ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・常念岳(2857m)常念診療所2014

2014年07月30日 | 山岳医療
2014年7月28日(月)~29日(火)

山の診療所に行き始めてもう何年か?
昨年は下界の仕事が忙しく入ることが出来なかった。
今年は何とか調整して、空きのある28日に申し込んだ。

第1日目

天候:晴れのちガスのち晴れ

今日は晴れ予報。
暑くなる前に上がろうと早起きしようと思ったが、少し寝坊である。
それでも一ノ沢を6時40分に出発できた。
さすがに盛夏である。平日にもかかわらず、続々と登山者は行く。


一ノ沢登山口

いつもの通い慣れた道。サクサクと行く。
この日は、先の那須の旅で穴があいてしまったファイブテンのガイドテニーに代わり、
昨日新調した新型ガイドテニーの試し履きでもある。
初期型に比べたら少ししっかりした様な。。。
まずまずの履き心地である。
王滝、烏帽子沢、笠原沢と順調にいく。


笠原沢

クルマユリも所々咲いている。



胸突き八丁の上がるところには、まだ雪も多く残っていた。
先週まで雪渓通しに行った様だ。今は、普通に夏道上がる。


胸突き八丁のお花畑

最後の水場辺りでガスがかかってきた。


最後の水場

浮き石取り除いたりしながら、3時間3分で常念乗越へ。
年取ったか~。。。以前は3時間切れたが。
着いた時には、少しガスが晴れてくれた。



久々の小屋に挨拶し、診療所へ。
今回は私と学生さん4名である。昼食前にグリーンパトロールの方2名来たが、
そのうち1名は、下界の職場の先輩だった方であった。お互いびっくり。
昼食をとって久々に横通岳へ行ってみることにする。
ガスで景色は望めないが、お花を見に行く。


コマクサとタカネスミレ


ハクサンシャクナゲ

常念乗越の横通寄りには多くのコマクサが咲いていたが、激減していた。
そういえば、テン場がしっかりした木柵で囲まれている。
2年前にはなかった。それで、やたらテント張るので踏まれて減ってしまったのではないかと考える。
一人一張り?何だかな~ その結果これかと思うと呆れるのである。
それでも上に上がっていくと横通の斜面には多くのコマクサが。



この写真以外にも多くあった。
そして、横通意外とあっさり上がったな~と思ったら、多分一ノ俣の頭。。。
いよいよボケてきたな。


思い込み山頂

そういえば、登山道から離れてしばらく上がった様なと思い出す。
下山時には燕からの縦走者も増えてきた。
16時近くになってガスも幾分とれてきた。


常念にせピーク


松本平

夕方には患者さん2名来たが、いずれも大したことなくよかった。
今年小屋に入ったスタッフはお父さん2名は相変わらずだが、他は皆若く、小屋開け当初からいるとのこと。
夜もスタッフさん達の相談を聞いたりして過ごす。
そして、満天の星空を見て、爆睡~

第2日目

天候:晴れのちガス

今日も朝からピーカン。


朝焼けの槍


ご来光

素敵なご来光がみられた。各山々も見られたことと思う。
これは山頂行くしかないと、コーヒー一杯飲んで山頂へ向かう。


常念にせピーク方面

手ぶらでサクサク上がる。
にせピーク過ぎた所に雷鳥さん。


番の雷鳥さん

いつもの雷鳥の鳴きマネしようと思ったが、人が多く遠慮する。
しかし、綺麗です。360度大パノラマ。


山頂祠


北方向から槍穂までのパノラマ写真

白馬連峰始め、立山剱、裏銀座など綺麗に見られた。
一昨日までいた十石山から乗鞍、御嶽、中央、南、富士山とそれはもう大展望。
しばしノンビリする。
そしてお腹が空いた頃、小屋へ戻る。


