ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

中ア・宝剣岳(2931m)&三ノ沢岳(2846m) その1

2011年05月28日 | BCスキー
2011年5月24日~25日

第1日目:宝剣岳~天狗沢

天候:雨のち晴れ

この日は予報通り、早起きした時にはまだ雨は降っていた。
もう少しでやむはずである。
天気図を見ると南に停滞前線。中央アルプス方面は少し尾を引きそうである。
ということでのんびり8時出発。
うちからは奥穂や常念山脈、後立、八ヶ岳など見回せば山がきれいに見える。
1時間ほどで駒ヶ根到着。駐車場にはほとんど車ない。
ここで曇っていたが、時々青空が見え始めた。
バスは、5人のお客さんと2人の従業員の方のみであった。


しらび平駅

しらび平に着くと晴れてきた。何か工事をしていてその車があるのみ。
夏の最盛期に向け準備しているのであろう。
ロープウェイに乗ると、しらび平の少し上から雪降ったみたいできれいであった。
上につくとピーカン。


千畳敷駅前除雪中

10~15cmくらい降ったか。


宝剣岳と千畳敷カール

サングラス無いとまぶしい。
お泊まりの道具など入らないのでフロントで聞いて荷物置かせてもらう&着替え。
お昼食べて、宝剣へ向かう。
千畳敷の前にはスキー場があり、Tバーリフトという自分でバー持って上がっていくものがある。
そこの乗り場に向け少しドロップ。
シールつけて、浄土乗越への道を行く。


千畳敷カールから見たホテルと極楽平の斜面

ツボ足トレースは何人分かあり、その横をシールで上がる。
各斜面は、デブリというか表層を雪玉がころころと転がって広がっている感じ。
若干崩れてはいるが、やばいほどではない。


宝剣岳と天狗沢


八丁坂


和合山南面斜面

和合山の斜面も広そうで快適みたいだ。
天狗沢も上部狭そうだが滑れそう。夏道のある八丁坂は次第に傾斜を増すが、クトーつけているので
ツボ足トレースの横を直登する。
新雪のすぐ下で地面が見えたりしていたので、このところでだいぶ雪なかったようである。
そのまま斜面を登り、乗越行かずに宝剣岳寄りに出る。


浄土乗越

一緒にロープウェイ乗っていた方々が乗越にいた。
少し風あるも気温高いので、気持ちいい。


宝剣山荘と中岳

さて、休憩をしてからドロップ地点へ行く。
天狗沢上部は二俣になっていて、右俣が広そうで左俣をスキー置いて偵察に行く。
左俣はちょいと狭い。行けないことはないが。。。
とりあえず、空身でアイゼン&バイルで山頂往復。


宝剣のクサリ場

快適な岩登りで程なく山頂へ。
厳冬期よく落ちるトラバースの所も雪少なくクサリしっかり出ているので問題なし。
山頂に出ると大展望であった。


御嶽山


山頂

木曽駒ヶ岳方面も何名かの登山者がいた。
山頂で写真撮ってのんびりしてから岩場を慎重に下る。
ドロップ地点に着いて準備。


天狗沢上部

雪質はというと、当初表面少し凍った感じであったが、柔らかモナカという感じ。
ジャンプターン気味にこなす。
ノド(狭くなった所)を通過すると重たいザラメであった。
いきなりこんな斜面飛び込んだものだから、ちょっと不甲斐ない滑りで反省。
広々したカール出てから大回りターンで快適に行くが、なんでもない所で久々に転けた。
ギャラリー意識しすぎ。。。
あっという間にカールについた。


シュプール

シュプールちょっと見えないか?
滑りは不甲斐なく反省点多かったが、シュプールはきれいに入っていた。
これ見ているだけで満足の自己満足の世界である。これがいいんだなー

あとはホテルにチェックインして、お風呂に入る。
温泉では無いが、山の天然水。これが柔らかくて気持ちよかった。
夕食まで少し寝て、夕食ガッツリ食べて休息する。
お客さんは、単独3名、2名パーティー1という感じ。
この時期2名だとお得なプランもある。


