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ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

北アルプス北部・白沢天狗山(2036m)

2009年11月08日 | 山歩き
2009年11月8日(日)

天候:曇り時々晴れ

※注意! 登りは道のないところを行ってます。沢ヤさんや地形図が読める人以外は行かないで下さいね!
登山道の方も一部不明瞭な場所及び岩場の悪いところがあります。経験者の同行もしくは下記の案内人組合に依頼して下さい。

あまり聞き慣れない山かと思います。
爺ヶ岳の中峰から派生する尾根は、途中で冬のバリエーションルートの東尾根と
白沢天狗尾根に分かれます。白沢天狗尾根の三角点がある場所が、この山です。
今年、大町登山案内人組合の皆さんによって、登山道が開かれました。
以前は、道があったようですが、近年は歩く人もなくヤブになっていました。
今後のこともあるので、行ってみたかった山です。

爺ヶ岳スキー場からスタートです。
登山口は、スキー場トップが下から見て右と左にありますが、その右側の方が
登山口となっています。


スキー場駐車場から

P1駐車場に止め、ゲレンデを上がっていきます。
今回の私の登りは登山道のついている尾根の1つ南を行きます。
当然道はありません。
スキー場の一番長いリフトの所を行くと、ゲレンデ左トップへ行きます。
簡易便所が一つあります。そこを尾根づたいに上がります。
当初は、ヤブはあまり濃くないですが、1400m位から竹藪が登場します。
・1442はコルのようになっています。
その後、笹は背丈ほどになり本格的なヤブ漕ぎです。
そういえば今年あまり沢へいっていないので、ヤブ漕ぎしていなく、
ちょっとヤブ漕ぎの欲求もあったかもしれません。(←変人?)
ヤブの薄い時に方向確認しながら、頑張って高度を稼ぎます。
ブナのいい林です。


登りの尾根の途中

登山道の方からは話し声がたまに聞こえてきます。
途中、ガサッと音がしてビビリましたが、カモシカ君でした。
1700mを越えると所々雪があります。
尾根が不明瞭になり一踏ん張りすると、白沢天狗尾根の主稜線に出ました。
ここまで3時間ちょっと。
主稜線の尾根は細く、明瞭です。踏み跡もあります。
ここから40分で山頂に飛び出しました。


山頂三角点

高曇りで360度のパノラマが広がります。富士山も見えました。


大町方面と針ノ木岳方面

山頂は狭いですが刈払いされており、展望は良好です。
新兵器「JETBOIL」でお茶とα米のチラシをいただきます。
初めて食べましたが、なかなかおいしいです。
とそこへ、山頂指導標を担いだ人が来ました。
今日は、大町登山案内人組合のイベントで山頂指導標をあげて、一般登山者を案内
しているとのこと。総勢30名くらいとのこと。
大町登山案内人組合には知り合いがいるので、久々に再会です。
当初10人くらい来ましたが、もうそれで山頂はいっぱいです。
ご飯をいただいて出発します。
山頂の北に一つ頂きありますが、そことの間が岩場でキレットになっています。
フィックスロープありますが、笹もあり泥になっていて歩きづらいです。
慣れないと恐いでしょう。一部蟻の戸渡りチックな所もあります。



まだしっかり踏まれていないのでしっかりとルートファインディングです。
悪場を過ぎて少し行くと、写真のような赤布が2つあるところがあります。


分岐

ここから登山道の尾根に入ります。真っ直ぐ行く踏み跡あるので注意です。
ここからは、笹を刈った登山道を直下りの感じです。


登山道

斜面が急なので滑りやすいです。最初は尾根が顕著ですが、そのうち丸くなります。
落ち葉などで不明瞭になるところもあります。
尾根が分岐して、右へ行く所などは指導標がしっかりあります。


指導標

分岐の指導標からはけっこういろいろな指道標があります。
途中急なところもありますが、コブが2つあるところあたりから少しで
登山口です。


登山口指導標

萱原を抜けるとゲレンデに飛び出しました。
どうもここまで車は来られる感じです。
ゲレンデを下り駐車場へ。下りは2時間弱でした。

帰りは、この時期は空いている薬師の湯へ。
案の定、空いていました。のんびりして帰路につく。
ヤブ漕ぎして満足の山行だった。

北アルプス南部・十石山(2525m)小屋閉め編

2009年10月18日 | 山歩き
2009年10月17日(土)~18日(日)

