。風は強いと思われる。
渋ノ湯に7時に到着し、準備して7時半出発。
今日日帰りの人もわんさか。。。前日からの車もいっぱい停まっている。
先週らいの雪で、この辺も結構ある。
と言っても、北ほどないけど。
当初は、スキー背負ってゆっくり行く。
頑張って、尾根上分岐に出て休憩。ここからスキーを着けていく。


尾根上分岐

昨日のトレースで道がしっかりしており楽々上がれる。
ここは比較的お気軽なので、単独の男女も多いが、装備がやばそうな人も。
この辺りスキーを履いている変わり者はいないのですれ違う人は奇異の目で見る。
これが快感~!  やばい???
樹林の中は、パウが詰まっていたが帰りはここを通らない。。。
2時間ちょっとで黒百合ヒュッテへ。


小屋前の斜面

小屋前の斜面は、雪訓やったりしていた。
ここでもいつもに比べたら風が強かった。上見たらやばそうである。


黒百合ヒュッテ前

団体さんがいっぱい出てきた。その中には、田部井さんの山の会も。
女性だけで構成されていた。何かパワーがすごい。結構厳しいらしいが。
中へ入って、ご挨拶&休憩。
昨日からお手伝いで上がっているTaichiの仕事が落ち着くのを待つ。
とりあえず、一段落したところで行くだけ行ってみる。


中山峠

この辺りは樹林帯で風の影響も少ないが、この先の樹林抜けたところからがいけなかった。
強風で身体もって行かれそうになる。
アイゼン・ピッケルで対風姿勢とれれば問題ないが、スキーはやばかった。
すぐにシラビソの樹林に逃げ込む。
そこから、東天狗の北面斜面を風に向かい登る。


東天狗北面上部

本当は、西天狗からのドロップをもくろんでいたが、この風はどうもいけない。
2500mあたりの岩陰に隠れ休憩。ドロップ準備。


諏訪&北アルプス方面

こうやって写真で見ると天気いいのだけれど・・・
慣れた人は結構ピーク行っていたが、途中で帰ってくる人も多かった。
さて、行きますか。


東天狗北面を滑る

クラストはしておらず、ウインドで硬く締まった雪。
吹き溜まりはチビパウ。結構、楽しめた。
天狗の奥庭へ、樹林と左上の稜線の際を行く。風が避けられてよかった。
少し登り返して、小屋前斜面。ここが一番良かったか~
小屋に入って、少し休憩して時間がたっぷりあったので、スタッフに皆さんに
山の救急法と題して、実技を交えながらレクチャー。
このところ凍傷が多いようだ。
この日はお客さんおらず、岳樹さん含めみんなでこたつで小宴の始まりー


小屋の中

こたつ豆炭で、このぬくもりが何とも言えない。
以前は私の実家もそうであったが、今は電気になってしまっている。
私の持っていったワインをはじめ、各種お酒もあり、話しも盛り上がり
と、9時頃か。ここで私はダウンしていた。
小宴は11時過ぎまで続いたようで、申し訳ない。
暖かいお布団に入り直して、また爆睡。
翌朝、雪が随分積もっていた。
朝食いただいて、みんなで記念撮影。


岳さんとゆかいな仲間達


出発~

視界が効きそうなので、私とTaichiは予定通り、中山へ。
登山道沿いに行く。30~40cm位積もっているか。軽くていい感じ~
途中、Taichiのシールがはずれてしまうトラブルあったが、応急処置でだましだまし行く。


中山手前

ラッセル交代しながら、40分くらいで中山。


中山山頂

シラビソの木に囲まれており、展望はない。その先に展望台がある。
数年前、この展望台からすぐのいい斜面ドロップしたが、下部で藪につかまり苦労した。
今回は、順当に賽の河原経由で行くことにする。
この辺りでガスで視界あまり効かず、西へ向かう尾根で登山道は北へ向かう。
我々は、尾根上を行くことにした。
これが、途中シラビソの低木密林につかまり苦労する。
何とか、賽の河原出てきた時には、ヘロヘロであった。


賽の河原

あとは登山道をひたすら下る。
やはりここは、篤氏家向きだわ。
久々に明治温泉に浸かり帰路につく。

北ア北部・小遠見山(2007m)~天狗岳東尾根(1940m)

2011年03月05日 | BCスキー
2011年3月5日(土)

