ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア北部・立山室堂周辺

2012年11月29日 | BCスキー
2012年11月26日~28日

毎年恒例の立山詣で。
今シーズンの初滑りはもう実施したが、なぜかここに来ないとシーズンが始まった気がしない。
今年は、がっつり天候にやられた。

第1日目

天候:雪のち雨のち雪 強風

家を出た頃には、まだ雨も降っていなかったが、集合場所で待っているとポツポツときた。
扇沢もたまにぱらっときた程度であるが、雨である。気温が高い。
やまこぼガイドまだ来ないということで、Y店長などは次の便で。
T&Aコンビと朝一で室堂へ向かう。


黒四ダム

雨模様だが、そんなに降っていない。


黒部平駅

近年では積雪量が多い。
ロープウェイに乗り、大観峰に着く手前で雪に変わった。
対向のバスなどは25日の晴れを楽しんだ人たちの下山で大賑わいだ。
室堂駅には、富山側へ降りる人達でごった返していた。その後、人はいなくなっていたので降りられたのだろう。
ホテル立山入ってすぐ右に環境省の現地案内所があった。
今シーズンからテン泊の人は、新しく出来た室堂ルールに従ってテン泊したり滑ったりしなければならない。
テン場は、少しみくりが池方面へ行った慰霊碑の周辺だ。
みんな揃うまでしばし室堂駅で待つ。


室堂

そんなに降っていない感じであるが、風が強い。
皆さん揃ったところで、左手のポールが適度の距離で立てられた所に沿いテン場へ。
いきなり突風吹いて、倒された。。。
テントは、何張りかあるのみであった。ポールとロープで囲われた範囲内でテンと張る準備。


ベースを作る

ブロックを積み、防風壁を作成する。途中で雨に変わる。
5,1,2人用を3つ作った。しかし、風が強すぎる。
ちょっと地上に出ると吹き飛ばされそうになる。
話し合いの結果、初心者もいたので、26-27日チームは、下山となる。
私も体調万全でないので、ホテル立山へ避難。T&Aチームは頑張るとのことである。
私はびしょ濡れになったので、いろいろ乾かせてよかった。
雪ならまだしも雨はここ10年来来ているが初めてであった。


第2日目

天候:雪後晴れ

T&Aチームは大丈夫であっただろうか?
体力の消耗激しく、この日下山となる。3時間おきに雪かきしたそうだ。
そうでないと、こうなる。


雪に埋まったマイテント

少し掘り出してやっとテント登場。T&Aチームがいたからわかったようなものの、そうでなければ。。。


T&Aチーム撤収

さすが若い。元気である。午前いっぱいでマイテント掘り出し&快適化。
フレーム少し曲がったか?少しテントが曲がっている。
T&Aチームは、撤収後下山。ご苦労様でした。よい?雪訓になったかと。
昼くらいには風も収まってきて、夕方には雪もやんだ。
T&Aチームの後には、東京からのS君が設営していた。
今年の春からBC始めたそうだ。
辺りは、大テント村が出来始めていた。


テント村

始めてみたとんでもないでかいテントもあった。


立山石碑

昨日は、すっかり出ていた石碑も半分埋まっていた。
夜は、冷えたが満月前のまん丸お月様に照らし出された立山がきれいであった。
最近マイブームのイモ焼酎飲み過ぎたのか、昼寝が効いたか珍しく夜中に起きる。
明日は期待できるな。

第3日目

天候:晴れ時々曇り

気圧の谷が来ているのか風は強め。
しかし、月曜に比べればそよ風である。
夜中起きてしまったのが災いしたか、のんびり寝すぎた。
周りはすっかり静かである。
外へ出てみると昨日、一昨日とは打って変わってピーカンである。


