ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北ア北部・金山沢~小蓮華岳~白馬沢右俣

2010年05月23日 | BCスキー
2010年5月22日(土)

天候:晴れ基調の高曇り
メンバー:F師匠、Ko-chan

2週間振りのお山である。いつも行こうと思っていて行けなかった白馬沢へ。
猿倉は、2週間前より随分雪が減った。山も同様。しかしまだ滑られる。


猿倉荘と白馬岳

さて、アプローチはどうしたものかと思案した結果、金山沢つめてみる。
案の定そんな考えをする人はいなく、結構多くの人が入っていたが、
金山沢は貸切状態。のんびり上がります。大雪渓は随分人がいたが。。。
途中、金山沢らいてう夫妻がお出迎え。結構上まで着いてきていた。


金山沢を上がると金山沢らいてう(夫)

金山沢は滑ったことはあるが登りは初めてだ。中間部からの傾斜がちょっとあるが、
ジグを切れば問題なし。稜線までは5時間弱だったか。
上部へ行くと、栂池からの人達が登ってきていた。
稜線を行くとまたらいてう夫妻。さきほどのらいてう君と同じかわからないが、
この夫妻は、小蓮華らいてう夫妻とする。


小蓮華らいてう夫妻(山頂にて)

稜線は、小蓮華岳までは雪しっかりついておりスキーで行く。
先に先行者が一人見える。どうも小蓮華沢を詰めてきたようであった。
同じような考え方する人もいるのだなー
雪倉岳もメローないい斜面が広がっていた。また行ってみたいな~


雪倉岳

稜線に出てから風は強かった。高曇りで暑さはそれほどもなく助かった。


小蓮華岳(2768m)山頂

新潟県の最高峰である。稜線は県境でこの先の三国境で富山県と合わせる。
ここから雪は途切れ途切れでスキーを担ぐ。
ドロップ地点は、小蓮華の先の小ピークを3つ越えた三国境とのコルからである。


白馬岳

写真の一番手前の斜面が右俣。白馬山頂手前の斜面が左俣である。
当初は、カール状の広々した斜面が広がる。
その先でストンと落ちている。


白馬沢右俣上部

雪質はいいザラメで最高である。風もそんなになくいい感じ。


さて行きますか!

広い斜面は次第に集約されノドのようになる。(←狭くなるって事ね)



大回転で気持ちよくシュプールを描く。気持ちよかった~
狭くなるにつれて、小岩がころころと転がっている。3ガリくらいいったか。。。
そこを抜けるとまた広々したメローな斜面となる。


白馬沢下部

左俣は、かろうじて繋がっていそうだ。各ルンゼはクラックがはしりはじめていた。
小蓮華の直登ルンゼは、岩&泥で汚れていた。もう遅いか。
大雪渓に出ると上からスキーヤー、テレマーカーが下りてきていた。
あと、開山祭があったようで大行列にぶち当たる。危ないのでスキーを脱いでボチボチと
猿倉へ戻る。
今日もいい山旅でした。

北ア北部・白馬鑓ヶ岳(2903m)

2010年05月09日 | BCスキー
2010年5月9日(日)

天候:晴れ時々曇り
メンバー:F師匠、弓さん

土曜も朝から天気よくどこか山へ行きたいと思ったが、朝まで仕事で行けず。。。
その代わり山菜採りへ行って、大好きなコシアブラをいただいた。
これから山菜三昧だね!
と話はそれてしまったが、今日はだいぶ時間がかかりそうで敬遠していた白馬鑓へ。
5時過ぎに着いたが、猿倉山荘前はほぼ満車。かろうじて1台止められた。
ちなみに猿倉山荘はまだ営業していない。


猿倉山荘

雪はまだあり、駐車場からスキーで上がれる。担いでいる人もいたが・・・
5時半前後に出発した人は、大雪渓でなく我々と同じルートのようだ。
林道を上がると、猿倉台地。


猿倉台地

ブナの林で雰囲気もいい。白馬岳、小蓮華岳はじめ白馬沢右俣、金山沢などよく見える。
猿倉台地から中山沢を横断し、小日向山ノコルへ上がる。
ここまで上がると、目指す白馬鑓、その向こうに唐松などよく見えきれい。


白馬鑓ヶ岳(左)杓子岳(右)