登山道途中から小屋方面

皆で朝食済ませ、本日下る学生さんと記念撮影。


昨日からの診療所スタッフ

今日は、ヘリが何回かある様だ。そのうち1回は、診療所横の古い水タンクを下ろすとのこと。
そのお手伝いを少し。


下ろす準備

その前に1回人員輸送で1回上がってきた。


ピューマ

ラマは先日引退し、今はこのピューマが活躍している様だ。
乗越にあるテントを小屋スタッフと押さえる。



そして、次の便で食料品1回目と水タンクおろし。



既存タンク少し破損したが、無事に持って行ってくれた。
その前の食料品を私の誘導悪く、少し上に落としてしまった。
それがその後いい筋トレとなる(笑)
1回目の荷に1袋30kgの米が。。。頑張って一輪車の所まで運ぶ。
女子もパワフルに下ろしてくれた。
すみません。。。
2回目、3回目と午前中に食料品来る。
土用の丑なのでウナギも来た。
無事スタッフと運んで、昼食とって帰ることにした。
午後はさすがにガスかかり、ヘリは来てくれるだろうか。
そして、帰ろうと小屋を出た時に学校登山のガイドできたTaichi君に久々に再会。
昨日といい、久々の人と再会のある山旅である。

岩の位置覚えているので、サクサク下るが、たまにファイブテンのステルスソールを
過信してズルッと行く。自分の油断もあるが、けがの元である。
途中、抜きつ抜かれつの単独のお姉さんがいた。
なかなかの健脚である。お話聞いてみると、ナースさんとのこと。
来年の診療所へスカウトさせていただいた。
この日は、夜勤明けで日帰り登山とのこと。しかも関西方面から。
素晴らしいモチベーションである。

下りは、1時間40分とまずまずであった。私はやはり下りが強い。
心肺機能使わないので。
ここは本当にいいトレーニングもできる。

あとは、温泉浸かり汗を流し帰路につく。
温泉で、先に下った学生さんともバッタリであった。
そんな今回の山旅でした。






北ア南部・十石山(2525m)

2014年07月29日 | 山歩き
2014年7月26日(土)~27日(日)

昨年に引き続き、この時期に十石峠避難小屋へ。
今回の作業は、天水タンクの設置と3年前からやっているコマクサ管理である。

第1日目

天候:晴れ時々ガスのち晴れ

今日は、天気がいい。しかし、ここは山。昼頃になればガスが上がってくる。
暑くなる前に行きたいなと思ったが、少し寝坊。
駐車地にはすでに4台停まっていた。だいぶここも有名になってきた様だ?



唐松の一壁登り、湯沢平を行くと、結構新しめのクマさんのフンだ。


湯沢平


うんこ


ゴゼンタチバナとギンリョウソウ




モミジカラマツ

もうキノコさんも出てきたぞ~


アカジコ(地方名)