南アルプス夕景

北岳などきれいに焼けた。このあとの駒ヶ根の夜景もきれいであった。



中ア・宝剣岳(2931m)&三ノ沢岳(2846m) その2

2011年05月28日 | BCスキー
2011年5月24日~25日

第2日目:三ノ沢岳

天候:晴れのち時々曇り

6時に朝食いただき。出発準備。
昨日置かせてもらった荷物置き場にいらない物残置。
朝一のロープウェイ来る前に出た。
まずは極楽平までホテルから左手の斜面を登る。


極楽平の斜面

広々していて快適そうな斜面である。
雪質も一晩でいい感じで変成したみたい。今日の方が快適か。
程なく、極楽平へ。もう朝一の人達も上がってきていた。


指導標と三ノ沢岳

西千畳敷の方は行きがだいぶ少ない・・・
稜線上を少し行き、雪のある所をトラバースする。


三ノ沢岳

中央アルプスの主稜線からはずれていて、ピラミダルないい山である。
夏はお花もきれいみたい。
いつも行きたいなーと思いつつ、やっと来られた。
ただ雪は少ない。もう1週間から10日前だと快適であったようであるが。


西千畳敷上部

かろうじてしたまで雪は繋がっていそうだ。
まだ締まったザラメを快適に高度を落とす。


三ノ沢カールから見た西千畳敷上部

うまくトラバースしてコル(山の稜線が低くなった所)に行こうと思ったが、
帰りの登り返し考えて、コル少し手前の稜線に乗っかった。
三ノ沢カールは、ダケカンバ多く出ていて快適そうでない。上部はそうでもないが、さてどうしようか。
いろいろ考えたが、最近歩きもしていないので、スキーデポして歩くことにした。


三ノ沢の稜線

私のあとからテレマーカーがきたが、その人はそのままトラバースして三ノ沢カールを上がっていた。
稜線を行くとコルの所は全く雪なし。その先は岩場以外雪は繋がっていた。
途中、テレの方のツボトレース使わしてもらう。


途中にあるケルン

立派なケルンを過ぎ、三ノ沢のカール上部を行く。この辺滑りも快適そうだ。
もっと雪ある時来てみたい。


山頂か?

先にテレの方がいた。山頂かと思ったが、ニセピーク。。。
そのすぐ先に本峰がある。


三ノ沢岳山頂

遠くで見るとピラミダルであるが、近くだと丸くかわいいピーク。
三角点は少し下りた所にあった。


山頂

この辺りから少し、雲出てきたか。しかし無風で、暖かい。


山頂から中央アルプス主稜線

少し休憩して、戻ることにする。


三ノ沢の稜線と宝剣岳

見ると気が遠くなりそうだが行ってみると以外とあっさり行ける。
シリセード(座って滑る)しながら、デポ地点まで戻る。
最初の岩峰は、雪ないのでスキー担ぐ。その先の西千畳敷上部に出た所でスキー履き、極楽平へ戻る。
ちょっとのんびり上がりすぎたか、稜線に多くいた人はいない。
あとは極楽斜面を滑って、5分でホテル着。
帰る準備してロープウェイに乗った。
千畳敷で遊んでいたスノーボーダーやスキーヤーで少し混んでいた。

こぶしの湯に寄って帰路につく。
最近増えた体重は変わらず。。。やばい
だけど行きたかった三ノ沢行けてよかったよかった。


信州北部・金山(2245M)

2011年05月08日 | BCスキー
2011年5月7日〈土〉

天候:曇りのち晴れのち曇り
ルート:雨飾山登山口(小谷)~大海川~大倉沢~シゲクラ尾根~金山(復路は往路に同じ)


当初は、毛勝の釜谷山でもと思っていたが、なんとまだ林道が通行止め。
それでは、お手軽に雨飾かなと思ったが、何を欲張ったか金山まで行ってしまった。
こういう時のために予備の山行計画書は必携ですな。

