ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

信州北部・某尾根A

2010年12月30日 | BCスキー
2010年12月30日(木)

天候:曇りのち雪
メンバー:N

以前より依頼のあったゲレンデレッスン&プチバックの日であったが、
すっかり忘れており、ダブルブッキングしてしまった。。。
師匠申し訳ない。
今まではちゃんと覚えていたスケジュールであるが、今度からは何かに残そう。
反省。。。

ということで北部の状況はどうかと偵察がてら行く。
朝も早くからゲレンデに向かう車が多い。
今回のスキー場は、ファミリー多く比較的空いていていい。
到着したら雪がチラホラ。
半日券で早速レッスン。
新しい道具に慣れるためにも軽くゲレンデで滑る。
足がどうも具合悪いとのこと。原因は、靴下。
余分に履きすぎで1枚にすると改善された。
やはりこういうことあるので、最初はゲレンデでお試しがいい。

何本か滑って、パウダーゲット率の高い某尾根へ。
このところの降雪でこの周辺もオープンという感じだ。


某尾根下部

ヤブも埋まって昨シーズンよりある感じである。
雪質は湿雪でちょっと重めのパウダー。
ラッセルは、膝下くらいまではいく。
下部は樹林間隔狭く、初心者にはちょいと難しいか。
登りのコツを伝授しながら、交代でラッセルしていく。
やはり一人より二人である。一昨日より俄然楽。
夕方から用事があるとのことで、早めに切り上げる。



重パウだが、浮遊感が気持ちいい。
Nは何回も転倒して苦労していたが、何とか降りてきた。
私の初心者の頃よりは、うまいと思う。
あとは回数をこなしていこう!
この場所、ちょっと厳しかったかもしれないが。
下部で積雪充分だったので、周辺OKですよ~(わかる人のみで申し訳ない)

久々に行った温泉に浸かり帰路につく。
早々に道具整備して、年明けの渡米準備にかかる。
果たしてどんなパウダーが待っているのだろうか。。。

北ア南部(乗鞍)・十石東尾根(2400m付近)

2010年12月29日 | BCスキー
2010年12月28日(火)

天候:晴れのち雪

27日天気予報を見ると、どうも28日午前は晴れるようだ。
さて、久々の晴れ間コレは山行かなくてはと、今年一度も行っていなかった十石山を目指すことにした。
予想はしていたが、一人ラッセル祭りであった。
年明けからのアメリカツアーに向けいいトレーニングと割り切る。

早朝ヘッデンつけて行こうと思って早くに寝覚ましかけるが、1時間寝坊。。。
コレが後々影響する。
空は満点の星空。車を白骨へ。


夜明け前の乗鞍

よく見えないかもしれないがきれいであった。
行く途中のヤブ具合見たが、下から何とか行けそうかという感じであった。
旧料金所付近に停める。この先少し突っ込んだが、ここが無難であった。
すでに7時。ラッセルと天候考えると山頂は厳しいか。
道を行き、最初のU字カーブから林に入る。
先週末くらいのトレースがうっすらあった。単独のようだ。
この林、雪少ないが何とか行ける。ちょっと硬め。
夏道に出ると、いつもはカッチコッチのトラバース部分は、雪少ないので道になっている。


トラバース過ぎてベンチのところ

さてここから「一壁」(我々が呼んでいる通称)の登りである。
雪は充分だ。雪に埋まったトレースがうっすらある。それを使わせてもらう。
ラッセルは、ブーツくらいでところにより膝まである。


一壁下部

ヤブちょっとうるさいところもあるが問題なし。


一壁上部

上部の急斜面を頑張って登ると、ヤブちょっとうるさくなるが、やっと湯沢平入口の第1高点。


第1高点の大ダケカンバ

いつもはここまでそう遠く感じないが、今日はラッセルのせいか遠く感じた。
晴れていて気持ちいい。
湯沢平は地形図で見るよりアップダウンあり、帰りのこと考え、・1835をうまくトラバース出来ればと
考えていたが、だいぶ右に振りすぎた。
・1835を過ぎその先のコルにある開けたカンバのところが行きも帰りもポイントだ。