コルをドロップして、湯ノ入沢と杓子沢の出合へ。
さてここからが本格的な登りである。


湯ノ入沢を見る

中間あたりに白馬鑓温泉がある。ここまで出合から1時間くらい。


白馬鑓温泉

小屋はまだ建っていない。というのも雪崩などで流されないためシーズン毎、解体・建造するのだ。
温泉の熱で雪はついていなくお風呂も入れそうだが、この時期は雪壁が5m近くあり厳しいかな。
という印象であった。またそのうちに行きたい。フルチンで懸垂下降もいいか!?
さて、温泉を挟んで沢は右俣と左俣に分かれているが、左を行くことにする。
同時刻に出発したおじさんは、右に行ったが斜面が急なため結局時間的には変わらず。
この辺りから標高を一気にツメあげるので結構時間がかかる。
やはりアルプスはでかい。


上から小日向ノコル

だいぶ上がったのがわかる。
沢は、温泉から少し行くと右折しがんばって上がったところが、夏お花畑がきれいな大出原。


大出原から見た稜線

稜線見えてからも結構時間がかかる。見えているだけに精神的に悪い。
何とか稜線に出ると、これまた強烈な風が。。。
稜線は、雪がなく担ぎとなる。


稜線分岐と白馬鑓ヶ岳

1ピーク越えるとそこから鑓ヶ岳本峰への登りとなる。
時間も結構かかっているので、ここで荷物をデポ。空身で山頂へ。
東面は結構雪あるが、西面はあまりない。
しかし、稜線に出てから剱・立山はじめ360度大展望。
20分くらいで山頂に立つ。風は相変わらず強いが。。。
山頂からは白馬岳、遠く富山湾、能登半島も見えた。


山頂から白馬岳


剱・立山方面


富山湾


山頂にて

さて、風も強いのでそそくさと荷物のところまで下る。
早速準備して、ドロップ!
当初は40度は超えようかという斜面ではあるが、雪質も悪くなく広いので気持ちいい。
下でギャラリーも見てるし。


弓さん

大出原へ出てからは、温泉の右を下りてみる。斜度もあり面白いが、小岩がありガリッ・・・
その後は緩斜面をゆったりと杓子沢出合まで。


シュプール

杓子沢出合から約40分の登り返し。しかも先ほどの強風稜線とは違い、暑い、暑い
結構ヘロヘロになりながら、コル着。
ここから、滑降に移り15分ほどで猿倉へ。
約1700mの標高差を日帰り出来るスキーに感謝!




出羽・鳥海山(2236m)

2010年05月06日 | BCスキー
2010年5月5日(水)

天候:ピーカン
メンバー:F師匠

新潟から一路山形へ。途中食事したりして、遊佐町に入る。
これまたいい泊まり場発見し、テント張る。静かでいい。
さてここから鳥海ブルーラインを行くのであるが、朝は8時からゲートが開くようだ。
閉めるのは、17時とのこと。タイムリミット付である。。。
ゲート前に30分前に到着。続々と車が上がってくる。
ゲートが開いたと同時に上に行く。
吹浦の登山道の入口に数台。そこから秋田県境を越えたところの右側に数十台止めることの
出来る駐車場へ車を止める。多くの人が準備をしていた。


駐車場

ここから沢状の所を行く。昨日と違って多くの人が出発していった。
我々も8時半には出発。


登山口

沢状をしばし行くと、真っ直ぐ行かず右の沢状を上がる。
そうすると、下から来る沢状と行き当たる。ここに赤布のついた竹竿があり導いてくれる。
下を見ると日本海が美しい。



雪原に出るのでそれは右へ向かい長坂からの登山道と出合う。
そこに乗っかると眼下に鳥海湖の雪原と外輪山が見える。そこからすぐに御浜小屋。
多くの人が休んでいた。


外輪山


御浜小屋

ここまでは、初心者や初級者に格好の斜面を提供してくれる。
ここからは、小山を二つ超え、七五三掛に至る。
外輪山稜線のコースと千蛇谷コースに分かれる。我々は谷コースへ。
先行2人いた。他は稜線の方へ。皆さん小屋までの人もいれば様々である。
ここのトラバースが本日の核心という感じでいやらしい。
途中、ドロップして谷へ下りた。


千蛇谷下部

谷は広々として快適。そういえば、小鳥が多く死んでいたのが不思議だ。
上部へ至るところで斜面は少し急になり、左へ行く。
右へ行けば御室の方へ行く。


上部

我々は、新山へ直で上がる。もうすでに何人か下りてきていた。
泊まった人か、祓川から?
14時がリミットと考えていたので、その少し前に新山山頂へ到着。


新山山頂

新山がこの山の最高峰である。
さて滑降であるが、御室へ向かいドロップしてから谷へ下りた。


新山直下の滑降

広々として快適斜面である。
下部はほとんど直滑降気味に行き、トラバースへ。
先程から何人も下りたので、しっかりしたトラバース道が出来ていた。
どうもこの付近では、我々が最終便のようだ。


