結局、NY金は7営業日続落となった。ドル指数(DXY)が20年来の高値をさらに更新する中で、NYの時間帯にファンドと見られる売りが膨らんだ。通常取引は1736.50ドルで終了。終値ベースでは、昨年9月29日以来9カ月ぶりの安値となる。
6日は6月のISM非製造業購買担当者景況指数(PMI)や労働省発表の5月の雇用動態調査(JOLTS指数)、さらに午後には6月のFOMC議事要旨な . . . 本文を読む
独立記念日の連休明け5日のNY金は、昨日日本時間の夕刻の時間帯にユーロドル相場が急落に転じたことがきっかけで、売りが膨らみ1800ドル割れとなった。結局、NY金の通常取引は前週末比37.60ドル安の1763.90ドルと年初来安値更新に至ることになった。この水準は昨年12月2日以来、7カ月ぶりの安値となる。
6月中旬以降、銅やアルミなど産業用メタルからコットンやトウモロコシ、大豆などソフトコモデ . . . 本文を読む
5月30日のここに「債券ポートフォリオ(保有資産)に評価損を抱えたFRB」 と題して、インフレ抑制を掲げ、強力な金融引き締めに向かっているFRBが抱えるリスクについて取り上げた。6月13日発売の週刊エコノミストには、さらに突っ込んでFRBが受取利息より、支払いリスクの方が多くなる「逆ザヤ」に陥る可能性が高いことを書いた。YouTubeでも取り上げた。
しかし、いずれも反応はイマイチだったように思 . . . 本文を読む
先週末7月1日のNY金は、結局、引けで1800ドル台に浮上、終値ベースでの1800ドル割れは今回も回避された。NYの早朝には1783.40ドルの安値を記録。通常取引に入って以降は押し目買いに反転上昇となり、水準を切り上げ昼前には1809.00ドルまで回復。その後、再び売り込まれ冒頭で触れたように1801.50ドルで終了した。終値では今回も1800ドル割れを回避ということに。その後の時間外では、この . . . 本文を読む
昨日は都内丸の内で夕刻終了の2時間のロングセミナーだった。テーマは金市場を取り巻く環境分析。内部要因(需給)とその倍の時間をかけて外部要因を取り上げた。でここには、ポルトガル南部の保養地シントラのECBシンポジウムでのパウエル発言について取り上げようと思っていたが、結局、更新は見送りに。
さて、ここまでFRBの引き締め策加速という強烈な向い風の中で1800ドル台前半で踏みとどま . . . 本文を読む
6月28日のNY金は小幅に続落となった。NYコメックスの通常取引は前日比3.60ドル安の1821.20ドルで終了し、その後の時間外もほぼ変わらずの1821.60で終わった。相変わらず強弱両サイドの材料の綱引き相場が続いており、FRBの利上げ前倒しを映す利上げ幅の拡大とQT(量的引き締め)のペースアップが売り要因に。なぜならいずれも一般的にはドル高、米債金利の上昇につながることから、ファンドのアルゴ . . . 本文を読む
週明け早々にドイツの避暑地で開かれているG7サミット発で、にわかにロシアからの新たな金の輸入禁止で一致する見通しと伝えられたが、既にロンドンの現物市場では対応済のものであり、発表された内容には新たなものは見られなかった。ロシア中央銀行の金を含む資産売却には規制がかかっているものの、民間分との識別は難しいのは確かではある。ならば ロシアからの金は全面的に輸入禁止とした方がわかりやすいのだろう。
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本日は5月の米新築住宅販売件数とミシガン大学消費者信頼感指数の確報の発表が予定されている。新築住宅販売は4月の59.1万件から若干減少という予想だが、このところ住宅関連指標が落ちているのでどうなるか。
このところ住宅ローン金利の上昇の中でローン申請件数も落ちていたが、今週伝えられたのは増加したというニュースだった。どうやらさらに借入金利が上がる見通しにつき、駆け込み的な申し込みが出ているという話 . . . 本文を読む
NY金はFOMCを挟んで1810~1860ドルのレンジ内をおおむね1840ドルを挟んだ動きとなっている。1800ドル台半ばの滞留が2カ月近くにわたり続いている。株式市場を中心に不安定な取引(ボラティリティの上昇)が続く中で、視点を変えれば安定した動きといえる。
一方プラチナは、5月末に高止まりするリースレートを手掛かりに、背景に中国の買いがあるとの一部指摘に、一時は100ドルほ . . . 本文を読む
表題のタイトルは昨日6月21日の夕刻6時台に収録したYouTubeのタイトルと同じもの。6月15日に更新したポッドキャスト版の最後に少し語ったものを、今回はより具体的に取り上げることにしました。
インフレ抑制を至上命題として掲げ、足元では、できるだけ早く中立金利の水準への政策金利の引き上げを急ぐFRBだが、じつはこの大幅利上げはFRBにとって「もろ刃の剣」でFRB自体をも傷つけ . . . 本文を読む