第二高点を過ぎた笹藪が左10m位でガサゴソ。。。
いましたね~クマさん。呼びかけると逃げて行きました。


森林限界間近

横には穂高と霞沢



この頃は山も綺麗に見えていました。



やっと稜線見えてきました。


ミヤマキンバイ


ベニバナイチゴ



小屋手前に、昨年より少なめの雪渓ありました。
ここから本日の水をとる。


サンカヨウ


チングルマとイワカガミ

小屋手前のお花畑は綺麗です。
この頃からガスかかってくる。


十石峠避難小屋


ミヤマキンポウゲ

とりあえずコマクサ見に行く。



昨年より増えた様に思います。新たな株もそこかしこに。
石囲いをつけて踏まれない様にします。


イワキキョウ

この花も好きな花の一つ。
ガスかかってきて少し肌寒い。
昼食とって、天水タンク設置。



これで夏から秋の水は確保できそうです。
そして、山頂へ向かう。


山頂方面


山頂から小屋


焼岳

笠ヶ岳は終始見えなかった。


ハイマツの中の山頂

今回は少し金山岩の方へ行ってみる。


ハクサンシャクナゲ


金山岩と乗鞍の嶺々

一休みして、夕陽を見る。




夕陽あたるコマクサ


ちょい焼け

夜は、新月と言うこともあり満天の星空であった。

第2日目

天候:曇り一時雨のち曇り

ご来光拝めず。
朝食とって、内部片付け、清掃して帰ることにする。



第2高点辺りで、寒冷前線通過により激降り。
第1高点くらいで止んできた。
途中3パーティー上がってきたが、1パーティーは引き返してきた。

乗鞍に寄り温泉&小屋の報告を済ませ帰路につく。

十石山~金山岩の登山道も整備したいと思ったので、いつかあちらから上がってみたい。



那須・三本槍岳(1917m)~朝日岳(1896m) 那須ツアー3日目

2014年07月22日 | 山歩き
2014年7月21日(月)海の日

天候:晴れ時々ガス

この日の朝は、綺麗に晴れ上がった。



谷には雲海が出来ていた。これがそのうち上がって来るであろう。
朝食をいただき、続々と皆さん出発していく。
今日は、何回かこの山域来ているが、未だ行っていない那須連山の最高峰、三本槍岳へ行ってみることにする。
三斗小屋から最短で稜線へ行ける、隠居倉を目指す。
温泉神社でお参りしてすぐに三斗小屋温泉の源泉地。


源泉地

もくもくと煙が上がっている。
この道、お花も綺麗である。


ヒメシャジン

少し急登を行くと1Pで隠居倉へ。ここは展望がいい。


隠居倉

この先に、テガタチドリ(チドリソウ)が多く咲いている。





景色もいい。


茶臼岳方面

隠居倉から20分くらいで熊見曽根という場所に出る。ここが那須連山の縦走路だ。
沢道具など詰まった荷物は重いので、ここにデポって三本槍を目指す。


1900m高点

1900m高点を過ぎると、清水平が見えてくる。


清水平と三本槍方面


清水平

清水平から溝状の道を行くと三本槍岳に到着する。
今日は晴れていたので、多くの登山者で賑わっていた。


三本槍岳山頂

ガスが上がってきており、展望はイマイチであった。


北側稜線方面

この辺もシャクナゲが綺麗に咲いていた。



少し休んで、すぐに戻ることにする。
荷物を持って、次のピーク朝日岳へ。


朝日岳ピーク

多くの登山者がいる。肩に荷物おいて山頂ピストン。


朝日岳山頂

この頃少しガスもとれた。
この辺来ると、少しアルパインチックとなる。


鎖の付いた登山道

朝日岳から程なく、峠の茶屋避難小屋へ。
今日は多くの人が来ている。


峠の茶屋

そして、一昨日来た道を戻る。


駐車場

駐車場もほぼいっぱいであった。

そして、いつもの那須温泉湯元鹿の湯で一汗流し、アジアンオールドバザールで飯&買い物して帰路につく。
途中、2カ所も事故渋滞に捕まり、いつもより時間かかっての帰宅となった。

2年ぶりの那須であったが、やはり山のいで湯が素敵である。
というか、好きなんだな~

那須・苦土川井戸沢~流石山(1822m) 那須ツアー2日目

2014年07月22日 | 沢登り
2014年7月20日(日)

天候:曇り時々晴れ一時雨

天候の不安定は継続しているものの、朝は雲が多いものの晴れている。
予定通り、沢登り決行。
この沢、もう3度目くらいだが、登れる滝多く楽しい。

朝食いただいてから7時発。
三斗小屋温泉から下って、苦土川へ出る。


苦土川本流

橋を渡るところに大型テントがあった。
人はいない様であった。
林道を少し行くと井戸沢出合。木製堰堤を左から越し、沢装備へ。


堰堤

平凡な河原を行くとF1登場


F1

右から登る。その先に核心のF2(15m)がある。


F2

右のカンテを行くと少しハングしたところに古いハーケンとしょっぱい残置スリング。
ここを越せば、あとはあっさり巻ける。
その後もそこそこの高さの滝が次々と登場し、飽きることはない。
水量もそこそこあり滝も迫力がある。