開けたカンバ

第2高点から下りてきて、いつもここを集合場所としている。
そうするとあまり登り返さないが。。。
カンバのところからほぼ夏道沿いに尾根を絡めて、二壁を登る。
ラッセル具合は先ほどに同じ。
ちょうど2050mくらいが尾根の末端みたいになっており、第2高点と呼んでいる。


第2高点

先達のトレースは、この先なかったのでこの辺りでドロップしたか?
ここまで3時間半もかかってしまった。
まだ天気も良さそうだし先を急ぐ。


トレースを振り返る

ラッセルは、平均的にブーツ上くらいで、たまに膝という感じである。


猿の腰掛け

尾根が広くなり、樹林が低くなってきた頃、穂高と霞が見えてきた。


左から奥穂高、前穂高、霞沢岳

この辺りから高曇りになってきてちょっと天気怪しくなってきた。


十石山

十石山の稜線が見えてきた頃にはこんな感じ。
もう少し行ってみたところで、稜線が見えなくなってきた。
13時過ぎ。これ以上行ってもガスで、天候も崩れそうなのでやめておく。
時計についている高度計みたら2400m位であった。
斜面の雪は少な目で、小尾根になったところの岩とかはまだ出ていたが、滑るのには問題なさそうであった。

日曜に比べたら、ちょっとお湿りのパウダーであったが、快適に下りていく。
湯沢平のカンバのところまではよかったが、その後ちょっと右振りすぎて、登り返しが多かった。
以前はうまくこなせたのに忘れている。
一壁の降り口は、ちょっとヤブっぽいが、その後は比較的快適に降りられた。
この辺りで雪舞い始める。
車に着く頃には本格的な降雪となった。

あとはいつもの銀山荘で温泉に浸かり、K氏と歓談して帰路につく。

この晴れ間も今日限りだろう。この後は寒気の影響でまた雪降りだ。
アメリカ行く前にもう一本行きたいなー

飛騨(平湯)・輝山南尾根(2064m)

2010年12月26日 | BCスキー
2010年12月26日(日)

天候:雪のち曇り
メンバー:F師匠

今日明日とあった予定が無くなり、となったら山でしょうとF師匠と平湯へ向かった。
当初は乗鞍あたりに行こうかなと思ったが、先週来の雪も降ったし、そろそろいいかなと。
人多いところこの2人はあまり好きでないと言うのもある。
国道を行くと沢渡くらいから圧雪の状況。先週よりも多い。
いつもの駐車場所には2台車あり、その下にも2台あり。
準備をして先週と同じ経路を行く。
周りの林の中はヤブは隠れている。
先着の人達は平湯峠方面へ行ったようだ。
橋の手前で尾根に取り付く。


南尾根下部樹林

先週はすっかりヤブ出ていたが、だいぶ降ったようでヤブが起きあがってくるようなことはなかった。
ただ、雪質がドライなのか、ちょっとスキーを急にするとシール効かずバックしてしまう。
なるべく角度とらないで行く。ブーツくらいのラッセル。
1Pで鉄塔へ。ここで1本。
この上も笹が出ているものの、行けそうだ。


鉄塔上斜面

大体ブーツくらいのラッセルだったが、吹き溜まり行くと随分潜る。ワクワク
作業道に出て、道通りに行く。
道と道の間はショートカット出来ず。まだヤブが完全に埋まりきっていない。
道は快適。
さて、無木立の斜面は、笹や低木が出ているが滑りは可能。
登りながら2本快適そうな斜面を見いだす。激パウ必至!!
道行って、南尾根に乗っかる。


南尾根から無木立斜面

尾根に出ると風強く寒い。
笹出ているが、行ける。たまにズボッといくが、大したことない。
珍しく粉である。風の当たるところはパックされて、その右の樹林は激パウ。
滑りが楽しみである。
西から尾根を合わせ樹林をいくと山頂だ。モンスターがすばらしい。


山頂にて

風はないが結構寒い。滑降準備して、記念撮影。
当初は、来たところをトラバース気味に行く。
トレースはずれると腰までのパウダーである。傾斜がないとツライ。。。
尾根に出ると風あるが快適に滑る。左樹林突っ込むとパウパウである。雄叫び上がる!