5時前に登山口到着。朝飯いただいて準備。
車中泊の関西方面のナンバー1台のみであった。
5時半出発。


登山口

駐車場含めここまでの道は雪はなし。
それでもこの辺来れば雪はたっぷりですな~


夏道の上がる所

ここにも結構シュプールついたりしていて、この連休随分入っているのでしょう。
ここをスルーして、大海川右岸を行きます。


登山道から離れて少し行った所

あれ!右岸の雪がありません。少し戻って雪渓壊れてその上にデブリが来ている所でかろうじて左岸へ。
ここももうじき賞味期限切れかと。
その先は、ボチボチ雪も繋がってきており、荒菅沢の出合少し手前からはバッチリ繋がっていた。


黒沢の滝

今回この辺の今後行きたい所の偵察も兼ねている。
地図上ない滝が一番のポイントだ。ご機嫌に黒沢下りてくるとここでつかまる。
荒菅沢はきれいに繋がっていた。
ここを右の大倉沢に入る。


荒菅沢出合(大倉沢方面)

若干デブりあるが、滑るには支障なし。
さて、どこから上がるか?つめるか?と考えていたが、今回は早めにシゲクラ尾根に上がる。
最初に出てくる沢状がきれいだったので上がってみる。


登った当初の沢

そのまま沢をつめると、白倉峰から南へ派生する尾根に上がる。
私は途中右の尾根に上がった。ブナの林でいい感じである。
ここに上がってわかったが、いま来た沢のもう一本上がいい感じである。帰りはこの沢を滑る。
一踏ん張りで、白倉峰手前に出た。風強かったが、雨飾などきれいに見えた。


雨飾山

やはりこの東面イイネ~
これ見たらそっち行っちゃおうかな~なんて思ったが、ここはグッとこらえて上を目指す。


白倉峰付近から見た大倉沢源頭部

大倉沢も雪は繋がってそんなに汚れていないが、ドロップ地点がわかりづらい。
私は、手前のブナ林が快適そうだと判断した。
白倉峰はリッジになっていたが、かろうじて横滑りでこなした。


茂倉峰手前

白倉峰過ぎればこんな感じであたりの山を見ながらのんびり行ける。
先日行った鉢山や昼闇山も見える。海谷も二俣からきれいに突き上げ、源頭部はいい斜面がある。
茂倉峰で右折。その先でまたリッジ登場。ここは脱いだ。


リッジ部

リッジ過ぎると快適な尾根がずーっと伸びている。


リッジ右下の林

帰りはリッジ手前でドロップしていい感じのブナ林ですな。
快適な尾根になってからが長かった。天気も良くなり暑い。


山頂方面

もうこの頃になるとヨイヨイであった。自分との戦いです。
やっとの思いで、だだっ広い山頂に出た。


焼山〈左〉と火打山〈右〉

途中、のんびり過ぎて6時間半かかってしまった。
普通にならもっと短縮出来るはずである。
しかし大展望ですな。これ見ながらこれ独り占めと思っていたら、急に焼山方面から人現れる。


妙高山方面

この方、笹倉温泉あたりから来たのかなと思って話していたら、笹ヶ峰から縦走してきたそうだ。
ここまで7時間半とのこと。かなりの強者である。この先雨行くといっていた。
しかし大したものだ。


山頂にて

写真撮ってもらい。バテバテなのでしばし休憩。
お昼寝もしたかったが、ある程度休んでからやっとこ重い腰を上げ滑降準備。
先の方は、とっくに出発していた。


山頂下の斜面

快適ザラメで順調に下っていく。途中のブナ林も快適であった。
あっという間に大倉沢に出たが、ここからが長かった。
あまりスキー走らずで、最後の方はシールつけてやっとの思いで駐車場へ。
身体まだ出来ていないのに無理しすぎ、温泉も入る気力なく途中仮眠する。
仮眠したら元気出て無事うちに着くもすぐ爆睡であった。

さて、また明日から東北でお仕事。
次帰ったら、BIG MOUNTAIN SKIING ですな。








海谷・小鉢山周回

2011年05月03日 | BCスキー
2011年5月3日(火)

天候:晴れのち曇り
メンバー:F師匠
ルート:焼山温泉~アケビ平~吉尾平~鉢沢~鉢山のコル~中間尾根~昼闇谷~アケビ平~焼山温泉


いや~ご無沙汰していました。
例の一件で向こうに行っていましたので、なかなか山へ行けず。。。
約2ヶ月振りで、リハビリがてら行きました。
リハビリ山行第1弾です。
と言うことで、運動ほとんどしておらず体力に自信なかったので
登り3時間くらいでいいかなーと思いましたが、もうちょっとハードになってしまいました。

