亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米国版百家争鳴 「Federal Open Mouth Committee」

2015年10月14日 21時12分50秒 | 金市場
13日も米国で主な経済指標の発表はない中で、FRB高官の発言が続いた。ブラード・セントルイス連銀総裁、タルーロFRB理事が講演やメディアインタビューで登場した。 この中で「現時点では利上げするのが適切だとは思わない」として慎重に経済情勢を見極めた方がよいとの見方を示したタルーロFRB理事が目に付いた。というのもFRB内では金融規制の担当で公の場で金融政策について語ることは多くない人物であること . . . 本文を読む
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FRB理事の中からも異論が出て・・・・

2015年10月13日 20時40分58秒 | 金市場
先週末から日本が連休中の間にFRB関係者の発言が続いた。フィッシャーFRB副議長、ダドリーNY連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁の面々。超ハト派のエバンス総裁以外の発言を集約するならば、年内の利上げを依然想定しているものの、世界景気の減速が米国経済を脅かすと判断すれば、来年まで先送りする可能性もあるというもの。いずれにしても年内の利上げを前提としている。一方で金を . . . 本文を読む
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中ロ中央銀行の金購入

2015年10月08日 15時55分36秒 | 金市場
この7月に急に金保有の実態(と見られる)を発表した中国人民銀行。9月末には外貨準備についてもIMF(国際通貨基金)に方向を始めたと伝えられた。7月時点での保有量は1658.3トン。7月に19.0トン増え、さらに9月に16.2トンを加え9月末時点で1693.5トンとなった。国別(含むIMFなど国際機関)ロシアを抜いて上から7番目の保有量。 抜かれたロシア。9年前からコツコツと金準備を政策的に増や . . . 本文を読む
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金ショートの前提条件の後退

2015年10月07日 17時48分56秒 | 金市場
6日の米10年債の利回りは2.03%。今朝のニュースに米ゴールドマンサックス(GS)のチーフエコノミストがリポートで、「今年12月の利上げ開始というのが依然として予想の中心であるものの、生産と雇用の減速を理由に事実上のゼロ金利政策がこの予想よりも『はるかに長引き、2016年に入ってからもしばらく続く、あるいはさらに長期化する可能性がある』」と見ているというものがあった。 昨年末の時点でGSは2 . . . 本文を読む
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米雇用統計  9月利上げを見送っておいてよかったという結果に

2015年10月05日 21時22分52秒 | 金市場
10月2日金曜日の米雇用統計発表前にここに「今回の雇用統計は(中略)、8月の修正値がどうなるかというものもある。さらに“幾ばくかの”プラス要因というFOMCの背中を押す“some”が期待というか予想されている。ゆえに金は弱含みで推移している」とした。市場では8月の雇用統計が上方修正され、9月も予想値の近辺になると見られていることで、金が1100ドル割れ寸前まで売られているという内容だった。 結 . . . 本文を読む
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イベント(雇用統計)を前にして

2015年10月02日 20時44分09秒 | 金融市場の話題
さてイベント。今回の雇用統計は雇用者数の増加に賃金上昇率という定番の項目に加え、8月の修正値がどうなるかというものもある。さらに“幾ばくかの”プラス要因というFOMCの背中を押す“some”が期待というか、予想されている。ゆえに金は弱含みで推移している。 雇用統計を前にした昨夜はISM製造業景況指数の発表だった。50を境に拡大と縮小(後退)を示すが50.2となりかろうじて50割れを回避すること . . . 本文を読む
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