ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

谷川・宝川ナルミズ沢(大石沢出合まで)

2010年09月20日 | 沢登り
2010年9月19日~20日

天候:1日目;曇り時々晴れ
    2日目;雨のち曇り
メンバー:ヒロ君、アッキー(Yさん改め)

どうも最近は天気に恵まれない。いつもの年より暖かくていいが。
さて、18日は高崎でライブ参戦後、夜中に集合場所へ。
朝まで車中泊。ヒロ君に起こされる。
今日はのんびり予定なので、ちょっとの寝不足も構わない。
高速飛ばして、宝川温泉奥の駐車場へ。
林道下の河原は、結構きれいだった。期待出来る。


ナメとナメの上にあった巨岩

林道終わり、アップダウンのあるトラバース(水平)登山道を行く。


登山道

途中、地図にある八宝滝がある。これを過ぎると徒渉点は近い。


八宝滝


徒渉点

徒渉点で装備を沢装備にする。単独のおじさんが下りてきた。よかったとのこと。

徒渉点すぐの滝

ここからすぐの滝は、水量多いのか淵が深く近づけず。
結局、ウツボギ沢出合まで登山道を行く。


ウツボギ沢出合

ここから当初平坦な河原を行くと、7m滝に出合う。
左壁行けそうだが、淵深く泳ぎになるので初心者2人にはつらいだろうと
右の巻き道を行く。


7m滝

この後は、ナメの小滝をいくつか越える。
どれも淵が深いため、ヘツリ(岩を横に水平移動)ながら越える。
いいヘツリの練習になったと思う。







こんな感じである。沢から大烏帽子山が見えると、大石沢は近い。


沢から大烏帽子山

大石沢には、すでにビバークしている1パーティーが焚き火をしていた。


大石沢出合

出合手前にいい草地のビバーク適地があった。


ビバーク地

草地で非常に快適である。マットもいらない。
ここから上にはこういう場所がいくつかあり快適。
今日はここまでで、早速テント張る。


出合から朝日岳

明日はここから軽装で遡行だ。おやつ食べて昼寝して、のんびり過ごす。
初心者2名には焚き火の火興しを説明し、やってもらってみた。
寝て起きてくると立派な焚き火が出来ていた。
あとで聞いてみると、とんでもないものを火付けに使ったようだが。。。。
火を囲んで、夕食&晩酌。



お二方は、だいぶ飲んでいるみたい。
いつもは暗くなると眠くなる私もだいぶ起きていた。
酒がつきた頃、就寝、爆睡zZZ

明け方テントを叩く雨音が。。。。ガックリ
とりあえず、少し明るくなって起きて、朝食とりながら様子見る。
リミットの7時になってもやまず。あきらめて下山。
登山道~林道を下る。林道に出る頃は、雨もやんだ。
どうもこの沢には縁がないというか。。。また来よう。
帰りはいつも気になっていた看板のところへ行ってみる。
これが大当たり!宝川温泉とか湯テルメは激混みのようだが、貸切状態。
この後、食事して帰路につく。








谷川・湯檜曽川白毛門沢

2010年09月15日 | 沢登り
2010年9月14日

天候:曇り時々雨のち晴れ
メンバー:のもえみ

この日は、のもえみ沢デビュー戦と言うことで米子あたりにしようかと思ったが、
どうも新潟方面天候がすぐれないらしい。
水上はよさげなので、私も行ったことのない白毛門沢へ。
しかし、新潟県境の谷川である。パッとしない天気であったが、気温はそこそこ。
濡れても寒くはなかった。
駐車場には数台の車があったが、縦走でもしている感じである。
登山道は行ってすぐの道を右へ行く。左も行ける。



左は、白毛門(しらがもん)、朝日岳への登山道。
右を行き堰堤を一つ越えたあたりから沢へ。
当初は平凡な渓相だが、沢が右に曲がるとすぐにナメの滝が現れる。


ナメ滝

そして、沢が左へ曲がったところに「ハナゲノ滝」登場。


20×70mハナゲノ滝

なぜ、ハナゲかはわからぬ。
傾斜のあまりない大きなナメ滝である。
水量なかったので、右も左も行けそうだが、左を登る。
水量ある場合は、左に巻き道あり。
その後はナメの小滝をいくつ越えると二俣に出る。
両方10mくらいのナメ滝。右は東黒沢。左が白毛門沢である。


東黒沢との分岐

トイ状の滝やナメ滝をいくつか快適に越える。
遡行図では、巻きのところも技量によっては越えられるので楽しい。


トイ状滝

快適に登っていくと5m滝上にタラタラのセンと呼ばれる大滝だ。
5mはあっさり登れるが、タラタラは左から巻き。


タラタラのセン(15m)

左にしっかりした巻き道がある。これに頼りすぎると高度あげすぎるので注意。
灌木を途中右にトラバースしていくとルンゼを2本越える。
これを越えて滝上に出る。
その上の5m滝も、とても登れそうもないので、巻く。
その上に大ナメ滝の登場。


20×40m大ナメ滝

これは右を快適に登っていける。その上に大岩が鎮座している。


大岩

これ、ほんとでかい!これは右も左も行ける。
この上で右から水量の多い枝沢が入る。
古い遡行図だとここを二俣としているのもあるが、これを過ぎてしばし行った
沢筋も細くなったところが二俣。
ここは、真っ直ぐが水量少なく、右の水量の多い方へ行く。
とにかく、沢の水量の多い方へ行けば間違いない。
二俣過ぎると沢もいよいよ細くなり一気に突き上げている感じで、快適に小滝を超える。


