ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

上越国境・巻機山(1967m)~米子沢

2014年04月14日 | BCスキー
2014年4月13日(日)

天候:晴れ

昨晩は、ガッツリ寝て4時起床。
準備して1台で清水集落へ向かう。
この時期はまだ桜坂までは入れないので、R291沿いの西後谷バス停のところが登山口。
すでに2台と昨日からのが数台停まっていた。



畑か田んぼの所から二子沢川沿いに行くと桜坂駐車場の所へ出る。


天狗岩と割引岳方面

桜坂駐車場は雪がたっぷりだ。


桜坂登山口

夏道沿いに行くと、雪原に出るが、これ行くと井戸尾根に上がるのが大変なので、
夏道沿いに右に折れて上がっていった方がよい。
朝早いため、雪は堅い。特にシュプール部分はアイスバーン状態だ。
尾根に上がってすぐにクトーつけて行く。井戸の壁は、下部は何とかこなせたが、
中間部から上は、太刀打ちできず担ぐ。


井戸の壁中間部から上部

皆さん担いでいた。堅いときはそうした方が早い。
その上は、素敵なブナの尾根である。





ここのブナ若いが間隔がいい感じだ。シュプールも至る所についている。
ブナ林を抜けると、1500m位で前方にニセ巻機が見える。


ニセ巻機

斜面は、ゲレンデ状態。。。ニセ巻機下ゲレンデと言ったところだ(笑)
そこから少し行き、藪の少し出た急登下で、スキー担ぐ。
ツボトレースもいっぱいあるので、その方が早いかも。
ツボ足の下山される方とここまで何人かすれ違った。


谷川岳方面

景色もだいぶよくなってきた。今日は、気温も上がってきており風もなく、少し暑い。
ふと前を見ると、巻機山の山頂稜線からパラグライダーが飛び出した。
これには驚いた。


ニセ巻機から黒岩峰とパラグライダー

パラは気持ちよさそうに飛んでいた。


ニセ巻機山頂

ここからシールのまま少しドロップ。避難小屋のコルにつく。


左のポコが小屋の所

完全に小屋は埋まっていたが、入口付近は掘ってあった。
そこからポコを越えて、山頂斜面へ。


巻機山山頂方面

何人か米子沢へドロップしていったが、2名ほどはニセ巻機へ登り返していた。


山頂

標高差約1400mをやっとこさ着いた。
360度の大パノラマである。


越後三山


谷川岳方面と先行の二人

後続は、こちらへ来ずにニセ巻機でほとんどが止まっていた。
さて、少しの休憩後米子沢へ。
当初は、山頂大斜面である。


山頂斜面

雪質は、フィルムクラストのシャリシャリ君で素敵な雪質である。
これが下部まで続く。
米子沢を二俣に分ける尾根をしばし行く。


尾根と上越国境稜線

雄叫び上げたくなる斜面である。


ニセ巻機へ向かって




二俣から左俣


上部カール状と谷川岳方面

谷川へ向かってドロップ


米子沢のナメの所

2009年9月に遡行した時、気持ちよかった所だ。


沢中間部

ここまで気持ちよすぎて、あっという間に来た。
デブリもなく気持ちいい。




中間部を下から見上げる

20m滝の部分はしっかり埋まっており安心。




下部

下部は、井戸尾根側からデブリが出ていたが、昨日ほどでない。


下部その2

あとは、河原へ出て左岸のブナ台地へ乗っかり、行きのトレースと合流して駐車地へ戻る。
40分くらいで戻ってきた。
下部が少し腐ったが、ほとんどフィルムのいい雪質で、斜度もほどよく
今春シーズン最高の滑りが出来た。
昨日と打って変わって、大当たりの巻機山でした。

道の駅へ戻る途中、六日町で出来て間もない温泉に入り、道の駅で地元めしいただいて帰路につく。
しばらく、この余韻に浸っていよう(笑)