いずれも登れる。


タニウツギ

花もボチボチあり、目も楽しませてくれる。



この滝は左行けるが、初心者いればロープを出した方がいいかもしれない。
途中、しょっぱいハーケンもある。





この滝、左から斜めに上がる感じの滝を上がると二俣も近い。


ウサギギク


二俣

二俣は右を行く。その後もいくつか二俣現れるが、水量多い方へ行けば間違いない。



水量減っても、滝は次々登場。


ニッコウキスゲ

この頃ニッコウキスゲも現れる。大峠のニッコウキスゲも楽しみだ。


シナノキンバイ

シナノキンバイも多く、たまに群落をなしている。


トイ状滝

このトイ状が出てくると、源頭部も近い。


?の1

これなんでしょうか?
晴れ間も見えてまずまず。





もう源頭も近い。


最初の一滴

これ過ぎると、ガレになってくる。


源頭部

ガレを行くと笹藪の中に踏み跡がある。
ほとんどヤブコギなしで登山道に出る。


ハクサンフウロ


シャクナゲ

この稜線には、ハクサンフウロとシャクナゲが多い。そして、ニッコウキスゲである。


流石山山頂

登山道に出ると多くの登山者の方がいた。
この辺では珍しいと思っていると、どうも三倉山の開山祭があったようだ。
この頃からガスが巻き始める。
大峠山から滑りやすい道を行くと、峠手前でニッコウキスゲの群落である。







ちょっとお天気悪いのは残念であるが、花は綺麗に咲いていた。


シモツケソウ


大峠

会津中街道の要衝である。
この辺でだいぶ降ってきたが、沢で濡れているので大したことはない。
ここから、2時間弱で三斗小屋温泉へ戻る。
露天は、女子タイムであったので内湯で温まって、マッタリである。
すぐに温泉あるのはいいですね~

昨日16名くらいであったが、今日は3倍のお客さんがいるだろうか。けっこう混雑。
まあそれでもまだまだキャパあるので、温泉もそんなに混むこともなかった。
夜露天に行くと、星もでて貸し切り状態でのんびりであった。



那須・茶臼岳(1915m) 那須ツアー1日目

2014年07月22日 | 山歩き
2014年7月19日(土)~21日(月)

この三連休は、天気予報で言うほど悪くないんじゃないと言うことで、
昨年行けなかった三斗小屋温泉へ。

花でわからないもの、間違っているものはコメントなどでご教示ください。

第1日目

天候:曇り一時雨

金曜の晩出て、道の駅で車泊。
曇り空の中、峰の茶屋駐車場へ行った。
さすがに駐車場には、ほとんど車停まっておらず。空いていて良さそうだ。


ガスガスの峰の茶屋駐車場

ここはロープウェイでも行けるし、歩いてもたいしたことないので、晴れたらゲロ混みである。
しかしご覧の天気で空いていていい。


登山口

鳥居をくぐって、スタート。最初は樹林帯を少し。


シナノオトギリ


コメツツジ


クロマメノキ?

お花もそこそこ咲いている所を行くと火山の山らしい岩々の道を行く。
ガスはかかるが、雨はまだの様だ。


峠の茶屋避難小屋方面

たまにすれ違う人もいるが、ここにしては少ない。


茶臼岳

茶臼岳の北側を巻く様に行く。


峠の茶屋避難小屋

とりあえず、荷物デポって茶臼の山頂へ。
それでもボチボチ人は来ている。


茶臼岳三角点

三角点からすぐに山頂である。


山頂祠

いつもなら大勢の人を迎える山頂もひっそりと静まりかえっている。
この頃、ゴロゴロ君の音が聞こえてくる。


山頂標識

速攻下山!
途中で土砂降りきた~(笑)
ゴロゴロ君は音だけであるが、岩稜帯では恐ろしい。
荷物拾って、峠の茶屋から三斗小屋温泉方面へ逃げる。
樹林帯へ入って一安心。あとはのんびり三斗小屋温泉を目指す。


