もうやんのカーメンテナンス&カーライフメモ!
メンテナンスからちょっと気になることまで、車に関するもうやんのメモ帳。
 



2001年5月29日走行28717kmで、自作アーシングを施しました。
愛読書のオートメカニック誌に特集され興味を持ったのがきっかけでした。
とにかく安価で出来てランニングコストがかからず、コストパフォーマンスの高いチューニングがもうやんのめざすところです。
アーシングはそんなチューニングだと思います。

まず「アーシングって何?」と疑問に思っている方に簡単に解説をしておきましょう。
以下は「オートメカニック」2001年5月より抜粋しました。

●アーシングって何?

アーシングとは、その名の通り、「アースする」という意味。
つまり、アースを強化することにより、クルマのレスポンスを向上させようというチューニング方法なのである。
この手法は、今に始まったことではなく、かなり前からノイズ除去のために行われていたものだ。
それが最近になって、簡単かつ効果的ということで、このチューニングに注目が集まっているのである。
簡単にそのシステムを紹介すると、バッテリーのプラスから流れる電流は、各電気部品を経由し、ボディアースを通ってバッテリーのマイナスヘと帰ってくる。
ここで問題になるのは、出るほうではなく戻ってくる側、つまりマイナス側にある。
プラス側から大電流を流しても、帰ってくるアースが狭いのでは、電流の流れは鈍くなり、各電装パーツの本来の性能を引き出すことができなくなるワケだ。
それで、この帰ってくるアース線にバイパスを作ってやり、電気の流れをスムーズにしてやるというのがアーシングなのだ。

●アーシングの効果的な方法は?

まずアーシング箇所なのだが、すべての電装部品はアースが必要。
だからといってすべての電装系にアース線を引いてやる必要はまったくない。
それぞれに効果的なポイントというものがあり、そのポイントさえ抑えておけは十分に効果的なのである。
まずはメインアース。
バッテリーのマイナス端子とボディを繋ぐアースである。
純正のアース線に加えて、アース線を増強する。
各電装系からボディを経て、ほとんどの電流がこれを通ることになるので、このアースポイントは最も基本的な部位。
次にエンジンヘッド。
エンジンに関しては電装系はほとんどこのヘッド部に集中するため、エンジンヘッドのアースポイント(金属部)とバッテリーのマイナス端子を繋ぐ。
この2つのアース強化だけでも、効果は大きいのだが、その他にはエンジンブロック、トランスミッション、スターター、オルタネーターなどがある。
またオーディオなどのノイズ防止にEXパイプも効果的だ。

●どんな効果がある?

アーシングによる効果であるが、一般的に言われているのが、トルクアップ、パワーアップそして始動性向上である。
ランプ類の光量がアップするため、夜間走行が楽になったという話もよく耳にする。
走行性能アップは、燃焼効率の向上によるところが多いのだが、これによつて燃費が向上(チューニング前と同じ走り方をした場合)し、かつ排ガスも低減される。
特に電装パーツを多く使う(装着した)クルマはかなりの効果が得られるようだ。
また、純正アースそのものが経年により劣化した古いクルマや新しいクルマでも塗装などにより十分なアースが施されていないクルマには、このアーシングによる効果は特に顕著に見られるようである。

 

さて、もうやんのアーシングシステムに話を戻しましょう。
ケーブルはオーディオテクニカのパワーケーブル22sq(スケア)と8sqの2種を使用しました。
このパワーケーブルなんと22sqが1m3000円、8sqが1m1400円もしてとても高価です。
でも市販のアーシングケーブルを買うよりは明らかに安価に作ることが出来ます。
また、自分の好みのレイアウトが可能なのでいろいろと他の方の自作アーシングや市販のものを参考にして作成しました。
ちょっと高すぎるという方はもう少し安いケーブルもオーディオテクニカから出ています。
実はもうやんもはじめは安い方をショップ(AZIAさん)に頼んでいたのですが、
耐熱性、強度に疑問があるとのことで、勝手に高いほうに注文が替えられちゃってました。(笑)
AZIAさんの店長奥田くんとは古い付き合いなので気を利かしてくれたのです。
確かにもうやんが買った高い方は巻き線の上にメッシュ状に編みこんであるため適度に硬くて強度は明らかに違いそうです。
ネットオークション等でも同類のケーブルが結構出品されているので入手は比較的簡単でしょう。
実はもうやんは後にオークションでブルーのケーブルを買って追加をしました。
こちらは外国製のオーディオ用のケーブルのようでしたが1m480円で2m買いました。
こちらはメッシュ状にはなっていない巻き線のみでした。
耐熱温度などのスペックが不明なのでちょっと心配はありますが今のところ燃えることもなく大丈夫そうです。
まずSTEP 1のアーシングではケーブルをいつもお世話になっているカーブティックAZIAで22sq2mと8sqを2m計4m購入しました。
端子は方々探して回りましたが、結局羽島郡岐南町にあるカーマ21岐南店の資材館で買いました。
カーショップに金メッキされたオーディオ用の高価なものもありましたが、ちょっと手が出ませんでしたね。
熱収縮チューブも方々探して回りましたが、結局22sq用(スミチューブ)は小柳出電気商会のネット通販で、8sq用はカーマ21岐南店で購入しました。
小柳出電気商会ではほとんどすべての材料がそろいます。
近くに手ごろなお店がないという方には朗報です。