天候:1日目;曇りのち雨のち霰
    2日目;晴れ
メンバー:ボルトマンと愉快な仲間達18名

このところ仕事が重なっていけなかった十石山。
久しぶりに時間がとれそうであったので、乗鞍で先の結婚披露パーティーをやった
ボルトマン氏にいつやるのー?と問い合わせたところ、17,18日とのこと。
今回は、20名越えとのことであったが、特に何もなかったので、
久しぶりに参戦することに。
朝はちょっと用事があり皆さんに遅れること2時間ちょっと。
白骨の登山口には11時半前に着き、出発。
紅葉は、登山口周辺が見頃となっていた。あと、通ってきた乗鞍の一ノ瀬園地。
きれいである。


登山口から少し上がったところ

落ち葉を踏みしめ先を急ぐ。たまに小雨が降ってきていた。
今日はなんか順調で、通称2壁の途中で1P。
森林限界ちょっと前で2Pと、このところ山に入っており身体が出来ているのか
順調である。2P目の休憩しているところで上から伐採機の音がしてきた。


大斜面の笹の登山道

登山道を覆っていた笹がきれいに刈払われていた。
伐採していたボルトマン氏とホリさんに出会う。
ちょうどこの頃から雨がポツリと。
結局2時間半で「十石峠避難小屋」へ。
小屋ではみな到着しておりくつろいでいた。
今回は、先の乗鞍結婚パーティーでカニ三昧を満喫させてくれた
ノブさんご一行が。これは期待できます。夕食。
もう既にアルコールがだいぶ入っていたが、皆さん鍋の準備に取りかかる。
今回は、ネマガリ竹の鍋2種。
一つは、ネマガリには定番のサバ缶と魚のつみれ(限定品)。
もう一つは、ネマガリに鳥のつみれである。
ネマガリは、春の物だが特別にサイさんがあつらえてくれた。
小屋の大鍋二つ使ってというのも初めてである。




鍋宴会

いや~うまかった。山で食べたというのを差し引いてもうまい!
お酒も進んで、大いに盛り上がる。


宴会中

外は、雷光っているし霰も降ってきて、寒冷前線通過中という感じである。
風も強くトイレが困った・・・
22時近くになったので寝る準備。これだけ人いると暖かい。
爆睡して、5時半起床。小屋横の展望台へご来光を拝みに行く。


本日のご来光

風は相変わらず強いが、天気は良さげ。
5時55分に出た。北の穂高、南の乗鞍もきれいに焼けていた。


奥穂高岳と前穂高岳

小屋周辺はうっすらと雪が積もっていた。


小屋

朝食は、昨夜の鍋の残り汁でおうどん。これまたうまい。
食後は早速小屋閉めである。
小屋閉めと言ってもここは常駐の人はいないので冬使用にすることである。
中は女性陣。外は男性陣で作業開始。


窓の封鎖

皆手際よく早めに終わりそうだ。
冬用の入口の横のシートがボロボロであったが、大工ののぶさんのお陰で
きれいになった。


冬期入口

作業も1時間弱で済み、皆で展望台へ。
穂高もきれいに見えた。


記念撮影

あとは定番の小屋看板のところで記念撮影し、下山にかかる。


小屋をあとに

うっすら積もった雪を踏みしめ、転ばないように下る。
先行した組は、11時前には下山。
お先にいつもの「銀山荘」へ向かう。行く途中十石山と紅葉がきれいに見えた。


十石山

銀山荘のよいお湯に浸かり、ルコパンで打ち上げをし帰路につく。
皆様、楽しい一時をどうもありがとうございました。



北アルプス北部・大猫山~猫又山

2009年10月13日 | 山歩き
2009年10月12日~13日

天候:1日目;晴れのち曇りのちガス たまに晴れ
    2日目;晴れのち曇りのち雨

お待たせしました。
当日は、前日の南アの疲れも少しあり、少し遅めに出発!
それでも、8時半には登山口を出発できた。
登山口は、馬場島から少し奥へ入ったところである。
すでに駐車場はいっぱいで、少し下の橋の脇に止めることとなった。
ほとんど地元ナンバーであるが1割くらいは県外車がいる。
地元ナンバーの人に登山口は?と聞かれた時はずっこけそうになったが・・・
まあ、ちょっと分かりづらい。車と車の間にある道を上がる。
いきなりの急登で、荷も重いのでゆっくり行く。
この急登なかなかのもので効きます・・・
杉の林を抜けた頃後ろを見ると、剱がどっしりと見える。
大猫の山腹を見ると随分下の方の色づきがいい。


大猫山腹

今年はここもご多分に漏れず、ちょっと遅かったか~!?
約3時間で大猫平。
やはり遅かった。ほとんど枯れている状態である。
だけどここは池塘もあり、いい雰囲気。剱も先ほどよりはっきり見える。