上流部の小滝

ジジ岩、ババ岩が見えてくるとスラブ帯に入る。
普段は水流もなさそうなここも通り雨が何回か降ったせいか、水流はあった。
快適なクライミングが楽しめる。


スラブ帯

ここを快適に越え、いよいよ水流もなくなり、笹藪の踏み跡を行くと
ポッと山頂に飛び出した。


白毛門山頂

最初ガスがかかっていたが、すぐに土合駅なども見え始めてきた。
装備を変えて下山する頃には、対岸の一ノ倉沢なども見えてきた。


一ノ倉沢

しかし、谷川山頂は見えず。


ババ岩とジジ岩


登山道から白毛門山頂

山頂からは大展望のようであるが、今回は見えずまた来よう。
急な登山道を2時間ほどで駐車場へ。
駐車場へ着くとウエットスーツとか着た若者10名くらいが降りてきた。
これが今流行のキャニオニングの皆さんか。

その後は、湯テルメ谷川で温泉に浸かり帰路につく。
また、来週もこちらへ来まする~

北ア南部・一ノ俣谷~常念岳

2010年09月12日 | 沢登り
2010年9月10日~12日

天候:1日目;曇り
    2日目;快晴のち夕方から曇り夜時々雨
    3日目;曇り時々雨のち一時晴れのち曇り

1日目:上高地~徳沢

当初の予定は谷川方面であったが、天候がどうもよろしくないので
前々から行きたかった一ノ俣谷へ。
昼間で仕事をし、沢渡からバスに乗り換え上高地へ。


河童橋

曇っており、平日で16時近くなので観光客もまばら。
穂高が見えなく残念。明日に期待しよう。
1時間強で徳沢へ。
早速ツェルトを張り夕食。


徳沢

暗くなったいつものように爆睡zZZ
しかし、山来るとよく寝られる。

2日目:徳沢~横尾~一ノ俣谷(二俣まで)

今日は二俣までなのでゆっくり5時起床。
6時半出発。


横尾

快晴で山もきれいに見え気持ちいい。


横尾から屏風岩

上の写真日本みたいでなくいいですねー
横尾から1Pで一ノ俣出合。
ここで沢装備に変換。


一ノ俣谷入渓点

おそらく20数年前に存在した登山道と思われる踏み跡から入渓する。
当初は平凡な渓相である。


当初の渓相

しかし、ちょっと楽しいことをして遊ぶ。
その写真はミクシィーに限定アップ。
しばしで大きな岩が右にあり、その奥が木々に覆われゴルジュっぽくなる。
その奥に二段の滝。


二段の滝

ここからこの谷の核心部である。
最近はメディアも発達し、情報が溢れすぎて冒険チックな部分がない。
よって各滝の細部は、書かない。
現地で判断出来る人が行くべきである。


七段の滝

ゴルジュの中にある。一段一段はそんなに高くない。


涸沢岳と北穂高岳

途中、後ろを振り返ると北穂などきれい。


一ノ俣の滝

これは釜もなかなか深そう。
滝の落ち口にワイヤーがあり、登山道の橋があったのを伺わせる。
この滝の上で本流は左折するが、そこに右から落ち込んでいるのが山田の滝。


山田の滝

ここで一本。
ここからナメの小滝がいくつかかり楽しい。


中間部の滝1


中間部の滝2

と、ふと上を見ると右の一枚岩から豪快に落ちている滝がある。
これが常念の滝。
本流左には大岩があり、その上に登山道の名残もあった。


常念の滝

この上からは平凡な渓相である。


二俣手前の渓相

少し飽きたなーという頃、二俣に到着。
右を行けば常念小屋。左は東天井へ行く。
ここで14時少し回った頃であった。行けば小屋へ抜けられるが、ここでビバーク。
常念の親方が、話していた東天井へ行く登山道の名残が左俣の右岸にあった。
そこにビバーク。


ビバーク

この晩は雨が予想されていたので、タープ&ツェルトで快適に過ごす。
意外と気温は高く、大汗かいて寝ていたが、夜には通り雨が過ぎていった。

3日目:一ノ俣谷(二俣)~常念小屋~常念岳~蝶槍~横尾~上高地

今日は下山が長いので、早く行こうと思ったが、寝坊する。
外はどんより雲で、たまに小雨が通り過ぎていく。
沢は増水していないのが、助かった。
カッパを着て、右俣にはいる。右俣左岸には登山道の名残あり。
沢筋を忠実に詰めると、小屋の水場がある。
ここから素直に旧登山道を行けばいいものをちょっと冒険しヤブ漕ぎ。
あまり詰めすぎると横通へ行ってしまうので、右にトラバって小屋の下に出る。


常念小屋テラス

裏から回り込んで、小屋で装備変換。
ちょっとゆっくりしていく。
稜線は強風であったが、雨は降っていない。
安曇野方面もきれいに見えた。


常念途中から安曇野

この風の中でも結構登山者はいた。
残念ながら槍穂の稜線は雲の中であったが、雨降っていないだけいいかという感じである。


常念山頂

常念山頂からは松本平はじめ諏訪盆地、浅間山などが見えた。


南側から常念岳

7月にも来た縦走路をアップダウン繰り返しながら蝶槍へ。


蝶槍



蝶ヶ岳二重山稜

蝶独特の二重山稜をみて、最終バスに間に合うように余裕を持たせて
飛ばし気味に横尾へ下山。
その後は単調な道を上高地へ。最終前のバスには乗れてほっと一息、沢渡へ向かう。
車2台あれば、一の沢へ降りて、1泊2日で行けるかも。

古えの登山道と明るい谷。いい山行でした。