三斗小屋温泉煙草屋

いつもの煙草屋さんへチェックイン。
この頃には雨も止んでいた。
早速、露天風呂へ。煙草屋さんには露天風呂があるのが特徴である。






セルフ

いつものセルフですみません。
本当なら流石山から大倉山などの会津との国境稜線の山が見えるがガスの中。
この頃から青空も見え始めてきた。
夕食後には、先の稜線に夕焼けが。



内湯入ったりして、マッタリして爆睡。

妙高・燕温泉周辺

2014年07月22日 | 山温泉
2014年7月17日(木)

天候:曇りのち雨

~野湯2014 その2~

この日は、当直明けで山行くには時間ないしという状況である。
こんな時は、野湯探しの旅へ。
先日行ったばかりの妙高へ行ったが、ここも比較的至近で野湯があるとの情報。
早速、カシミールで1万地形図見ると温泉マークがある。
久々の燕温泉と北地獄谷へ。
前回の湯俣以来2回目の一湯入魂で。


燕温泉街

人もまばらな温泉街の奥に2つ、管理された野湯がある。
まずは、河原の湯へ。


エゾアジサイ

道標に従っていくと橋があるが、それは渡れず下の道を行き左折。
その先に河原の湯がある。



男女別更衣室もあるが、お風呂は一つのみの混浴である。



白濁したいいお湯である。


セルフ


温泉分析表

カルシウム・マグネシウム・炭酸水素・硫酸塩泉
飲んでみたが、硫黄分は色ほど強くなく、比較的マイルド。
その後、天然野湯へ。


大倉沢の滝


オオバギボウシとシモツケソウ

途中、岩の間から温泉が。これは期待できる。
道からは見えなかったが、ここではと思う所から覗いてみると立派な湯船が。


滝下の湯


上部湯船

ここもどうも有志?の方がうまいこと湯船を作っている様だ。
岩の間からは、ドボドボ温泉湧出。
ここの湯も河原の湯と成分は変わらないか。味も同じ感じである。





2枚目の湯は途中から下の湯船に引っ張っている。
上の湯船の下も、湯船から流れ出た湯が溜まっている。よって少しぬるめ。


上の湯船から下を見る

その先にこれまた立派な湯船があった。


ハング下の湯

ここは上からの湯と岩の間からの湯が溜まっている。


湯船


地球から出てくるところ

ここも地球から出たての湯が楽しめる。
少しふやけてきたので、近くの大岩で寛いでいると、上の道からおじさんに声かけられる。
やはり上からは温泉があるのがわからない様だ。


大岩の上で

そしてまた温まって次へ行くことにする。
北地獄谷の本流筋を行ってみる。
沢の色見ると期待できるが、果たしていい湯があるだろうか?



このような小滝が多くある。
ある程度まで行ったが、少し出ているところはあるもののこれといったものはなかった。
もう少し上に行けば期待できそうであるが、今回はここまで。
上流部は次回のお楽しみにしておこう。


ルリシジミ


ヒョウモンチョウ

綺麗な蝶も飛び交っていた。

そして、もう一つの管理された野湯、黄金の湯。
ここは男女別である。





すでにお一人入っていた。ここは熱めであった。
そして、駐車場へ戻る頃、雨が降り出した。
最後は、燕の一つ下の関温泉へ。



ここは赤倉などと同じような湯の成分である。
ここで入ったあとも、天然野湯パワーで硫黄の臭いは消えなかった。
山の温泉は、いつ行ってもいいですな。






妙高・火打山(2461.8m)~妙高山(2454m)

2014年07月16日 | 山歩き
2014年7月12日(土)~13日(日)