早朝、F師匠宅お迎えに行く。
7時ちょっと前に焼山温泉着。焼山温泉より少し上まで除雪されてる。
車は5台が限界か。すでに中京方面のナンバーの車が2台。
人は少なそうだ。シールをつけて7時過ぎに出発。
林道は所々途切れているが、登りはスキーをはずすことなかった。


林道途中より阿弥陀山(右)と鉢山(左)手前杉林はアケビ平

1Pでアケビ平の林道から上がるところ着。
何年か前には、激ラッセルでここまで3時間くらいかかったが、何もなければこんなものだ。
杉の樹林切れた上の台地にテント二張りあった。
ツボのトレースあったからこの人達か?
昼闇谷の徒渉点であるが、もうちょっと早ければこのテントあたりから行けるのだが、
この時期はもうちょっと上で渡った。
そして、左岸台地に上がり鉢沢出合へ。
台地からは少し下る。ここはスノーブリッジ、下の写真より上はばっちりであった。


鉢沢出合

出合から右俣左岸を行き吉尾平へ乗り上げた。


鉢沢出合から阿弥陀山と烏帽子岳と吉尾平

ここまで来ると、阿弥陀と烏帽子がでかい。
吉尾平は、いいブナの林である。


吉尾平

吉尾平の癒し系樹林を登って行くと鉢山が迫ってくる。


鉢山(右)と小鉢山(左)

吉尾平着いたあたりから薄曇りでそんなに暑くなく非常に登りやすい気候だ。
吉尾平から左寄りに鉢山と小鉢の間を狙って行く。
小台地と小沢が入り組んでいて複雑だが、方向さえ間違わなければうまく行ける。


鉢谷

鉢沢詰めてきてもここへ来る。
コルっぽくなっているが、鉢山のコルはまだその先。。。
この辺りで4時間。身体が悲鳴をあげている。自分との戦いとなった。


鉢山の大斜面

鉢山の斜面は斜度も丁度よく、ここ登れば山頂行けるかな?
稜線行くより楽かもしれない。


鉢山のコル

小鉢と鉢山の岩壁の間を抜けるとこんな感じだ。
ここをツメあげると鉢山と昼闇山のコルに出る。
風もなく気温も丁度よい。展望は若干黄砂のせいで霞んでいるが、北ア方面もよく見える。


雨飾山

この方向からの雨飾結構好きである。笹平から東の斜面はいいね~


鉢山山頂方面

雪繋がっておらず藪がだいぶ出ていた。


鉢山のコルにて

さて、コルでお昼してから、ドロップ準備。
当初、小鉢尾根へトラバースして、ドロップポイントへ。
斜度も適度でいい斜面である。


鉾ヶ岳へ向けドロップ

雪質は、程良いザラメで無理な力入れることなくターンがよく切れる。
このままドロップしていってもよいが、昼闇谷の登り返しなど考えると途中から昼や三谷に入った方が楽な感じ。
地形図を見ながら、昼闇左岸尾根に向けて滑る。
途中、昼闇の肩からいい斜面があった。いずれ来てみたい。


昼闇の肩と斜面

快適に高度を下げながら、1100位で昼闇の尾根を乗越し、昼闇谷へ。


昼闇谷へ出たところ


昼闇山とカール

あとは、谷を順調に下り、右岸尾根に行くトレースのところで少し登り返してアケビ平上部に出た。
林道を快調に飛ばし、1回スキーはずしたがドロップから50分で車のところへ帰ってきた。
身体のそこら中にガタがきたが、温泉などで回復させるとする。
焼山温泉は思ったほど混んでいなく、ストレッチしたりして回復を図る。
おなか空いたので、糸魚川のB級グルメ「ブラック焼きそば」をいただきに市内へ。
焼山温泉でもやっているが、ほとんどの店が午後の休憩に入ってしまっていた。
やっと見つけた食堂でいただく。なかなかいける。オススメである。


ブラック焼きそば(スープ付)800円

さてリハビリ第2弾はどこにしようか?