立山連峰


大日方面

今日は、マイミクのカメラマン天飾さんが上がってくる。
始発到着まで時間があるので、室堂山方面へ1本。
もう辺りはシュプールだらけである。


浄土山

稜線を見ると風が結構強そうだ。

軽く1本行ってみたが、緩斜面だとストップしてしまう。
あれ?ワックス効いていないか~と思ったが、他の人もそのようだ。
しかし、ある程度の斜度だといい感じのパウダーである。
室堂駅で天飾さんと合流。一ノ越方面へ向かう。



天飾さん結構なスピードで行く。こちらはちょっと調子出ずのんびりと。
一ノ越手前はクラストしていた。風も強い。
何とか一ノ越へ上がる。


一ノ越手前


槍ヶ岳方面

北アルプスも南アルプスもきれいに見えた。


大日方面

富山湾から能登半島もきれいだ。
雲がちょっと増えてきた。


一ノ越でたそがれる

さて、小屋の陰でドロップ準備。とりあえずガリガリ君をトラバースして雄山の下へ。
そこからが快適斜面だ。


天飾さん




photo by 天飾

たくさん写真とっていただきありがとうございます。
やはり、カメラマン&機材が良いとヘボな滑りもうまく見えます(笑)カメラマンのお陰です。
またお写真いただいたらアップしたいと思います。
今度、激パウショットもお願いしようかしら。
当初は堅めでしたが、すぐにパウパウになり、あっという間に称名川源頭へ。
これを待つために頑張った。楽しかった~
源頭部からはシールで登高。
明日天候良くないとのことで、撤収しに行く。
天飾さんは、室堂山方面へもう1本。ガシガシ行く。
テン場へ戻るとお隣のS君も撤収中であった。室堂山方面2本行ったとのこと。


お隣のS君

一緒に撤収し帰ることにする。
駅で天飾さんを待つ間、今回お世話になった方々にご挨拶。
現地案内所にいた、山ガールガイドの西田さんとツーショット。



モヒカンニット帽のオヤジ顔がむくんでいるがにやけてる(笑)
また来春から山ガールガイド頑張ってくださいね。
天飾さんと合流し、S君とともに扇沢へ下山。
その後は、私も知らなかった天飾さんお勧めの温泉へ。
これがまた良かった。完全な源泉賭け流しで空いていていい。
温泉に宣伝しないよう張り紙があったのでこの程度で(笑)

以前にも1日のみしか滑られなかったことあったが、今回の天気はひどかった。
しかし、皆様に支えられて楽しい滑りが出来ました。
また、来シーズンもこの時期で。


北ア北部・猿倉台地

2012年11月25日 | BCスキー
2012年11月25日

天候:ドピーカン

明日から立山に入るが、24日にゆっくり静養したら元気が出てきて
この晴れが約束された日曜トレがてら山へ行こうと決めた。
機械力頼りのところは混むだろうし、人なし修行系何本か頭の中に浮かんだが、
今回はこの時期に行ったことのない林道の閉鎖された猿倉を目指した。
まだ真っ暗な二股発電所をヘッデンつけて歩き出す。
星が非常にきれいで、北に縦に一筋の流れ星☆
え~雪はさっぱり出てこず、除雪した痕もある。
林の中は暗くてよくわからずで、チャリ持って来ればよかったと、あとの祭りであった。
1時間ちょっとで中山沢にかかる橋である。


朝焼けの白馬岳

朝焼けが非常にきれいである。
中山沢は小日向山からドロップして出てきたことあるが、まだ雪も少ない。
厳冬期はデブリが堆積している。
ショートカットするため、中山沢左岸を行く。


中山沢左岸道

最終堰堤先が、雪つながっていなかったので土手を雪を拾いながら猿倉台地へ。



少し行くと右手に猿倉荘の屋根が見えた。
その上に、昨日か先ほどかわからないが、ツボ足トレースが下っていた。
スノーボ-ドのシュプールも見える。
私と一緒で結構な物好きもいるものだ。


