ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア南部・鉢盛山(2446m)

2010年08月27日 | 山歩き
2010年8月26日(木)

天候:晴れ時々ガス
メンバー:職場の後輩2名

9月に仕事で訪れるこの山への偵察で歩いてみた。
現在、朝日村からの登山道は、アプローチの林道が崩落しているため通行出来ず。
村はあまり直す気無いみたいな感じだが。。。。
ということで、松本市波田からのアプローチ。ここも林道にゲートあり申請が必要。
7時に着いてみると、駐車場には関西ナンバーのマイクロバスと乗用車が1台。
地図では、ここに山の家六兵衛があったが昨年取り壊され跡形もない。
あと、登山地図にある鉢盛大滝経由の登山道も整備はなされておらず、
役場では林道経由の登山道を紹介している。


登山口駐車場

駐車場からすぐに登山道と書かれた看板あるが、これヤブ濃くて道が無くなるので
素直に林道を行った方がよい。
林道は随分遠回りしているが、その分傾斜はなく距離があるという感じ。


林道から見た鉢盛山

何カ所か林道の分岐あるが看板がありわかりやすい。


林道分岐

2時間くらいで波田避難小屋に到着。中はきれいだ。
アキンド平へ行く道は竹などのヤブが濃すぎてあまりわからず。


波田避難小屋

この頃下界も温度上がってきたらしくガスが上がってくる。
視界はよくないが、涼しくてよろしい。
ここからやっと登山道となる。朝日村からの登山道を合わせてすぐに急登となるが、
これがようやく登山という感じの道である。
これを登ると森の中に「鉢盛山荘」という朝日村避難小屋がある。
中はストーブやらガスボンベやらあって散らかっている感じ。波田の方がよい。


鉢盛山荘(避難小屋)

そこからすぐに山頂。
途中、中高年のグループにあった。
山頂付近は湿地となっておりお花もきれいであった。


山頂

広々していて、祠が4つあった。以前の町村分ある感じ。
早く着きすぎたので、ゆっくりする。
北アルプス南部や八ヶ岳はじめ周りの山々の眺望がよろしいらしいが、雲が邪魔している。
残念!また冬にでも来よう。
近くにマイクロウェーブ反射板が2枚あった。


マイクロウェーブ反射板

ちょっと興ざめであるが、それだけ眺望も良いということか。
下界から見てもよくわかる。
さて、下山であるが、来た道帰っても面白くないので、偵察なので登山地図上は
実線道の大滝経由の道を帰ってみた。
当初は、それなりに道はわかるが、大滝過ぎてからがいけない。
雑草と竹が成長しており、こういう道に慣れていないと迷うの必至。
一般登山者は行かない方がいいだろう。
ちなみに大滝は、いい滝でした。3段30mくらいか。下2段は5mづつ3段目が大きい。


鉢盛大滝

随分なヤブ漕ぎをして駐車場着。3台ほど他にも車が止まっていた。



西上州・入山川裏谷急沢

2010年08月20日 | 沢登り
2010年8月20日(金)

天候:曇り時々晴れ
メンバー:弓さん

弓さんとは久々の山行である。
曇り基調の天気で、そんなに暑くなく快適であった。
やはり夏は沢ですな!

この時期にここを訪れる人はあまりいない。標高低いので暑いし、何と言ってもヒルっち。
私は今回おへその下をばっくりやられていたが、悪いのを吸い取ってもらっと思えば
何でもない。丹沢のよりは小さいし。。。
さて、松本を6時出発。軽井沢ICから入渓点へ向かう。
鉄塔があり、入山川の堰堤あればそこが入渓点。車はこんな感じのところに止める。


駐車ポイント

そこから少し下へ行ったところのガードレールの間から入山川に降りる。
すぐに入渓点。伏流しており水流はないが滝の音が聞こえる。
すぐにF1(5m)である。


F1

F1、2、3と快適に越える。水流はこの沢にしてはあるほうか。
しばしで3段大滝が見えてくる。


3段大滝

下は快適に越えられる。右の灌木を登っていくが、グズグズで悪い。
木や岩も怪しいので慎重に行く。
何とかここを越えて1本。
その後は、この沢特有の柱状節理の発達した滝が現れる。


柱状節理の滝

階段状になっているので快適に越えられる。
3段大滝の上の2段の滝は、下はサクッと越えて上は左壁行けるが巻いてもよい。
リングピンが1本打ってあった。
これを越えると、3m~5m位の滝がいくつも現れるが、柱状節理で快適に越えられる。
その上にナメが現れる。この沢以外と滑っていなくフリクションがよく効き快適。
左から入ってくる枝もナメがきれい。
と、沢を塞ぐように大滝が現れる。


柱状節理の大滝(20m)

ここは右から高巻く。最初の巻きよりグズグズしていなくていい。
ここで1本。木々の間から上信越道も見える。だいぶ上に来た。
この上は、ナメナメである。
結構立っているのでスリップに注意しながら行く。


上のナメ

数百mはあるか。逆層気味であるが、スタンスはあるのでゆっくりと上がっていけば問題なし。
西ゼンとかのいい練習になるかも。
しばしで4mの滝が現れる。弓さん右から行ってみるもだめ。


4m滝

左から上がれる。
その上はすぐに三俣となる。


三俣

右俣と中俣の間の尾根に上がってもいいが、中俣を詰めてみる。
ナメも傾斜を増し、ナメの涸れ滝を最後に水流はなくなる。
そこから上は落ち葉と浮き石のグズグズルンゼ。すぐに二俣となるが、右を行く。
急傾斜のルンゼを行くとしばしで尾根上のコルに出た。
そこを左折。踏み跡を行くとナイフリッジ上があってひと登りで谷急山山頂だ。
妙義山塊の最高峰である。