池塘と剣岳

大猫平の一番大きい池塘にカモさんが一匹。優雅に泳いでいた。
ここからもう一登りで大猫山である。
 

大猫平

急登を登っていると、眼下に大猫平が一望できる。
さて、よく考えたら昨年も間違えたが、2055mの三角点に昔の看板があり。
ここで休憩していたら登山者が、上から下りてくるので思い出した。
そうだ!山頂はもう少し上だった。


大猫山頂

この頃になるとガスがかかりはじめて剱も見えなくなってきた。
ここの稜線は、草原上で気持ちいい。
たまにガスの切れ間から猫又山が見える。


稜線から猫又山

この1年で3度目の猫又山。
私は一度気に入ると何度か通う。いつ来てもいいところだ。


チングルマ

草原に池塘と夏はお花できれいなんだろうな~
チングルマもそこかしこにあった。
ガスの中、展望もきかないが荷物を例のところへおいて山頂へ。


猫又山頂

春に滑った猫又谷からの風もきつく、写真を撮って早々に引き上げる。
と、たまにガスの切れ間から剱はもちろん白馬連峰も見える。
雪をまとっており非常にきれい。大感激!!


猫又から夕暮れの剣岳

時間もいい時間なのでビバークする。
剱は、たまに顔を出してくれてうれしい。


同じく白馬連峰方面

白馬もだいぶ白い。昨年よりは2週間くらい季節が早いか。
夜は、相変わらず風は強かったが、星もきれいに見えよかった。


五竜岳からご来光

雲海の上に山が浮かび上がり、ご来光が上がる。
目の前には剱。何ともすばらしいシチュエーション。


レンズ雲と剣岳

朝食をいただいて、ブナクラ峠を目指し下山する。
剱を見るとレンズ雲がかかっていた。西の空も雲行き怪しい。
案の定、登山口ちょっと前に雨が落ちてきた。
今年は紅葉は残念であったが、昨年と違う剣岳が見られてよかった。

下山後は、上市町の日帰り温泉行こうと思ったが、休館・・・
近くの温泉旅館に行き、帰路は飛騨経由で帰った。

南アルプス南部・聖岳(3013m)

2009年10月11日 | 山歩き
2009年10月10日~11日

天候:1日目:雨のち霧後曇り
   2日目:ピーカン

この連休も天気は良さそう(^_^)
他からのお誘いもないし、どこへ行こうかと考えていた。
そういえばまだ行っていないところへ行こうと南アルプス南部へ。
頑張れば日帰りできそうだが、ここは無理せずテントでお泊まり。
台風18号が頭の上かすめていったが、林道など通行止めはなさそう。
それでは聖岳へ行きましょうと、早朝3時半起きで頑張る!
だけど、台風通過したって事は・・・
そう、西高東低の気圧配置・・・冬型ですね。
9日金曜は、やたら寒く北アルプスも初冠雪;
まあ、気を取り直して出発!!
高速を松川まで行きます。そこから山を一つ超えます。
矢筈トンネルという立派なトンネルが、突然登場!?
そこを越えると、予想通り雨が・・・
とりあえず、登山口の便ヶ島まで行きます。
この道が悪路でいつ通行止めになってもおかしくないくらい。
しかし、我がジムニーちゃんガンガン行きます。こんな道にはめっぽう強い!
易老岳登山口も随分車があります。これを過ぎしばし奥へ。
立派な小屋がある便ヶ島へ。10台くらいでしょうか。
出発準備している人も見受けられます。


登山道入口

当初、西沢渡という川の出合まで遊歩道になっているようです。
それを登っていくと、トンネル登場。そのあときれいな木の橋が2本あって
途中何カ所か土砂崩れを通過すると、西沢渡到着。
とそこに、地図にある荷物用ケーブルが。
川に架かっていたと思われる木の橋は撤去されており、水量多し。
これはケーブル乗るしかないでしょう。
とりあえず引っ張って引き寄せる。乗ってからは、当初元の位置まで
自然と行くが対岸までは綱引きの容量で引っ張る・・・
これでえらい疲れた。しかしそうは言ってられない。



トンネルと荷物用ケーブル

ここから急登の始まり。結構立派な造林小屋(泊まれない)を見送り、樹林の
急登を行きます。
途中、一人軽装の単独に抜かれたが、あとはゆっくり行ったつもりでも
3パーティーくらい抜かせてもらう。
コースタイム5時間半とある。まあ焦らずゆっくり。
出発してまもなく雨はやみ、ガスの中を行くという感じ。
台風の影響だろうか、小枝などが結構落ちて邪魔している。
上の方へ行くと随分太い樹も邪魔していて歩きづらい。