猿倉台地下部

下部はブナの林で癒される。藪はそんなに酷くはない。
今シーズンも多くのブナ林へ行きたい。
一登りすると林道に出た。


石碑


林道

春より雪ある感じである。この先で雪渓行こうか小日向目指すか迷ったが、小日向方面を行くことにした。
シュプールとトレースがあったので、それを行く。
この辺からちょっと藪が濃くなってきた。
雪も硬い。。。帰りは苦労しそうだ。
この週末少しは降ったかと思ったが、この辺りはそんなに振っていない感じである。


杓子岳

JPから下はきれいな雪面だ。あそこまで上がれば快適滑り出来たかもしれない。


白馬岳

小日向のコルの下まで行ったが、どうもいつも面ツル斜面が藪っぽい。
しばしここで判断。


小日向のコル方面

明日からのこともありここで引き返す。行って行けなかったこともないが。
この辺の雪質はモナカである。これで完璧修行系決まり。
藪&悪い雪質。。。
だけどいいトレになった。
先日の針ノ木に続き、ここも半径数キロ誰もおらず完全貸切。
これはよかった。


沢中

沢の中を行くと少し吹き溜まりパウあったが、モナカ&硬い雪で悪雪系滑りの練習。


小蓮華岳

白馬沢や金山沢もいい感じの斜面になってきていた。
しかし藪いい感じでしょ。これも先日の修行が生きてきている。
やっとのことで林道に出る。
快適に飛ばして、猿倉荘下に出る。
ここでスキーを担ぎ、5kmの歩きである。。。
スキーは修行であったが、この雰囲気と勝手な満足感で気分はなぜかいい。
これで体も山スキーモードに仕上がり、明日からの立山が楽しみである。


二股ゲート

結局、誰にも会わず泣きの入りそうな修行系山行は終わった。



「山想えば人恋し、人想えば山恋し」
好きだな~この言葉。

12-13シーズン アイテム

2012年11月24日 | 山道具
2012年11月24日

今シーズンは何も買うまいと思いつつも、毎シーズン買ってしまう冬のグッズ。
今日、アイスアックスも届き今回はこれくらいで勘弁してもらって。。。(笑)
昨日、東京行くときに意外?な出費もあった。

さて、一つ目は

1.ブラックダイアモンド ウィペットセルフアレスト



ネーミングが面白いね~自分で止めろだって。
前からピック付はほしいと思っていたが、今シーズン大好きなBDのポールを買ってしまった。
グリベルのは格納出来たりしていいが、なにせ重く感じる。
これはピック部分は使わないときは、先にカバーするだけである。
最近は、これを2本持っている人もいるとのことである。
持ち替えたりするのが面倒な人はそのほうがよいかもしれない。
先日の針ノ木の時の使用感は、1本でも十分でないかと思った。
また、インプレッションを各山物語で書きたいと思う。

2.グリベル カンタムテック ショベル&ハンマー



さてさて大物?購入。昨シーズン久々にアイスに何回か行ったが、その時貸してもらって使ったら
ひとめぼれ。。。何本持ってんねん!と言われそうだが、BDあたりは嫁に出すことに決めた(;;)
これ最新テクノロジーでシャフトはカーボンで軽量化図り、ピックはグリベルのよく刺さるやつである。
この上位に7万オーバーもあるがそこまではと言う方にお勧め。
人差し指かける部分はオプションで自分で取り付け。これがまた苦労した。
今シーズンは職場の後輩も鍛えなければならないし、このところの冷え込みもいいので回数行くことだろう。

3.ダンロップ スタッドレスタイヤ

昨日、ハンドルガタつくと思ったら、スタッドレスタイヤがやばかった。
甲府で高速下りて、急遽1セットお買い上げ。。。
石和のイエローハットのお兄さんは私の古いタイヤを見ただけで乗り方がわかってしまった。すごい!
高速よく乗って遠出する時は、1時間くらい毎タイヤ冷やしなさいとのアドバイスをいただいた。
通常タイヤよりゴム柔らかいからね。
皆さんも気をつけましょう。

それでは、良いシーズンを!