今回は、今シーズン初テントと言うことで、まったりゆったり行きたいというリクエストにより、
そろそろ花も咲き始めるであろう、妙高へ行ってみた。
昨年5月と今年4月に火打に行ったが、諸般の事情でピークを踏めなかったというのもある。
このルートは、20年近く前に単独テント泊で行って以来である。

第1日目

天候:晴れ時々曇り

まだシーズン早いのか、笹ヶ峰の駐車場はそんなに混でいなかった。


野営場駐車場


登山口駐車場

登山口駐車場は、すでに満杯であった。
準備して、出発。


登山口入口

ブナと白樺などの広葉樹林の森林浴。



最初は木道のこんな所を行きます。
1Pで、黒沢橋。
今年の4月と比較写真を掲載してみました。

 
黒沢橋

4月は、少し下流からです。だいぶ埋まっていますね~
ここで一本入れてから、十二曲りを行きます。


十二曲りカーブ標識

木製の階段など整備されて随分と歩きやすくなっていました。
春は、すっかり看板も周りの藪も埋まっています。
一登りで十二曲り上の尾根に到着。

 
十二曲り看板

この先、尾根上を行きます。


ゴゼンタチバナ

そろそろ花がお目見え。


ムラサキヤシオ

そして、大好きな花の登場。今後いっぱい咲いていた。


キヌガサソウ

可憐ですね~



日陰には少し雪も残っていました。暑くなってきたので、涼しげでいいですね。


黒沢岳

黒沢岳が見えてくると、富士見平はもうすぐ。
この辺、雪の季節は、低木も隠れ景色もいいですが、この時期は低木に覆われています。
黒沢岳のトラバースを行くと、いよいよ火打山、影火打、焼山も見えてきます。

 

ほぼ同じ位置から撮っています。


オオバミゾホオズキ?

トラバースして少し下って高谷池ヒュッテ到着。


高谷池ヒュッテ

テン場はすでに8張りほどありました。
まだ、雪が残っており、乾いたところはすでになく、小屋でスコップ借りて雪整地してテント張る。
残雪あり場所が悪いとのことで、1人100円と格安。
腹こしらえして、火打山頂へ。

 
高谷池と火打山

少し角度違いますが、池もすっかり埋まっています。

高谷池の木道を行くと、キヌガサソウがたくさん。


キヌガサソウ


ミズバショウ


キヌガサソウ

どんだけキヌガサソウ好きやねんという感じですが、あしからず。


高谷池と黒沢岳

高谷池から一段上がると残雪豊富に。




イワカガミとイワイチョウ、ハクサンコザクラ

高層湿原は花が綺麗でいいですね~
丸い葉っぱで白い花は、イワイチョウでしょうか。
紫のハクサンコザクラも多く群生しています。


天狗ノ庭と火打山


ミズバショウ


ツマトリソウ


カラマツソウ

葉っぱからするとカラマツソウですかね。この他、モミジカラマツ、ミヤマカラマツとありますが、葉っぱで見分けます。


ベニバナイチヤクソウ


モミジカラマツ

天狗ノ庭からの斜面にも花が多くあります。

 
天狗ノ庭と妙高山

ほぼ同じ位置からの春との比較写真。


ヤマオダマキ


ミヤマタンポポ


ミネサクラ


雷鳥平から火打山

段々と近づいてきました。


ミヤマキンポウゲ

4月に来た場所まで来ました。


山頂方面

途中、雪渓を登って一登りで山頂です。


火打山山頂

大展望です。


焼山と北面台地その奥に昼闇山


北面台地下部


右から焼山、雨飾山、金山、天狗原山、その奥に白馬連峰と栂海新道方面


空沢尾根と鉾ヶ岳


山頂2


妙高山と三田原山

大展望を楽しんでから下ります。
お宝もチラホラ。。。


ミヤマキンポウゲの群落と妙高山


再び天狗ノ庭から火打山


イワイチョウ


高谷池とテン場

帰ってきたら随分とテントも増えていた。本日のお泊まり18張り。
隣りにデカテントと単独の方が張られ、囲まれてしまった。
デカテントは予想通り、うるさかった様だ。
私は、いつでもどこでも爆睡であるが。。。(笑)