倒れたてのシラビソの大木

100年以上もののシラビソが倒れていた。折れたところは新しく台風だろう。
この辺からいい太さの樹が倒れていた。
そんなところをしばし、登山口から4時間弱で稜線上の薊畑へ出た。
テント背負ってはまずまずである。


薊畑分岐

ここで一緒になったおばちゃん単独行の人は、山頂へ行くとのこと。
こんなガスの中行ってもな~ということで、私はそそくさと聖平小屋へ。
ここから、20分くらいで小屋へ。既に二張りテントがあった。
小屋はというと、もう既に閉めており。冬季避難小屋が開いているのみであった。
きれいで立派な小屋である。


聖平小屋

テン場も広く、軽く30張りは行けそうである。トイレもきれい。
水場は、近くの沢水である。
随分早く着いたので、昼食をとってお昼寝。
16時に起きたが、もうテントも10張りくらいあり、小屋も随分いた。
コーヒーをいただき、夕食準備。
夕食後は、19時には床に就く。いつも山では早い。特に一人の時は。
天気もたまに雨が降り、ガス模様。
まあ明日は回復するでしょうと寝る。と・・・夜中にあまりの寒さに起きる。
私は、一回寝るとそうは起きないが珍しい。めっちゃ寒いのである。
テント内でも1℃、外は氷点下でしょうな。外張りはバリバリ。
しか~し、お空は満天の星空・・・満足満足
カッパを着て再度就寝。それでも3時半には起きた。
小屋の温度計は-3℃であった。夏用シェラフでは寒いわけだ。
めし喰って、5時半出発。
東の空も明るくなってきている。これは山頂だいぶ期待もてる。
薊畑分岐で荷物をデポ。
稜線を歩いていると、富士山の横からご来光が。


ご来光

40分で、小聖岳に到着。カメラマンの方が、5名ほどいた。
暗いうちから来ていたみたい。
少し休んで、先を行きます。この辺に来ると昨日来の雪がうっすらと。
よく冷え込んだので、霜柱も立っています。
40分ほどで山頂へ。


聖岳山頂(3013m)

とりあえず記念撮影。


山頂にて

雲一つない青空。360度大展望です。
北アルプスも見えます。中央アルプス、御嶽山、奥秩父などほんとうにきれい。


赤石岳

南アルプスは、赤石岳その奥に荒川三山、またさらに奥に仙丈ヶ岳が見えました。
南側は、光岳、駿河湾も見えました。
そして東を見ると、今まで以上に大きい富士山が。
やはり西側から見る富士が一番かと。


本日の富士山

風もほとんどなくのんびりしてから、下山へ。
50分ほどで分岐。荷物を取って、登山口へは3時間ほどでした。
今日も大勢の人が登っていきました。

さて、南信濃まで来たので、遠山郷の「かぐらの湯」へ行きます。
ここ、高塩泉で源泉を飲むとえらいしょっぱいです。
この泉質で高温の源泉は珍しいとか。浴槽も広く快適でした。
日帰り温泉にしては、珍しくいい湯でした。
あとは、松川町のなしを買って帰路につく。
明日は、富山のお山に行きます。昨年に引き続き、おにゃんこ紅葉ツアー。

八ヶ岳・西岳(2398m)~権現岳(2715m)~編笠山(2523m)

2009年10月04日 | 山歩き
2009年10月4日(日)

天候:ピーカン

先週の木曜と今日くらいしか晴れ間がなさそう・・・
土曜に用事を済まし、八ヶ岳へ行ってみた。
八ヶ岳は、南北に長く、天狗岳で南と北に分けられる。
北八ヶ岳は、穏やかな山容でシラビソの森や池がありのんびりした雰囲気である。
南は、岩がゴツゴツとした荒々しい山容で、アルペン的な雰囲気がある。
今回は一番南端の3つのピークを周回コースで行こうというものである。
大昔に行ったことがあるがほとんど忘れている。
再確認という意味でも行ってみたかったのである。

諏訪の実家から富士見高原の別荘地へ行き、林道のゲートのところへ。
地図によるとここから3,40分は林道歩きになりそうであったので、
こういう時は、山旅ヘルパー「山登君」(勝手に命名)に乗っていくのがgoo!