  

ちなみに端子は1個15~25円、熱収縮チューブは8sq用(径8mm)が20cm×6本で160円、22sq用(径15mm)が1m300円でした。

①メインアース 22sq(約30cm) 端子 22-8 / 22-8
②エンジンブロック 22sq(約60cm) 端子 22-6 / 22-8
③スターター 8sq(約40cm) 端子 8-6 / 22-8(⑥のケーブルと結束)
④エンジンヘッド 8sq(約40cm) 端子 8-6 / 8-6
⑤オルタネーター 22sq(約40cm) 端子 22-8 / 22-8
⑥スロットルボディー 8sq(約1m) 端子 8-6 / 22-8(③のケーブルと結束)


いずれも実車あわせでケーブルを採寸、カットしました。
さて加工ですが、カーブティックAZIAで工具を借りてカシメました。
8sqはそれで対応できたのですが、22sq用の工具がなくしかたがないので万力でツブした上でポンチを真ん中に打ってそれで良しとしました。
ただこれは皆さんにはオススメできません。
やはり専用の工具を使ったカシメとは強度、接点の状態等レベルは下がるようです。
この方法でのカシメは保証できかねますので、専用の工具でのカシメをオススメします。
もうやんは念のためカシメ部分とコードがほぐれている部分に半田付けをしました。
これでほぼ接点の状態は問題ないと思います。

   

バッテリーのマイナス端子が結線でいちばん気になりました。
いかにきれいに処理するかを考えながらの作業で、何度か試行錯誤の末、上の写真のように収まりました。
アースする結線場所は①②③⑥がバッテリーのマイナス端子、④⑤がエンジン右側のサスのアッパー付近のボディーです。
それぞれのポイントの共締めできそうなボルトに確実に取り付けます。
マイナスアースなのでそれほど結線には気を使わなくてもいいでしょう。
ただ、エンジンがかかっているときには意外と大きくエンジンは揺れるので、エンジンブロックやヘッドにつけるときには若干の余裕を持たせるべきでしょう。
あまり余裕を持たせずにケーブルを張ってしまうと、ケーブルが引っ張られてちぎれ、あるいはカシメが外れて(ありえないと思いますが・・・)プラス端子と接触までとはいかなくとも、思わぬ事故に発展する恐れがあります。
ただこの取り付けの時点で短いというのがわかっても手遅れですが・・・。
その場合は他のポイントに使用することを考えたほうがいいかもしれません。
あとは熱源をなるべく避けてケーブルを取り回すようにして、タイラップで所々結束しておけば安心です。
ケーブルが地味なせいもあってぜんぜん違和感なくつきました。
(なるべく美観を損ねないようにと気を使ったつもりです。)
本当はブルーの色付きにしたかったのですが、この高いほうのケーブルがクリアのみなのです。
でもこれはこれで渋くてカッコイイのですが・・・。
STEP 1を施してから、結構いろいろ気になってエンジンは前以上にのぞくようになりました。
熱で焦げていないだろうかとか、ファンベルトと干渉していないだろうかとか、結構気を使って見るようにしています。
今まで長期間使用してきて、やはりエンジンブロックがいちばん温度が高くなるようで、エンジンブロックに結線していたケーブルが明らかに変色して黄ばんできました。
走行後に触ってみるととてもやわらかくなっています。
特に問題はなさそうですが・・・。

気になる施工後のフィールですが、車がとても軽快に走るようになった気がします。
軽快に走るようになったと感じるということは、トルクが太ったと判断していいのではないかと思います。
吹け上がりもスムーズだしレスポンスも良くなったような・・・。
始動性は前からセル一発だったので違いは全然わかりませんが、セルモーターの回る時間が短くなったような・・・セルを回した瞬間に始動する感じです。
新車購入時から丸5年経ち、バッテリーは未だ無交換ですが何のわだかまりもなく始動してくれるので、このバッテリーいったい何年持つのだろうと思う今日この頃です。
ただ、無負荷状態で(配線はされているので全くの無負荷状態ではありませんが)バッテリーの電圧を測ってみると・・・なんと12.31Vしかありませんでした。
これはかなり低い数字です。
冬にかけて気温が下がってくると、ある日ぱったりということも考えられるので、心の準備をしておいたほうがいいかもしれません。
気になる燃費の結果ですが、施工前の平均燃費が8.88km/L、施工後が8.96km/Lと微妙な結果です。
「0.08km/Lの差なんて誤差の範囲じゃん」と言ってしまえばおしまいですが・・・。
ちりも積もれば山となるのです。(苦しい・・・)



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