南尾根

さて、無木立斜面。角度も急でいい。早速雪庇からjump!あとは底なしパウダー!!


師匠雄叫び

作業道挟んで2段快適にドロップ。
作業道は雪締まっており、スピードが出る。
最後の斜面は、上から見て左のカール状を行く。激パウ!!
あとは急な樹林を行く。さすがに登りでは大丈夫であったが、ターンをきるとヤブ登場する。
来たトレースに出て、車へ戻る。

久手牧場は、尾根上は雪あるが斜面がまだ少ないようだ。
輝山は「滑降可能」となった。今シーズン初登頂か?

平湯の森で体を温めて帰路につく。





北ア南部(乗鞍)・第3尾根

2010年12月18日 | BCスキー
2010年12月18日(土)

天候:雪のち曇り
メンバー:F師匠

師匠今シーズン初と言うことで、この時期に比較的雪がある平湯方面へ足を伸ばした。
いつものところで待ち合わせ、出発。
少し行くと雪がチラホラ。
平湯トンネル先の駐車帯には車が2台すでにあった。
九手牧場はまだヤブが出ている。スカイラインを行くことにする。
少ないが、スキーで行ける。


出発してすぐ

標高を上げると徐々に積雪は増すが、大して降っていないみたいだ。
1Pで平湯峠へ。風強く雪がほとんどついていない。


平湯峠

ここからがまた長い。。。
夫婦松手前で、第2尾根に取り付く。何とか行けそうだ。


ショートカットルート入口

上で岩と倒木が埋まっておらずスキー脱ぐ。


第2尾根

スカイラインに出て、たまにショートカットするもヤブは濃い。


スカイライン

猫の小屋跡からも突っ込むがまだヤブ濃い。。。
その上でスカイラインを行き第3尾根に乗っかる。
時間も時間だし、ここから下りることにする。
大崩に行きたかったが、届かず。


ガスの中

第3尾根滑れないことないが、ヤブ好きのマニア向き。
一般の人にはお勧め出来ず。
途中からスカイラインを直滑降。約1時間に車に戻る。

あとはこの時期空いている「平湯の森」で体を温め、帰路につく。

この辺りでは雪ある方だが、まだヤブは隠れきっておらず。
標高稼げば普通に滑れる。ドカっとほしいところだ。


北ア北部・立山室堂周辺

2010年12月01日 | BCスキー
2010年11月28日~30日

メンバー:店長、Mさん、Kさん、Taichi、Ayu


まずは、30日事故に遭われた方の御見舞とご冥福をお祈り申し上げます。

第1日目
天候:雪

今回は、カモシカテレマーククラブの初滑り山行を企画し実行した。
私はテレマークではないが。。。。
さて、Taichi&Ayuを松本で乗せて扇沢へ。
1日目2日目の天候はすぐれないが、松本のKさんと静岡のMさんも来られるとのこと。
このお二方には初めてお目にかかるので、目印を持参。
車を扇沢まで走らせると、雪がチラホラ。
人もおらず、お二方すぐわかる。
準備して、朝一のトロリーバスに乗る。
乗客は20人くらいか。


黒四ダム

途中のトロリーバスは帰る人で一杯だ。
室堂に着くと、土曜からおられたというマイミクのYoさんにお会いする。
外は案の定吹雪だ。


室堂ターミナル前

トイレ等を済ませ、テン場を探しにいざ吹雪の中へ。
さすがにいつものようにテントはない。
昨年のところへ行こうと思ったが、すぐに今日撤収したと思われる絶好の場所あり。
ちょうど、2張り分。
早速整地して4人用&2人用を張る。
生活準備完了した頃には、テント周りに雪溜まり、雪かき。



ちょっとするとすぐ埋まってしまうほど。
時間もあり、ホテル立山内にある喫茶りんどうへ。
ケーキセットでまったり。
夕方になり、テントへ戻り水作りから。
今日の鍋は、キムチ鍋だ。