不動清水にて山登君

比較的なだらかな林道で不動清水へ。15分で着きました。
それでもあまりチャリ乗らないので、大腿四頭筋パンパン・・・
不動清水で補水し、ここから登山道を行きます。
整備された林の中でダラダラしているので、単調ですが、いろいろ自分を
振り返りながら行きます。これが大事!
林道を3回横切るとだいぶ標高も稼いでいます。
ここからシラビソの林を行き、ゲートから2時間で西岳山頂。


シラビソとコケの林

八ヶ岳は全体的にこんな中を行きます。雰囲気はいい。


西岳山頂

大展望です。富士山も編笠山の向こうに見えます。
南アルプスもいつもと違う角度できれいに見えます。


雲海と富士山

少し休んで、林の中をトラバース気味に40分。
権現岳と編笠山のコルに建つ、青年小屋に着きます。


青年小屋

昔ながらの古い小屋で、入口の提灯に「遠い飲み屋」と書いてあるのには笑った。
ここへ来ると人もチラホラ。
少し休憩して権現岳に向かいます。
当初林の中ですが、すぐに「のろし場」というところに出ます。
多分、武田信玄が諏訪方面と甲府の連絡に使ったのでしょう。
大変展望のいいところです。
ここから道は岩っぽくなり、鎖も出てきます。
左にはギボシお岩峰がそびえ立っています。


左からのろし場、ギボシ、一番右が権現岳山頂

左を見ると立場川はさんで、先に行った阿弥陀岳南稜があります。
鎖場で若干渋滞。そのパーティーは譲ろうとしない。ご指導。
稜線手前で小さな権現小屋前に出ます。


権現小屋

稜線に出ると風が結構強く、赤岳方面と山頂の写真だけ撮って、
また元の道を戻ります。


権現から赤岳(右)、阿弥陀岳(左)


権現岳山頂

途中、これから行く編笠山のたおやかな山頂に大勢人がいる感じです。


権現岳下山途中から編笠山

30分くらいで青年小屋へ戻り、ここからまた登り返し・・・
大岩がゴロゴロしたところを行きます。ちょっとわかりづらい。
後半は林の中を行き、ガヤガヤと声のする山頂へ。


編笠山山頂

ちょうどお昼なので大勢の人が昼食中。


編笠山頂から赤岳方面

少し休憩しまた大岩のゴロゴロしたところを下ります。
このあとの樹林が長く感じた。


シダ類?

八ヶ岳は、コケとシダ類がきれいである。
そんな中を、2時間で不動清水に着いた。
途中、キノコ採りのおじさんが私をクマと間違えて、えらいびっくりしていた
顔を思い出すたびに笑った。
林道は下りなので、5分で着。帰宅準備。

近くに「鹿の湯」があるので何年か振りに行った。
リニューアルしたらしくきれいになっていたが、お湯が消毒臭いのはいただけ
ない。中国人も声でかいし・・・
さっとあがって、お薦めおそば屋の「おっこと亭」に寄って蕎麦をいただき
帰路につく。


北ア・燕岳(2763m)登山セラピー

2009年10月02日 | 山歩き
2009年10月1日(木)~2日(金)

天 候:第1日目 晴れ時々曇り 第2日目 曇りのち雨
メンバー:虹の村診療所6名+よう

虹の村は、信州穂高にある主に精神疾患を持つ患者さんの診療所である。
友人?である小林医師のもと6年前に開院された。
各種スポーツはじめ、音楽や様々なことをワーキンググループを作って、
治療の一環として行っている。
そんな中、先生の委託を受け、医療従事者である私は、過去何回かの
登山ワークを行ってきた。
最近は、仕事など忙しくできなかったが、研修生が登山ワークやるので
ということで、アドバイザー的なものとして参加した。
いつもの山と違い神経は使うが、いつも楽しい山行が出来る。

1日、6時半穂高集合。ちょいと寝坊したが集合場所へは少しオーバーで到着。
皆さんお待ちかねであった。
低層雲がかかっているが、山は晴れているでしょう。
早速、中房温泉登山口へ。準備体操をして8時出発。
この登山道、急登が続くが、適度にベンチあり、各ベンチで休憩。
初心者及び年齢差もあるので、ゆっくり登山である。


第2ベンチで休憩

皆さん、この山へ来る前に訓練山行を2度ほど行っており順調である。
各ベンチで休んで、ちょうど12時に合戦小屋到着。お昼にする。


合戦小屋

泊まりは出来ない。夏はスイカが有名である。私も何度かいただいたが、
急登を登って来ていただくと、やたらうまい。
今日は、久々の晴れ間ということもあり、日帰り登山者はじめ平日の割には多い。
昼食をいただき、出発。少し登ると森林限界に達する。2300m位。
ここまで来ると紅葉がきれいであった。


ナナカマド(上)とダケカンバなどの紅葉(下)

青空に、ウラジロナナカマドがきれいである。
紅葉を眺めながらのんびり行くと、左手に槍ヶ岳がそびえる。
後ろを振り返ると雲海である。その向こうにうっすら富士山も見えた。