下部の斜面

トラバース手前でシールをつけていたので、そのまま御池小屋まで。
小屋の少し先でシールをはがし、元来たところを滑る。
日本海がうっすらながら眼下に見え最高である。
小屋から15分くらいで駐車場へ。ザラメの快適滑降であった。
あとは、温泉に浸かり帰路につく。昨日今日と大満足の2本であった。





越後三山・越後駒ヶ岳(2002m)

2010年05月06日 | BCスキー
2010年5月4日(火)

天候:曇り時々晴れ
メンバー:F師匠

当初の計画だと、鳥海山へ行ってその後南下しようというものであったが、
どうも天気がよろしくないらしい。
ということで、サブプランの越後駒へ行くことにした。
銀山平は早朝から釣り人が、えらいたくさん北ノ又川下流へ行った。
私共も今日の行程は長そうなので早めに出発。
石抱橋を渡った通行止めの箇所から雪原を行く。ここには発電所の施設とログハウスがある。


スタート

当初雪原を行き、北ノ又川左岸沿いに行く。途中のトラバースは雪がなく担ぎ。
10m位だが、道が悪いので担いだ方がよい。
するとすぐに林道を行くようになる。骨投沢を過ぎ、北ノ又本流と白沢が出合う。
この二股は大きい。この辺で1P。


銀山平のログハウスなど

そこからすぐに柳沢と出合う。橋を渡って左岸の道行山南東尾根に取り付く。
ここには、道行新道という夏道があるらしい。私の地図にはないが。。。
急登を登ると尾根は緩やかになる。


道行山南東尾根支尾根

尾根を上まで見ると、途中行がないところもある。


南東尾根雪なしセクション

夏道を少し担ぐが、そこからすぐで道行山山頂なので傾斜が緩むところまで行ってしまう。
道行山も山頂の少しだけポコッと雪がない。


道行山から越後駒

高曇りで登りやすく、3時間で道行山。周りは中ノ岳や荒沢岳もよく見えた。
山頂から少し下り小倉山へ向かう。小倉山は、南面を巻く。


小倉山南面

右のピークが小倉山。ここに駒ノ湯からの登山道があり一人登ってきていた。
上を見上げると、3人パーティーが下りてきていた。
巻いた後は広々とした尾根で気持ちがいい。


広い尾根

先の3人パーティとすれ違う。駒ノ小屋は貸切状態だったようだ。
3日は20人くらいいたとのこと。
その後本峰への急登へ。これを登るとリッジになり駒ノ小屋直下の登りとなる。
ここは担いだ方が速そうだ。一登りで駒ノ小屋着。


駒ノ小屋

2階建てで中もきれい。水も豊富に出ていた。今度泊まってみたいところである。
さて正面にいよいよ駒のカールがある。
ここを一登りで山頂だ。


山頂とカール

ちょっと見づらいかもしれないが、きれいなカールである。
山頂では、先の1人が着いていた。また反対面は雪がなく全く違う様相を呈していた。


山頂にて

越後三山はじめ周りの山はきれいに見渡せた。
さて滑降!先の単独の人はビッグフットを持っていた。なつかしの短いヤツね。
こちらが準備してもらう間に先に下りてもらいその後を追従。


小屋へ向け滑る

気持ちの良いザラメで傾斜も程々。あっという間に駒ノ小屋。
小屋から少し右の斜面を下りて、リッジに乗っかる。
その後の斜面も気持ちよかった。下りたところで5名の山スキーパーティーに出会う。
地元山岳会のようだ。今日は貸切状態でうらやましい。
小倉山をトラバースした後、シールをつけ登り返す。
道行山からは、明神峠方面へ稜線上を行って見るもこれが雪がなくなったり巨大クラック
ありで悪い悪い。
素直に来た道戻ればよかったが、偵察がてら行ってみた。
意外と時間くい、やっとの思いで明神峠。


明神峠

少し休憩をして、夏道沿いに尾根を下り、途中林道へ。この林道行けば車の場所だ。
ところが途中まで除雪されており、道を渡りながら何とか下まで行く。
少しの歩きで車着。約10時間行動であった。
通常は1泊2日コースらしいが、足の揃ったパーティーなら日帰り可能。
道行山から南東尾根行き、早めに柳沢へドロップした方がいいかもしれない。
実際そういうシュプールも何本かあった。
さて、大湯で風呂に浸かり、そのまま山形、秋田県境へ向かう。