谷急山山頂(1162m)

山頂は、三角点と非常に小さい看板が一つある。晴れていれば360度の大展望であるが、
残念ながら今回は下が少し見えた程度。
どうも雲底高度が1000m位にあるから仕方ない。
ここまで3時間。お昼にする。
さて下山であるが、山頂から明瞭に右へ行っているのが登山道である。
左へ踏跡があるが、これが入渓点へ戻る尾根である。
急傾斜で結構はっきりした踏跡を行くと、ナイフリッジになる。
なかなか高度感があっていい。


ナイフリッジ

左が岩壁となっている。
ここを過ぎてもう一段したにも同じようなところあり。
とにかく急なので一気に標高が落とせていい。
左側に柱状節理の岩峰があるが、これがなかなかお目にかかったことのないものであった。


柱状節理の岩峰

これを過ぎると下界も近い。尾根が広くなったあたりから少し左に振ると出合に出る。
あとは、入山川を渡って車へ戻る。1時間半くらいであった。

帰りは、松井田の「峠の湯」へ寄って汗を流し、横川SAでご飯食べて帰路につく。
横川で俳優のN塚さんをみた。いい車乗ってるね。

さて、明日はカモシカでフリマ。その準備に取りかかる。

北ア北部・剱八ツ峰Cフェース剣稜会ルート

2010年08月17日 | クライミング
2010年8月14日~16日

天候:いまいち
メンバー:F師匠、Yさん、Fガイド

1日目:立山駅~室堂~剱沢幕営場

今年は珍しく沢旅でなく、岩である。
たまにはいいですな。しかし天気が。。。
まあそれでも15日は何とかなりそうなので行くことにする。
14日早朝立山駅で待ち合わせ。こちらからは初めてであるが、
室堂直行が出るということで立山側から行く。乗り換えない分、楽でいい。


立山駅

駐車場は結構な混みようであったが人はそんなにいない。
快適にバスで室堂へ。あたりはガスガスである。
雨は降っておらず、雷鳥沢経由で剱沢へ。途中、降ったりやんだり。。。。
昼前に着いて、あとはまったりと。

2日目:剱沢幕営場~長治郎谷~八ツ峰Cフェース~ⅤⅥのコル~往路に同じ

夜中もご機嫌な風雨であったが、3時に起床。
周りの大学生も起床したようだ。飯喰って、ヘッドランプつけて移動。
剱沢雪渓を降りていくと次第に明るくなってきた。


長治郎谷

真砂沢方面からも続々と人が来るが、どうも長治郎谷から山頂を目指すパーティーのようだ。
黙々と登っていくと少し狭まったところがある。そこの雪渓は怪しいので左の岩から
行くこととする。通っているパーティーもあったが、たまたま落ちなかっただけ。。。
Ⅵ峰基部に着くと、Cフェースには2パーティー取り付いていた。
後続もなく、準備しながら行くのを待つ。


Ⅵ峰フェースが見えてきた


Aフェース魚津高ルート1P目

ガスでよくわからなかったが、次第にガスも取れてきた。
あまり混むようなら魚津高ルートでもと思っていた。
前のパーティは登山靴で登っているようであった。学生さんかな??ガンバ!
熊の岩を見ると2張りテントがあった。
さて、私とFガイド、F師匠とYさんの2名ずつで登る。

1P目


フェースから凹角を左上し、テラスへ。ここは4人乗っかっても広さはある。
2P目は、ここを少しトラバースして凹角に入る。その後はハイマツ混じりからテラスへ出る。
3P目は、フェースを左上し、狭いレッジでピッチをきった。
ここ少し濡れており、いやらしかった。沢靴はいていれば何でもないが。


3P目

たまにガスが晴れ下が見えるが、あまり高度感を感じることが出来なかった。
4P目は、リッジ右を快適に登っていく。
ナイフリッジを越えピナクルでピッチをきろうと思ったら、Yさんがナイフリッジで
セミになっていたので、クライムダウンしてナイフリッジ手前のレッジできることにする。


ナイフリッジ

5P目は、ナイフリッジをトラバースしてCフェースの頭へ。
ここは皆さん、ハンドトラバースで行ったが、私は跨いじまいました。。。
さて、その後であるが、ガスっていて踏み跡あるがいまいち下降路わからず。
そして、しっかりした懸垂支点あったが、これがいけなかった。


懸垂支点←これ降りては駄目よ。

コルより三ノ窓側へ降りてしまった。その後のシュルントの処理など手こずったが、
何とかコル着。意外と時間かかった。コルに行ってみると懸垂の残置ロープがあった。
やまこぼガイドにあとで確認してみると、見えれば間違えることないとのこと。
正規のものはハイマツの中に支点ありとのこと。今後の教訓としよう。


コルから越えてきた雪渓。。。

あとは雪渓降りて、剱沢登り返し。登り返しはヘロヘロとなっていた。
ギリ明るいうちに到着。やっと剱が顔を出す。


剣岳

ということで爆睡zzz

3日目:剱沢幕営場~室堂~立山駅

起きたらすっかり1日目と同じく悪天。
これではどこへも行けず。あきらめて下山開始。
降ったりやんだりガスの中であった。
下界は、曇ってはいたが降ってはいなかった。久々に悪天だった3日間であった。