雲海

合戦の頭で少し休み、すぐ上に見えている本日宿泊の燕山荘を目指す。
景色を眺めながら、1時過ぎに到着。皆さんよく頑張りました。


燕山荘前にて

稜線に出たら大展望である。そして小屋の前にある「版画家・畦地梅太郎」作の
彫刻「山男」が出迎えてくれた。
明日は天気が危ういので、少し休んで空身で山頂へ。
小屋から見る山頂は、非常に美しい。


小屋から山頂

風化した白い花崗岩が非常にきれいである。山頂へ行く途中、自然が作り出した
岩が多くある。


イルカ岩(上)とメガネ岩(下)

日帰りの人達と多くすれ違い、山頂は一人しかいなく大展望。
何回来てもいい山である。


山頂標石

山頂へ来ると、剱、立山から裏銀座方面、後立山、槍穂高が一望であった。
時間もあり、山頂でのんびり過ごす。
人もだいぶ上がってきそうなところで、小屋へ向かう。
途中、イルカ岩近くで雷鳥さんに出合う。何回も来ているが、初めてお会いした。
右足をケガしているようであった。


雷鳥さん

雷鳥さんにっも出会え、みな感動していた。
そして、小屋でくつろぐ。6時に夕飯。ご飯4杯もいただいてしまった。
夕食後は、夜景を見たり、一杯やったりして9時に消灯した。
翌朝は5時に起き、外へ。雨は降っていないもののガスの中・・・
6時に朝食いただき、7時半に下山開始。
ガスの中だが昨日とは違って、また雰囲気もいい。
第3ベンチ過ぎた頃、雨が本格的に落ちてきた。
途中、何回か休憩しながら、中房温泉に着く。
濡れて寒いので、速攻定番の「有明荘」へ。
いつ来てもいい温泉である。温泉入って、昼食食べて穂高へ戻る。
皆いい笑顔になっていた。
こんな山もたまにはいい。



上信国境・四阿山(2354m)~根子岳(2207m)

2009年09月26日 | 山歩き
2009年9月26日(土)

天候:曇りのち晴れ時々ガス

さて今日はどこ行きましょう?
と考えていたら手軽で最近行っていないところでもと思い菅平へ。
高速使って、上田から菅平へ向かう。
どんより曇りで小雨が降る始末・・・
とりあえず、菅平牧場へ向かいます。入口でお一人様200円払う。
車は多く、出発準備している人もチラホラ。
さすが、天下の○名山・・・
回復傾向なのはわかっていたので、出発準備。まずは四阿山へ向かう。
四阿山と書いて、「あずまやさん」と読みます。


菅平牧場の牛さん

牛さん天気など関係なしに朝食です。
登山道入口には、明日行われるトレールランのレース案内が。
ここから登りにかかりますが、今までに比べたらハイキングコースです。


白樺林

白樺がきれいで、このあたりの紅葉は始まったところでしょうか。
行くことしばし。中四阿の尾根に乗っかると急に視界が開けます。
下は、まったりした牧場風景と紅葉がきれいです。


的岩山方面

中四阿で休憩し、一気に山頂へ向かいます。
まあ、今までに比べたら人の多いこと多いこと・・・
天候も回復しはじめています。
鳥居峠からの尾根を合わせると、四阿山頂が見えてきました。


四阿山頂

ポコッとしたのがそうです。この山、北アルプスからも確認できます。
3時間弱で山頂着。大賑わい・・・
群馬側の三角点のある山頂で記念撮影。


四阿山山頂にて

この頃にはちょうど晴れて気持ちの良い風も。
団体さんも来たところで、根子岳に向け出発!
とりあえず鳥居尾根の分岐へ戻り、今度はじめーっとした樹林帯の急登を
転ばないように下ります。


樹林帯手前から根子岳

樹林帯を抜けると、私が一番好きな笹原のコルに出ます。


笹原のコルと四阿山

ここいつ来ても雰囲気がいい。
ここから笹原の歩きやすい道を根子岳へ登り返します。
根子岳に着くとこれまた大勢の人・・・
だけど広い山頂なのであまり苦にはならず。
とりあえず記念撮影。


根子岳山頂

たまにガスがかかりますが、概ね晴れています。
しかし、写真見るとおっちゃんになったな~と思います。
まあ、中高年登山者の仲間入りしてるからしょうがないか!?
最近は積雪期にしか来ませんでしたが、無雪期もたまにはいいでしょう。
あとは牧場に向かって下りるだけ。
下りている途中、ウルシがきれいでした。


ウルシ

下りていると、したからカップルの声が。
格好を見ると新宿にいるよう・・・
そんなカップルが、あと3組も上がってきました・・・。
さすがにあきれて何も言えませんでした。
山をなめたらあかんぜよ!