第2日目

天候:曇りのち時々雨

この日は、天候はあまり良くない。ちょっと不安定な様だ。
こんな時は、早めの行動。
3時起床。飯食べて4時半には出発。


高谷池と火打山

夜明け直後であるが、雲も厚い。
黒沢池に向け出発。途中、茶臼山を通り黒沢池ヒュッテへ。


茶臼山


妙高山と大倉山、黒沢池ヒュッテ


黒沢池ヒュッテ

丸っこい小屋が見えてきた。



ここにもいつか泊まってみたい。
一休みして、荷物デポって妙高山へ。


キヌガサソウ

キヌガサソウもいっぱい咲いていたが、サンカヨウも多く咲いていた。


大倉乗越から妙高山

外輪山の一部の大倉乗越についた。妙高山も近づく。


火打山方面


妙高山


長助池

大倉乗越から少し下って、トラバース気味に行くと雪渓。それを渡って、沢状の雪渓を登る。



ここからえらい急登。
頑張っていくと、暗めのルンゼから明るいダケカンバの林へ。
少しで稜線に出る。



たまにパラパラ来るが、それほどでもない。


山頂稜線北方面

途中野尻湖も見えてきた。


野尻湖方面

祠があるところを少しで三角点のある山頂だ。





山頂

山頂は、2445.9mで、その少し南の妙高大神が最高点だ。


妙高大神


山頂方面

ガスもたまにかかるが、白馬連峰もまだ見えていた。
降ってきそうなので、早々に戻ることにする。


シャクナゲ

黒沢池ヒュッテに戻る頃には、たまに来るパラパラ雨もシトシトと降り出した。
パッキングし直して、黒沢池へ。


黒沢池


ハクサンコザクラ


ミツバオウレン


ワタスゲとチングルマ


黒沢源頭方面


ワタスゲ

ワタスゲが綺麗であった。
湿原は風の通りがいいので、雨風あったが富士見平へのトラバースの樹林に入ると落ち着いた。
あとは来た道を下る。
14時に笹ヶ峰着。
久々に苗名の湯に入って、ミサで味噌ラーメンいただき帰路につく。

妙高山加えるとガッツリ山行になる。
マッタリなら妙高山省いて、黒沢池経由がいいかもしれない。
テント泊の初級編にはいい場所である。
あと、高層湿原の山はいつ行っても癒やされるのであった。












越中・梨谷川美ヶ谷

2014年07月09日 | 沢登り
2014年7月8日(火)

天候:晴れのち曇りのち雨

梅雨前線に台風とこのところこの時期らしい天候となり、この日も予報は良くなかったが、
直前でいい方向に向いた。
ということで、五箇山は美ヶ谷へ初めての沢登りのヨーさんと行ってみた。

松本を出る時は、低層雲がかかっておりドンヨリしていたが、山の上はピーカンの様であった。
高山で朝食をいただき、初めて五箇山で下りた。
たいらスキー場へ向かい、それを過ぎてオレンジの欄干の橋とコンクリートのミニ橋越えると
農作業用?か小屋がある。そこを左折して未舗装の道を行くと美ヶ谷の出合である。
今回は、細尾トンネル経由で下りてくる予定なので、未舗装路には入らず、トンネル方向へ
少し行ったところの駐車帯へ車を停める。
そこから歩いても15分あれば、出合に着く。出合手前にも何カ所か駐車可能なところはある。


