ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア北部・小遠見山(2007m)~天狗岳東尾根(1940m)

2011年03月05日 | BCスキー
2011年3月5日(土)

天候:どピーカン
メンバー:F師匠、ナベさん、ゆみさん、シモちゃん

いやー久々に晴れました。
やはり天気がいいと気分もいい。
今日は、前から行ってみたかった黒沢尾根にある天狗岳東尾根を行きました。
順調に行けば、村尾根もう1本ということでしたが。。。
えらいことになっておりまして。。。

まずは、Hakuba47に駐車。パトロールに計画書出して、リフト上がります。
3本目がまだ試運転中でしたが、すぐに開放してくれました。
シールつけて、少しゲレンデ行きます。


地蔵の頭付近から天狗岳東尾根

ズドーンと真ん中に落ちているのがそうです。
まだこの日はバック入っている人はいないようです。
今日明日と白馬コルチナで「てれまくり」やっているからかなー
それでも出発準備の人は結構いました。


地蔵の頭付近から見返り坂、一ノ背髪

早速、私の極太でブーツくらいのラッセルです。
交代しながら行きます。
後続が来ていますが、「代わりましょうか?」
とかは一切なし。白馬エリアはマナーを知らない者が多すぎです。
尾根上に出ると若干クラストした所ありますが、二ノ背髪まで一気に上がります。


二ノ背髪から五竜岳と鹿島槍ヶ岳北峰

ここでスピリットボード軍団が先に行きますが、お礼も何もなし。
リーダー呼びつけてご指導。びっくりしたのは、
「みんなの山なんだから何でそんなこと言うんですか!」
だって。みな唖然。。。
「だから、そういうマナーがある。と教えると
相当しばらくしてから理解したようであった。びっくりする。
どうも外人さん2名含む4名はライダーで、2名はカメラマンなんかみたい。
ボーダーの雑誌か知らんが、こういうこと知らないとは。。。
逆にこちらが二ノ背髪ではしっかりお礼を言う。
そうこうしているうちに小遠見山山頂。


小遠見山山頂

360度大展望である。空気も澄んでいて相当遠くまで見れた。


定番・白馬三山

さて小遠見山からご機嫌なクラスト状態。慎重に下る。
南面でたまにパックされた滑りやすい斜面あるが、雪は安定していた。
登り返して、天狗岳山頂。ここまで2時間弱であった。


天狗岳山頂

ここからも大展望。


山頂から天狗岳東尾根

ここもパックされており良さそうだが、この下が不明であった。
ポカポカ陽気になってきて、大汗であった。
シールはずして、ドロップ準備。
まずはいつものように私から行く。
少し急であるが、滑りやすく数ターン行く。


山頂からすぐの斜面

30cm位のパウダーか。ちょいと重いが。快適である。
が、しかし、この下からがいけない。
尾根に岩があり回り込むのであるが、その南東斜面手前で嫌~な予感がした。
止まっていると、F師匠まず行き、その後ナベさんが行った時だ。
私の足下30cm下くらいからクラック走り、雪崩れた。
その下に大きな木が数本あったのですぐに止まったが、その横のカール状の所は
だいぶ下まで雪崩れた。


上部破断面

30cmの新雪の下にコシモザラメか。その下は硬いバーンとなっていた。


中間部破断面

デブリは、150m位下で止まっていた。
雪が重く、量は少ないので速度は緩であった。
その後もう少し下の北東斜面で、スキーカットした際に雪崩れた。


北東斜面上部破断面


中間部破断面

その向こうにも起きている。大変危険な状態である。
灌木帯で起きており、なるべく尾根上をあまり負荷かけない滑りでクリアしていく。
尾根も丸くなり、樹林帯になってきた。やっと安全地帯である。
私は、一回試験的にスキーカットしてみた。
やられても下が、樹林帯の所だ。


スキーカットした破断面

木の太さに注目。あの太さではアンカーになり得ないのだ。
この辺の滑り面は、上に比べたらそんなに硬くなかった。
この後、樹林のいい斜面が続きみなやっと楽しんだようだ。


F師匠


ナベさん

そして、あっという間に犬川の二俣に出た。
その下の堰堤付近のスノーブリッジは結構細くなっており、注意が必要。


犬川最初の堰堤下

左岸に渡り、少し登ったら林道に出る。
その先の沢筋にはボーダーが結構下りてきていた。


ここから出てきていた

あとは林道を行き、五竜スキー場に出た。
やっと生きた心地がした。
今回は、だれまくり、びびりまくり。。。てれまくり出ていた方が安全か。