駐車場に着きそそくさと帰り支度。
行きたかった温泉は、2時半で日帰り入浴終わりとのことで、真田町のいつもの湯に浸かり帰路につくのでした。
明日はゆっくり休もうかな!?

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜~中央稜

2009年09月25日 | 山歩き
2009年9月25日(金)

天候:晴れのち曇り(ガス)

せっかくの休み、のんびり過ごすわけにはいかない。
すっかり遊びモード全開!
このところ毎年行っている、阿弥陀へ行こうと出発!
舟山十字路着。ここまではよかった。
天気もいいし、写真の通り森もきれい。


舟山十字路付近

さて、出発準備に取りかかっていると、ないものがある・・・
登山靴だ!サンダルで行くわけにも行かないし・・・
そうだ!早朝からやっている「ワークマン」へ行こう!
早速、車を飛ばしてワークマンへ。
当初タビにしようかと思いましたが、安い作業靴があった。
その名も「健さん2」
つま先も防護され、マジックテープ留めのにくいやつです。
早速購入し、舟山十字路へ。
8時50分発。
そそくさに林道を歩き、40分ほどで旭小屋へ。
そこから、立場山への尾根に乗っかります。
樹林帯を行くこと1時間。立場山到着。
この頃からガスが上がってきます。
青ナギ過ぎ、無名峰へ。
さてここからが南稜のハイライトです。
とりあえずP1で休憩。


P1から権現岳方面

たまにガスの切れ間を狙って撮影。


P1から南稜

紅葉がきれいです。P2を巻き、P3の基部を左へ。
P3ルンゼは、フィックスあったように思いますが、無くなっていました。


P3ルンゼ

草付きを登り、阿弥陀山頂手前のザレた岩壁を登ると山頂へ顔を出しました。


山頂

ガスの中です。たまに切れ間から赤岳が見えます。


阿弥陀から赤岳

ここまで「健さん2」は、絶好調です。フリクションも効き馬鹿に出来ません。
昼をいただき摩利支天へ。
ここから中央稜を下ります。
舟山へ戻るには一番早いのではないでしょうか。
当初急でザレていますが、樹林へ入ればサクサク行きます。
途中、登った南稜を振り返ります。


中央稜から南稜

写真一番左の岩峰が摩利支天。次が阿弥陀山頂。その右が南稜です。
あとは広河原沢へ下り。少し退屈な林道を行き戻ります。
15時10分着。
ちょっとしたトラブルもありましたが、人もおらず快適な山旅でした。

あとは、縄文の湯に浸かり、ハルピンラーメン食べて帰路につく。
明日はどこ行こうかしら・・・

北ア最北・白鳥山(1286.9m)

2009年09月20日 | 山歩き
2009年9月20日(日)

天候:晴れ

多忙な日々も金曜に終わり、土曜はくつろいで、今日は山でしょうと
冬の偵察も兼ねて、北ア最北の山、白鳥山へ行った。
ここは、いつかは行きたい栂海新道途中である。

5時50分出発!R148号を北上し、糸魚川へ。
R8を富山方面へ向かい、親不知を通過して新潟県境の市振へ。
県境は橋になっており、左岸の富山側を左折。ちょっとわかりづらい・・・
ここから上路集落までの道は、意外と広く快適に行く。
集落に入ると、道は狭くなり林道へと続く。
大平峠方面へ向かい、手製の木製看板の1番のところを右折。
しばし行くと坂田峠駐車場へ。
路肩に10台くらいと、右に山姥登山道方面へ入ったところに大駐車場がある。


駐車場と坂田峠の指導標

林道は、両脇の雑草が伸びて見通しは悪い。注意!
身支度をして、8時50分出発!
栂海新道ということもありちょいと興奮気味で初っぱなの急登(金時坂)を
いつものピッチよりHighに。
途中、くまのプーさんのされたものに遭遇。


プーさんの落とし物

けっこうな量であったが、臭いがしないところをみると今朝ではなさそうだ。
しかし、ここは通り道だよーと主張しているようである。
いつも思うが、我々が彼らの領域に踏み込んでいるのである。
心の中で「ごめんね。通らせてもらうよ」とテレパシー?を送る。

急登は30分くらいで終了し、その後ドロドロの道をアップダウン。
山姥平に着くと白鳥山山頂の小屋が見えた。


山姥平から山頂

もう一息である。これまで7名の人に会ったが、うち4名が栂海新道縦走中。
うらやましい。厳冬期単独で狙うか!?
だけどこの連休で人が少ないのがいい。明後日は・・・日本第2の高峰なので
ゲロ混みだろうな・・・