谷川・平標山(1983.7m)~西ゼン

2014年04月14日 | BCスキー
2014年4月12日(土)

天候:晴れ

昨シーズンは、3月中旬に平標山ヤカイ沢を滑った。
今シーズンは、西ゼンを滑ろうとF師匠と行ってみた。

11日に仕事明けで、いろいろ用事を済ませ夕方、南魚沼へ向かう。
温泉入って、地元ポークのデカいソーズカツ丼いただいて、今晩からお世話になる道の駅へ。
ここ、12年にオープンしてまだまだ綺麗で静かで快適である。
4時に起きて、朝の行事諸処済ませて2台で土樽の下山地へ。
まだ朝早いからか、車はない。
1台デポして、火打峠へ向かう。すでに5台ほど停まっており準備していた。



同じ松本ナンバーもおられた。
別荘地は雪ないだろうから最初から担ぐ。
別荘地最奥の林道入口から雪は繋がっていた。



林道を行き途中、左手に入ってヤカイ沢左岸を行く。


平標山

右沢と中央沢の出合はデブリあったが、昨年より少ない感じだ。



そこから右沢をもう少し登り、登りやすそうな尾根に取り付く。
朝早いため、カリカリ君。担いだ方が早そうなので、早々に担いで左岸尾根に乗っかる。


左岸尾根

いい感じのブナと樺の林である。
その先も藪っぽいので、担いだまま。



後ろを振り向くと苗場山と神楽峰が見える



もうすぐ山頂だ。先の同じナンバー方々は、仙ノ倉山方面へ向かった。
その前にスキー肩に担いで登っていた単独の方が居られなかったので、西ゼンへ下りたか。


山頂手前

山頂へ着くと強烈な風が我々を襲う。。。


平標山山頂

気温もそんなに上がらず、風も強いので寒い寒い。
山頂直下は、藪も少し出ており且つカリカリなので、松手山方向のコルへ少し下ってから
西ゼン源頭の大斜面へ入った。


コル方向

カリカリ君とパックスノーのマダラであった。山スキーらしいやね。


コルから


山頂直下

大回転かまして行くと、第二スラブ帯最後の滝のノドの部分だ。
どうも滝出ている感じ。相当近づかないと見えない。
左からのデブリもご機嫌だ。。。


滝上部

上からみて滝の右が行けそうであるが、先が見えない。
皆さんよく行かれる左は岩と氷で滑るどころではないが、見えるのでこちらをクライムダウンとした。
BDウイペットをダブルで持っていた(通称カマキリ)ので、これ刺しながらアイゼンつけて慎重に下る。
やはりこういう時、アイスとかやっていてよかったな~と思う。
ベルグラとかあって際どい部分もあった。


滝横のスキーヤーズレフトの壁

雪ついていれば、何のこともないが。。。
賞味期限切れですな。
下から見上げたら、先の上から見た滝の右はかろうじて繋がっていた。
しかし、パックリ口開けていたので、これでよかったと思う。
10年近く前にF師匠と夏に登った時は何のこともなかったのにな~と昔を懐かしみながら見上げる。
第二スラブ帯は、平標新道側からの全層デブリが堆積していた。


第二スラブ帯

第一スラブ帯もデブリで、左の斜面へ逃げる。





ここからは快適で、ようやく滑りが楽しめたという感じである。
途中の東ゼンは大滝が顔を出していた。イイ沢は綺麗に繋がっていた。


仙ノ倉谷出合から西ゼン方面

出合付近は、雪たっぷりあり左岸へ行ったが、少し先で雪が切れており
当初は、右岸を行った方がよい。それでも右岸へ渡り返すことは出来た。


間もなく落ちそうなSB

右岸少し行ったら、早めに左岸へ行く。少しで群大ヒュッテに出る。


群大ヒュッテ

あとは、林道を土樽へ戻る。だいぶ奥まで除雪は進んでいたが、林道左の杉林を行くことが出来る。
橋の所の駐車地は10台くらいの車がデポされていた。
車をピックアップして、岩の湯で湯に浸かり、早めに道の駅へ帰る。
時間早かったので、ゆっくりと明日の整備ができた。