那須連峰・朝日岳(1896m)~三斗小屋温泉~茶臼岳(1897m)

2010年05月03日 | 山歩き
2010年5月1日(土)~2日(日)

1日目
天候:晴れ時々曇り

GWと言うことで、30日夜から東北道の渋滞は予想されている。
30日朝に名古屋を出発。自宅に一旦寄り装備変換。
昼には那須へ向け出発。車の量は多かったが、渋滞には引っ掛からずに那須入り。
いつものところでゆっくりして、すぐに爆睡モード。
この日は、550km一気に移動した。
よく朝も那須の道が渋滞しないうちに8時出発。
峠の茶屋駐車場へ。車はそんなになく昨日からの泊まりの人達の車がチラホラ。
登山口は雪が随分ある。


登山口

雪はザラメで快適に歩ける。途中、峰の茶屋跡のコルが見えるとそのあたりは雪はそんなになかったが、
風が強くなってきた。このコルただでさえ強風であるが、寒気が入り込んでいるため
強烈な風となっていた。


登山道

峰の茶屋跡避難小屋で休む。茶臼は、明日にして今日は朝日岳経由で三斗小屋温泉を目指す。
昨夏、朝日方面は行っていなかったので、行ってみたかった。
すぐに雪渓のトラバースだが、雪は腐っており何とか行ける。


雪渓トラバース


登山道途中から茶臼岳

これが何本かあり、東面はいいが西面のトラバースは凍っており緊張させられる。
程なく、朝日岳の肩。ここに荷物をデポ。山頂をピストンしてくる。


朝日岳山頂

この時は人がいなかったが後ろから何人か来た。

風が強いので、風が弱いところへ行き休憩。
休憩後、熊見曽根東端を目指す。なぜか隠居倉の標識があった。まあ確かに隠居倉へ向かうが。。。
まずはここから隠居倉を目指す。途中リッジになっていたりしていい感じ。
昨夏行った、流石山などもきれいに見える。


隠居倉(1819m)

ここから急な尾根を少し下り、右のダケカンバの斜面へ。


雪原とダケカンバ

気持ちいい道を下ると硫黄臭がしてくる。三斗小屋温泉の源泉が近い。


源泉地

ごぼごぼと湧いており、すばらしい湧出量だ。結構熱い。
ここからすぐで温泉神社がある。


温泉神社

昨年立て替えられたばかりで外側は新しいが、中にはすばらしい彫刻の祠があった。
ここから鳥居をくぐり、煙草屋旅館着。
ちょっと早めだったが、チェックイン。


煙草屋旅館

早速露天風呂へ。


露天風呂と奥会津の山並み

流石山などきれいに見えた。あとは昼から一杯やって、読書して昼寝して温泉。
という贅沢な時間を過ごす。この日だけで内風呂も含め7回は入っただろうか。。。


夕暮れ

21時消灯だが、昼寝しすぎて眠れない・・・
露天に入って、きれいな夜空を見て、22時過ぎようやく眠りにつく。

☆2日目

天候:ピーカン

早起きしてまたお風呂。8回目。湯あたりしそう。。。
朝食戴いて、早速出発。トラバース道から峰の茶屋を目指す。
旅館前は結構雪がある。


旅館前

トラバース道もまだまだ雪あり。西面は硬い。


峰の茶屋への登山道

途中おいしい水を補給し、程なくなすだけ避難小屋着。
ここからトレースは、夏道通り行っているが、コルからの沢筋が雪がついており
行けそうなので直登する。途中斜面が急だが、雪がそんなに硬くないため何とか行けた。
慣れていない人は行かない方がいい。
すぐに峰の茶屋跡避難小屋へ。ここで一本。荷物をデポって茶臼岳に向かう。
昨日よりはましだが、風は強い。
ロープウェイの方からも観光客が登ってくる。その靴で。。。という人が多かった。
雪はたっぷりである。かわいそうなくらい。


茶臼岳山頂

風も強いので、お釜の周りを廻ってそそくさと下りる。
避難小屋で荷物を取り、あっという間に駐車場へ。まだ10時前という事で温泉&買い物へ。
前は、鹿の湯へ行ったが、もうすでに混んでおり新規開拓へ向かう。
この見つけたところがよかった。ちょっと小さいのでシークレット。。。
その後、アジアンバザールとか行って帰路につく。
帰路途中、藤の花がきれいな足利のフラワーパークに向かうも、大藤とかはまだであった。
例年は今がいいみたいだが・・・
小さいヤツは見頃で、ツツジもきれいであった。



さて、東北ツアーの準備でもするかっ!