山姥平から少し行くと山姥登山道と出合う。
そこから10分くらいで山頂へ。
日本海がきれい。海なし県から来るとこれがうらやましい。


白鳥小屋と1階内部

2階建ての建物である。中は非常にきれいになっていた。
ここへ来る人のマナーがいいのだろう。
あと、地元山岳会のご尽力のお陰か。感謝である。
時既に遅いが、デポを持ってくればよかった・・・
小屋の裏に標識があった。そして、剱もきれいに見えた。


山頂と剱

栂海新道方面(南)は、雲の通り道になっていた。
たまに顔を出す、黒岩山や犬ヶ岳をみるとますますこの道を歩きたくなった。
小屋の屋根上に登るはしごがあったので登ってみた。
上からは大展望である。
冬来るであろう、北西尾根も確認。


北西尾根

上路の棚田から日本海がきれいに見えた。地形概念はつかんだ。
このあたりは中低木帯なので、いい斜面になるだろう。
40分くらい山頂独占でまったりして下山。
1Pで着いてしまった。
ちなみにこのコースタイムは、地図のタイムの半分であるので注意。
12時前には着いてしまったので、上路の神社等偵察。


十二社

冬はこの裏から取り付くようである。車は集落入る手前か。
途中、昼飯を食べて姫川温泉へ。
昨冬行っていない、朝日荘へ行ってみた。1時間600円とのこと。
ロビーは3階で1階へ行く。
大岩の大風呂とのこと。写真の通りである。


大浴場

確かにでかかった。しかも貸切状態、源泉かけ流し。条件はいい。
また来ようと思う。
そして混んでいるR148を南下し帰路につく。

那須・茶臼岳(1915m)~三斗小屋温泉

2009年08月16日 | 山歩き
2009年8月12日(水)

天候:晴れ時々曇り
コース:峠の茶屋登山口~峰の茶屋避難小屋~茶臼岳~避難小屋
    ~牛ヶ首~姥ヶ平~三斗小屋温泉

今日も天気は良さそうだが、山はガスに覆われている。
ロープウェイはスルーしてその上の峠の茶屋駐車場へ。
9時過ぎだが既に満車状態である。


峠の茶屋登山口

既に多くの人が登っている。しかも幼稚園の団体とか・・・
ほとんどが山やさんではない。
30分ちょっとで峰の茶屋避難小屋へ。
ここはコルになっており、ギリギリ雲の上という感じ。
多くの人が休んでいた。


峰の茶屋避難小屋

ここに荷物をおいて、茶臼岳ピストン。
これまた、ロープウェイの道と合流し、観光客がわんさかと・・・・


山頂

那須岳神社の祠がある山頂で写真を撮って、そそくさとお釜を一周する。
途中西側下を見ると、ひょうたん池があった。
人もいなさそうで、いい雰囲気っぽかったので予定を変更し
ひょうたん池に向かうことにする。


お釜からひょうたん池方面

峰の茶屋避難小屋で荷物を取り、牛ヶ首へのトラバース道を行く。
途中、無限地獄のガスがゴーっと吹き上げている。


無限地獄

牛ヶ首までは多くの人がいたが、姥ヶ平へ下りるとさっぱり人おらず快適。


姥ヶ平から茶臼岳

ここは、先月行った雲の平の超縮小版庭園で雰囲気もいい。
木道をひょうたん池へ。


ひょうたん池に映る逆さ茶臼

ちょっと前の喧噪からは嘘のようである。
山はこうでなければと思うのでした。
さてここから、本日の目的地、三斗小屋温泉へ。
ここへ行きたいがために人の多いところをぐっと我慢したのです。
途中、3名の人にあっただけで静かなものです。
きれいなダケカンバの樹林を抜けるとポッと小屋のところへ出ました。


三斗小屋温泉煙草屋

今日の泊まりは私どもを含めて10名ほど。
願ったり適ったり。以前からここ来たいと思っていた。
早速、露天風呂へ。


露天風呂

15時~17時は女性専用になるがその他はいつ入ってもいい。
アブがちょっとうるさいが、のんびり疲れをとる。
その後一眠りして、内風呂へ。


内風呂

これまた雰囲気のあるお風呂で、右が熱く左がぬるい。
この他に女性専用風呂が一つある。
10名中、山やさんはほとんどおらず、やっとたどり着いたという人が
ほとんどであった。びっくり。
小屋のお手伝いのオヤジさんと私の趣向が合い、沢にスキーに花を咲かせ、
いい情報収集が出来た。
メシもうまく、4杯もごはんいただいてしまった。
また夜露天に入り就寝。