天候:どピーカン
メンバー:F師匠、ナベさん、ゆみさん、シモちゃん

いやー久々に晴れました。
やはり天気がいいと気分もいい。
今日は、前から行ってみたかった黒沢尾根にある天狗岳東尾根を行きました。
順調に行けば、村尾根もう1本ということでしたが。。。
えらいことになっておりまして。。。

まずは、Hakuba47に駐車。パトロールに計画書出して、リフト上がります。
3本目がまだ試運転中でしたが、すぐに開放してくれました。
シールつけて、少しゲレンデ行きます。


地蔵の頭付近から天狗岳東尾根

ズドーンと真ん中に落ちているのがそうです。
まだこの日はバック入っている人はいないようです。
今日明日と白馬コルチナで「てれまくり」やっているからかなー
それでも出発準備の人は結構いました。


地蔵の頭付近から見返り坂、一ノ背髪

早速、私の極太でブーツくらいのラッセルです。
交代しながら行きます。
後続が来ていますが、「代わりましょうか?」
とかは一切なし。白馬エリアはマナーを知らない者が多すぎです。
尾根上に出ると若干クラストした所ありますが、二ノ背髪まで一気に上がります。


二ノ背髪から五竜岳と鹿島槍ヶ岳北峰

ここでスピリットボード軍団が先に行きますが、お礼も何もなし。
リーダー呼びつけてご指導。びっくりしたのは、
「みんなの山なんだから何でそんなこと言うんですか!」
だって。みな唖然。。。
「だから、そういうマナーがある。と教えると
相当しばらくしてから理解したようであった。びっくりする。
どうも外人さん2名含む4名はライダーで、2名はカメラマンなんかみたい。
ボーダーの雑誌か知らんが、こういうこと知らないとは。。。
逆にこちらが二ノ背髪ではしっかりお礼を言う。
そうこうしているうちに小遠見山山頂。


小遠見山山頂

360度大展望である。空気も澄んでいて相当遠くまで見れた。


定番・白馬三山

さて小遠見山からご機嫌なクラスト状態。慎重に下る。
南面でたまにパックされた滑りやすい斜面あるが、雪は安定していた。
登り返して、天狗岳山頂。ここまで2時間弱であった。


天狗岳山頂

ここからも大展望。


山頂から天狗岳東尾根

ここもパックされており良さそうだが、この下が不明であった。
ポカポカ陽気になってきて、大汗であった。
シールはずして、ドロップ準備。
まずはいつものように私から行く。
少し急であるが、滑りやすく数ターン行く。


山頂からすぐの斜面

30cm位のパウダーか。ちょいと重いが。快適である。
が、しかし、この下からがいけない。
尾根に岩があり回り込むのであるが、その南東斜面手前で嫌~な予感がした。
止まっていると、F師匠まず行き、その後ナベさんが行った時だ。
私の足下30cm下くらいからクラック走り、雪崩れた。
その下に大きな木が数本あったのですぐに止まったが、その横のカール状の所は
だいぶ下まで雪崩れた。


上部破断面

30cmの新雪の下にコシモザラメか。その下は硬いバーンとなっていた。


中間部破断面

デブリは、150m位下で止まっていた。
雪が重く、量は少ないので速度は緩であった。
その後もう少し下の北東斜面で、スキーカットした際に雪崩れた。


北東斜面上部破断面


中間部破断面

その向こうにも起きている。大変危険な状態である。
灌木帯で起きており、なるべく尾根上をあまり負荷かけない滑りでクリアしていく。
尾根も丸くなり、樹林帯になってきた。やっと安全地帯である。
私は、一回試験的にスキーカットしてみた。
やられても下が、樹林帯の所だ。


スキーカットした破断面

木の太さに注目。あの太さではアンカーになり得ないのだ。
この辺の滑り面は、上に比べたらそんなに硬くなかった。
この後、樹林のいい斜面が続きみなやっと楽しんだようだ。


F師匠


ナベさん

そして、あっという間に犬川の二俣に出た。
その下の堰堤付近のスノーブリッジは結構細くなっており、注意が必要。


犬川最初の堰堤下

左岸に渡り、少し登ったら林道に出る。
その先の沢筋にはボーダーが結構下りてきていた。


ここから出てきていた

あとは林道を行き、五竜スキー場に出た。
やっと生きた心地がした。
今回は、だれまくり、びびりまくり。。。てれまくり出ていた方が安全か。