美ヶ谷出合手前

こんな山が出てきたら、美ヶ谷の出合だ。
最初はゴーロの小さい河原。





ササユリが綺麗に咲いていた。


ササユリ

そして、最初の幅広のナメ滝が登場。


F1

ここから、この谷の由来となる美しいナメが続く。


ナメ


オオバギボウシ

その後、小滝が登場。


F2


F3

と登っていく。ちょっと滑っている感じである。
そして、3段20mの大滝登場。


大滝

手前は、3段に含まないかもしれない。この左からも巻ける感じであったが、手前の小滝を登ってみる。
右から支流が滝で落ちていた。
大滝は、右壁から行けそうであったが、滑っているのとお初のヨーさんに高巻き経験してもらうため、
右のルンゼから上がってみる。
随分上がったところで、藪トラバースしていくと小尾根を乗越してガレの支流を下りる。
大滝の少し上に出た。そこで一本。
そこからは、ナメの小滝を行く。


大滝上ナメ

ナメを過ぎると小滝が登場するが、意外と釜が大きい。
暑くなってきたので、積極的に水遊び。



次の滝は、得意のツッパリで。




ツッパリムーブ練習

最初は、要領つかめずドボンしていたが、しっかりと突っ張ると意外と滑らないコツをつかむと、スイスイ来られる。
その後も小滝を越えていく。



小滝越えていくと、2:1の二俣へ到着。


左俣


右俣

ここは右俣を行く。


右俣最初の滝

シャワーで越えたりして、次々と小滝を越えていく。


トイ状

段々と水量も減り、源頭の様相を呈してくる。


最後?の滝

最後の滝を越えると、源頭部。


源頭部のガレ


最初の一滴

このガレの右の上がりやすいところから小尾根に上がり、モンキーでちょいヤブコギで送電線巡視路に出る。
今年は、蛾の発生が多い様で幼虫の毛虫君がブナの木などに大量にいた。。。。
毛虫つかまない様にモンキーしたのは疲れた。
巡視路に出てから、左に行き、三角点1065.6を目指す。
地形図にも名前ないので、仮に「美ヶ谷の頭」と勝手に呼ぶ。


山頂三角点

この辺は、藪に囲まれ展望はなし。手前の鉄塔が展望良し。
ここで大休止。
休憩後、地図にない真西へ下っている巡視路を、小瀬峠に向けて下りる。
えらい急傾斜で滑るので、沢靴だとやばい。アプローチシューズでも結構滑った。
ここが核心かと思うくらい。
そこを下りると、十字路になった。小瀬峠と思われる。
ここから林道に向け、杣道を行く。下草に覆われているのでしっかりルーファイ。
程なく林道に出た。


林道から西方向

だいぶ雲も出てきた。雲が出る前には能登半島なども望めたが、周りの山は雲に覆われてきた。
途中、小瀬峠道という看板があった。
沢を詰めて出た巡視路を右へ行くとここへ出ると思われる。次回行ってみたい。



林道をのんびり行くと、洞窟があった。





小さい洞窟だが、中はひんやり。


キンコウカ

花を見ながら話して行くと、細尾トンネルに着いた。


細尾トンネル


林道入口の標識

来た林道を奥へ行くと、袴腰山への登山口へ行く様だ。
トンネルを抜けて舗装された道を行くと、程なく駐車地へ戻ってきた。
この頃、ポツポツと来始めた。

とりあえず、温泉と言うことで、五箇山温泉五箇山荘へ。
500円で、入った時は誰もおらず貸し切り状態であった。
ここで、五箇山豆腐定食もいただいて、相倉集落へ。



ちょうど茅葺きを葺き替えているところがあった。


相倉集落

相倉集落観てから、国道156号を白川郷へ。


白川郷

世界遺産見物して、国道360号を河合で抜けようと思ったが、落石通行止めとなっていた。
仕方なく、高速で高山へ戻り、今回は桔梗屋でラーメン食って帰路につく。

抜けるまで3時間もかからず、コンパクトな沢であったが、ナメも綺麗で滝もほとんど登れ、
いい沢であった。
山頂まで抜けられるのが、沢ヤとしては満足である。
また紅葉の時期にでも行ってみたいと思うのでした。