1日目の鍋

鍋もあっという間に終わり、18時半には爆睡体勢に入ったか。
私は相変わらず、テントではよく寝られる。
寝る前にかいた雪から明け方はそんなに積もっていなかった。

第2日目
天候:雪

昨日は寒冷前線通過。今日は西高東低の冬型だ。。。
風は西風に変わり、強くなったような。
雪は午前中はそんなにでもなかった。
時間あるので、近くの室堂山荘へホワイトアウトの中行ってみる。
150mばかりであったが辿り着けず。
やはり右に回っていた。GPSあったのでテントへ戻れたが。
これがお初のお人に経験してもらいたかったのでいい訓練であった。
今日下山のKさんは、少し滑ったようだが、残念。
10時になり、今日入山の店長を室堂で待ち合わせ。
外は吹雪のため、昨日に引き続きホテル立山でまったり。


売店前にて

今日はほとんどの人が帰ったのか数パーティーのみであった。
昼を食べて、またまた喫茶りんどうでケーキセット。
水出しコーヒーにモンブランがよく合う。
Kさんは、午後の便で帰っていった。これに懲りずにぜひまた。


りんどうにて

さて、夕食時になって雪が強く降り、雪かき。


店長特製鍋

今日は、食通の店長こだわり鍋。おいしかった。
お酒もすすみ、昨日より遅くなったが、20時過ぎにはお開き。
明日の天気に期待する。

第3日目
天候:ピーカン

5時にトイレに起きたが、満天の星空。
富山の夜景もきれいに見えた。空気がピンと張り詰め澄んでいる。


エビのしっぽ付スキー

6時に朝食。鍋の汁にうどん。うまい。
準備して7時半過ぎに出発。ピーカンだー


奥大日方面


出発準備

もうすでに出発したパーティも見える。
とりあえず1本は、浄土山北東カールを目指す。
空気が澄んでいて気持ちいい。
一ノ越手前で右の沢筋に入る。雪はさすがにいい。
小尾根に乗っかり、ちょうど1P。1本とる。



この頃、防災ヘリとかバタバタしていたが、室堂方面は見えず。
先行の8人パーティーは尾根の上にいた。
私達は、カール右を狙いにカール内を行く。


5人陰影


カール上部

この辺りは、雪の不安定性は感じられなかった。
1Pで浄土山山頂へ。
店長ちょっと苦労していたが、何とか登頂。


山頂から白山方面

山頂は風があるものの大展望である。
8人パーティーはカールセンターを下りるようだ。
ピットを掘ったりしている。


山頂から雄山


剱をバックに山頂にて

さてドロップ準備。先のパーティは何人か下りている。
私とTaichiは、山頂ダイレクトの急斜面へ。他の方は登ってきた方へ。


私とTaichiのシュプール

最高の雪質で雄叫び上がる!!




Mさんかっこよくテレマークターン


こな!!

このあと室堂方面が見えてようやくだいたいの状況はわかったが、細部はよくわからずであった。
室堂平に来て1本とり、国見岳に行こうと思ったが、雪崩れていたのでやめた。
この時人が埋まっているかとか不明であった。時間にして10時半くらい。


雪崩あと

上部のでかい破断面と中間部の小さい破断面。
下の低木と岩が少し見えていた。そして、防災ヘリから人が降りてきたりしたので
誰かやられたくらいはわかったが、私とTaichi&Ayuは室堂山へ。
展望台の右と左の沢筋に分かれて滑った。


スキーヤーズライト

ここも粉粉で、快適であった。
この頃報道のヘリや小型ジェットまで数台旋回しだした。
テン場へ戻り撤収。
室堂駅に行くと当事者と思われる人が、県警救助隊の人といろいろとやっていた。
バスの時間あったので携帯の電源入れてようやく状況が飲み込めた。
下界ではだいぶ報道されていたみたいで、安否確認の電話やらメールが多数。
ご心配おかけしました。
扇沢へ着くと多くの報道陣が。当事者ではないのでノーコメント。
そそくさと温泉に向かったのであった。

今回の我々は何もなく一方では事故にあったのか。
これを考えるのが、今後のためになる。
決してこの教訓を無駄にしてはいけない。
とにかく考えてみよう。
また次の山へ行く機会に話したいと思う。