北ア北部・針ノ木峠(2541m)

2012年11月22日 | BCスキー
2012年11月22日

天候:晴れ時々曇りのち雪

約1ヶ月振りの山行。今シーズン初すべり~

長期出張から戻り、23日から休みかと思いきや21日に仕事も一段落し、急遽休みに。
25日あたりに冬装備準備しようと思っていたが、タイヤ交換も含め大至急で準備して
針ノ木を目指すこととする。
BDのピックつきストックもすでに入手し、準備万端。
今シーズンはもう一つ前からほしいと思っていたもの購入してしまったが、まだ届かず。
また、別ページで紹介いたします。

さて、3時起きして準備状況確認した。しかし、まあ最初はいろいろあるもので
何とかは出来たのでよかったが、最初と慣れてきた頃は気をつけないと
とんでもない失敗をする。←装備の準備で
コンビに朝食をとり、一路扇沢へ。
雪解け水か何か凍っていた。タイヤ交換してきてよかった。
何だかんだで6時過ぎに出発。扇沢も昨年などに比べ雪が多い。


扇沢

始発もまだまだなので非常に静か。
ゲート横から昨日あたりのシュプールやらがあった。←実はブンリンさん?
ここからシール装着。


ゲート横の登山道入口

多少藪っぽいが支障なし。久々の雪の感触に嬉しさが込み上げる。
すぐに道路に出て除雪されているが、左右のうっすら雪を拾ってそのまま行く。


道路

登山道こっちの看板あるが、それはスルーして道路を行くと左手に堤防用工事道がある。
それを行く。橋を渡って最初の堰堤もクリア。右岸に渡りそのまま進む。


最初の堰堤


堰堤工事道路途中

段々と藪がうるさくなる。大沢小屋の下の堰堤は梯子があるが、慣れた人ならカニさんで上がっていける。
蓮華大沢に出合前は、藪濃厚となるが行けないことはない。


大沢小屋手前

蓮華大沢に出合ったら、なるべく上流で渡る。下部に行くと上がれなくなる。
対岸の尾根が来ているがその際を狙うとよい。
ここも藪濃厚である。これ行くと最終堰堤を越える。河原へドロップ。
トレースはすぐに渡っていたが、少し上流で渡り左岸へ行かず中央を行ったほうがよいかもしれない。


最終堰堤から上を見る

春と違ってきれいであるが、小デブリなどはある。


中間部

写真だとわかりにくいが、この辺は結構凹凸はある。その上のノドから上は面つるっぽい。
後ろを振り返ると、爺ヶ岳などきれいに見える。


ノド上部

上部からマヤクボ出合まできれいだ。雪質も小締り雪で滑るには良さそうだ。


マヤクボカール

カール中間部は、岩結構出ていたが、場所選べば滑られそうだ。
針ノ木の直登ルンゼもつながっている。
この辺で雲行きが怪しくなってきた。山頂へは向わず峠に向う。


峠方面


スバリ岳方面

スバリのコルの方もきれいに雪はつながっている。気持ち良さそうだ。
峠手前の上がりはやっと上がった感じで5時間であった。
久々+初BCでこれはちょいときつかったか?


峠標識と針ノ木小屋

小屋はまだ埋まっておらずであった。
お昼をとっていると、雪も降り出してきた。


北葛岳と七倉岳


赤沢岳方面

視界も悪くなってきた。急いでドロップ準備。
雪面がよく見えず、あまり攻められなかったが、初滑り。


初シュプール

なんだかよくわかりませんね~失礼しました。
たまに吹き溜まりパウダーもあり、順調に高度を下げる。
雪渓中間部は場所を選びながら滑るとよい。
ここまで順調に最終堰堤へ来た。
その後の藪にやられてここで多少時間とったが、工事用道路へ出てからは順調に扇沢へ着く。
薬師の湯で汗を流し、帰路につく。

さて、来週は立山だ~室堂テント村にいます。
気軽にお声掛けください?eiderという珍しい赤ジャケにモヒカン風毛糸の帽子かぶっています。