いろいろと勉強になった山旅であった。


海谷・昼闇山BC

2014年04月11日 | BCスキー
2014年4月9日(水)

天候:ピーカン

このところ天候いいですね~
と言うことで、この日もピーカン予想。それでは、久々に昼闇山へでもと言うことで行ってみた。
朝早くに出て、焼山温泉スキー場跡へ。
すでに2名組が出発していった。この後、地元ナンバーの6名組も来た。
さて、スキー場跡地(田んぼ)の段々を早速行くことにする。


スキー場跡地から昼闇山と一ノ倉川源頭

スキー場跡地から林道を行く。
まだ雪は繋がっていそうだ。途中、一部途切れそうな部分もあったが、帰りは反対側を行けば問題なかろう。
アケビ平への橋も雪がたっぷりだ。



もうすでに気温高く暑い。今日は春スキー用に薄着してきたので、先の北面台地の時よりは快適だが。


アケビ平

昨日、一昨日と思われるシュプールも何本か見られる。
アケビ平の杉林を抜けると、阿弥陀山、烏帽子岳が近づいてきた。


阿弥陀山と烏帽子岳

昼闇谷の雪もまだ大丈夫。下りる地点の土手もまだ雪は着いていた。
そこをドロップして谷へ下りる。
デブリもなく綺麗な雪面だ。


昼闇谷下部

そこからしばし狭い谷を行き、右の左岸台地へ上がる。そこへ行けば素敵な景色が待っている。


昼闇山と谷全容

山頂まで行ければいいが、この後の尾根がどうかだ。


左岸尾根

雪は柔らかく登りやすい。


尾根上部

堅い部分もあったが、エッジ蹴り込めばしっかり上がれる。
上はフィルムクラストでいい感じだ。
やっとこさで稜線に出た。少し風があって気持ちいい。
景色もいい。


昼闇山山頂


昼闇山と金山


雨飾山

今日はここまで6時間かかってしまったので、この辺で切り上げる。
先の6人パーティーは、左岸の沢状行ったようであった。
今日は山頂までは行っていなさそうであった。
何本かあったシュプールも、結構急傾斜のルンゼ行っているようであった。
雪面がゴボゴボして滑りにくそうであったので、その右の40度位あるところを行く。
日陰は、少しモナカっぽくなっていたが、スキーは回せる。
数回転で谷へ下りた。



谷から見ると右岸台地が良さそうであったので、そちらへ行くことにする。


上から見た昼闇谷と右岸台地

谷の中は快適なザラメであった。


真ん中の岩の右の日陰を滑った

谷の中は本当に気持ちいい。



右岸へトラバース気味に行く。


右岸台地からアケビ平

クラックなどに気をつけながら、高度を落としていく。
尾根状のところを行くとアケビ平の上部へ出た。
滑りとしては谷から行くよりもスッキリ戻れる感じだ。
あとは、来た道を戻って駐車地へ戻る。

この日もブラック焼きそばいただいて、帰路についた。
登山口から遠いけど、いい山旅ができる旬な海谷山塊である。


両白・野伏ヶ岳(1674.3m)

2014年04月06日 | BCスキー
2014年4月6日(日)

天候:曇り時々晴れのち雪

前日、夕方ドライブがてら自宅出発。平湯寄ったりして、夜9時前に道の駅白鳥へ。
そういえば、ジム君の車泊快適装備は、マスさんに譲ってしまったので、あまり快適でない車泊となった。
しかし、私はどこでも寝てしまうので問題なし(笑)
道の駅着いた頃から雨がいい降りとなっていた。

