亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

歯止めを取られ木の葉のように舞うスイスフラン 金急騰

2015年01月15日 23時57分27秒 | 金市場
来週に迫るECBの政策理事会について書こうと思っていたが、本日日本時間の18時台からスイスフランがらみの為替(ユーロスイス)が急落のあげく、値付けも不能状態のようなことになり、にわかに風雲急を告げるようなことになった。結局、現在は日本時間の23時30分だが、この時間まで市場の動きを見ていたが、ようやく水準訂正の価格帯で落ち着きが出てきたようだ。 スイスフランというと昨年11月末に、中央銀行であ . . . 本文を読む
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“不適切な真実”  債券バブルで5年債金利ゼロ、ついに金保有にインセンティブ

2015年01月14日 21時45分53秒 | 金市場
行きはよいよい、帰りはこわい。以前からFRBは量的緩和策の終了は出来ても利上げは難しいとしてきたが、ここに来て原油の下げが止まらないことや、その他もろもろの市場の変調を見て、利上げ先送り観測が急速に高まっているようだ。宗旨替えする市場関係者も増えるだろう。 カネ余りに浮いた経済ゆえにセンチメントひとつで方向が変わる故に、方向はくるくる変わりまことに悩ましい。市場の“観測” も右往左往することに . . . 本文を読む
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気が付けば刺激材料が増えている金

2015年01月13日 23時28分34秒 | 金市場
さて日本も連休明けとなった13日の金市場の方は、アジアの時間帯から買い優勢が続き、レンジ切り上げの展開に移行。まず週明けは、NYの水準を維持しながらギア・チェンジ。アジアの後半、ロンドンのオープニングから(上下いずれかに)水準訂正的な動きが出るのは、このところの定番といえる。 米雇用統計については、市場の着眼点はFRBに合わせる形で従来の就業者数の増加と失業率の低下から、次のステップとして賃金 . . . 本文を読む
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賃金の伸び悩みにシカゴ連銀エバンズ総裁発言が重なり

2015年01月12日 22時11分49秒 | 金市場
週末の雇用統計は良い数字は想定内のことだった。就業者数の増加については、11月の30万人超は難しくても、自分としては市場予想の24万人増を若干下回るもののやはり20万人超ということで、米国の労働市場の順調な改善ペースを示していると受け止められるのだろうと思っていた。 この範囲では、金市場も織り込み済みであり、おそらく失業率が下がったとしても前回同様に値を消すこともなかろうとも思っていた。ただし . . . 本文を読む
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カネ余りに乗る経済・・・センチメントの振れで市場は右往左往

2015年01月09日 17時33分57秒 | 金融市場の話題
週前半のリスク‐オフからリスク‐オンに目まぐるしく変わるセンチメント。浮上させているのは、相変わらず金融当局の発言ひとつ。 2014年12月、物価が対前年比でマイナスとなったユーロ圏。物価の値下がりだけではデフレ状態に転落とはいえないものの、ここまでの歩みに時間が掛かっており、その間に個人や企業の間でデフレマインドが浸透しているのではとの見方がある。これは捨て置けないと、国債購入まで考えるECB . . . 本文を読む
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ややタカ派、ややハト派、両読みのFOMC議事録

2015年01月08日 20時34分20秒 | 金市場
FOMC議事録は、時に議長記者会見付きの時でさえ、表面化していなかった論議の内容が浮上し意外な値動きにつながることがある。つまり材料となる。 その面で今回も注目度も高まっていた。面白いことに今回は“ややタカ派的” というものと“ややハト派的”という両方の評価が見られた。読み手の立ち位置によって、如何様にでも解釈できる中立的な内容ということか。結局、ユーロ圏と日本の苦戦に新興国の減速傾向も懸念事 . . . 本文を読む
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恐る(畏怖)べきゲルマン

2015年01月06日 20時24分57秒 | 金市場
2015年の市場も時に荒れそうだとは思われたが、年始早々から波乱の展開になってきた。 ドイツの有力誌シュピーゲル(電子版)が伝えた「必要な場合はギリシャのユーロ圏離脱をドイツ政府は容認する方針」というドイツ政府筋の話とされる記事。2日に報じられたが週末を挟んで、その材料性というか威力は週明けに(近年使われる表現を借りるなら)バズーカ砲並みとなった。理屈の上では、ギリシャの離脱は悪しき前例をつくり . . . 本文を読む
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「胃の痛む展開がどこまでも続く(表面的にはFRB利上げ観測で売られやすい金だが・・・)」

2015年01月05日 19時00分44秒 | 金市場
2日から取引が始まっている欧米市場、年末の上下に振れやすい環境が年明け後も続いている。 本日は東京の早朝にユーロが1.20割れへと急落。取引の薄い中で一時は1.90ドルも割れたようだ。すでに2日の市場でユーロ売りドル買い、そして付随する金売りのディールが見られ、その材料がドラギECB総裁のインタビュー内容だった。半年前に比べデフレの様相が濃くなる気配があり必要であれば今年の初めに行動する(量的緩 . . . 本文を読む
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明けましておめでとうございます

2015年01月01日 19時06分48秒 | 徒然(つれづれ)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 ここ数年見られた東京の初日の出、(少なくとも自分のところからは)今年はちょうどその方角近辺のみが雲がかかっており、ダメでした。 寒波襲来で寒い中で粘りましたが諦め西の方角を見に移動すると、朝日を受けた富士山見え、それで、よしよし!!という感じでした。 それにしても、今年の正月の寒波は凄いですね。冬らしい冬ということ . . . 本文を読む
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