4時半に起きてみると、雨は降っていなかったが、ちょいと寒い。
ここへ来がてら買ってきた朝食を摂り、出発。
R158を少し北上し、西へ入る。結構なワインディングロードだ。
少し上に上がると、木々は白くなっており雪だったようだ。
石徹白の白山中居神社の横を河原へ下りると駐車場がある。すでにマイクロで来ていた登山者が15,6名。
他にも単独の方などいた。
この山、夏道登山道はなく、今が旬である。

私は橋を渡って林道すぐの駐車地へ車を停める。ここまで道の駅から35分くらいであった。
天候は曇っているが、昼間では大丈夫だろうと出発する。



時期も時期なのか、林道の雪はぶつ切れであった。
当初は、すぐに雪出てくるだろうと脱いだり履いたりしていたが、どうもぶつ切れが長く、担ぐ。
標高870m位の杉林が整ってきたあたりでようやく雪つながる。
脱いだりしているうちに、スキー2,スノボー1のパーティーに抜かれた。


林道上部

林道上部は適当にショートカットして行くことが出来た。
杉林の小尾根を行くと、右側が広葉樹林の小尾根に出た。ここを上がると牧場跡地だ。



ここから、やっと野伏ヶ岳が見えた。その北には薙刀山だ。そちらも良さげ。
後ろを振り向くと大日ヶ岳方面も見えてきた。


大日方面


野伏ヶ岳と薙刀山


野伏ヶ岳

正面左から右に上がっているのが、ダイレクト尾根だ。右の稜線が北東尾根。
下りは、正面に見える沢状を行ってみた。

牧場跡地は、大黒山を巻きながらダイレクト尾根に近づく。
先行つぼ足団体さんのおかげで楽だ。
団体さんは急斜面を直登していたが、私は少し左巻き気味で尾根の低いところを狙っていった。
この方が随分楽である。


尾根に乗った所

この辺りまで来るとブナ~である。
尾根の南側もブナの素敵な斜面が広がっていた。


尾根南面方向

所々、急登あるが、地形図からのイメージより総じて登りやすい尾根である。
登っていると、風が出てきて西の方から暗雲立ちこめ、雪が落ちてきた。
予想より早い崩れである。まあ行けるところまで行きましょうと尾根を上がる。


尾根中間部のブナの主


尾根上部

尾根は疎林になってからも雪は柔らかく登りやすい。
北東尾根と合流するJCTは、少し堅いが場所を選べば登れないことない。
JCT少し下で団体さん下りてきた。
スキーヤーの方々は北東尾根の方へ。途中、テレの方に抜かれたがその方もそちらへ行ったか?
稜線上は一段と風強いが、先日の十石よりは全然弱いのでそのまま前進。
そうこうしているうちに、広い山頂部へ到着した。ここは風雪強し。視界も効かない。


山頂

速攻、シール外してガス晴れた時狙って滑る。意外といいパウである。
北東尾根が見えてきた。



こんな感じであった。滑るには支障なし。雪も悪くない。
その先から、先の沢状へドロップ。いい傾斜あるがダレる様子はない。
ちょっと重かったがこの辺もパウであった。
あっという間に下へ来てしまった。


下から見たところ

その後はうまく右へ振って基来たトレースへ戻る。
ちょっとアップダウンあるので、少し担いで、あとは杉林の中と林道で終わりだ。
昼には下りてきた。

東海地方以西の方々にはなじみの山であるが、信州人にはあまりのなじみなく、私も昨シーズン来ようと思って
道の駅までは来たが、天候悪く行くことは出来なかった。
今回ようやく行くことが出来たが、次回は天候いい時に来てみたい。
いい山である。あと、もう少し早い時期が林道もつながっており快適と思われた。

帰りは、満点の湯のナトリウム塩化水素泉のお肌ツルツルの湯に浸かり、
高山は高砂でラーメン食べて帰路につく。
平湯から上高地入口の辺りは結構雪が降っていた。トンネルで事故もあったようだ。
まだしばらくはスタッドレスかな。