モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

真夏の鳥海山は花だらけ2(2022年7月30日)

2022年08月21日 | 鳥海山/鉾立・夏

(本頁は「真夏の鳥海山は花だらけ1」の続きです。)

七合目・御浜に到着。ここはいつ来ても人が多いが、今日は特に密な感じだ。

感染が怖いので、足早に通り過ぎる。
足下に鳥の海や鍋森が見えるが、それを見るならば、個人的には扇子森を少し登った場所の方がいいと思っている。

扇子森に登る途中から鍋森。



扇子森に登る途中から鳥の海と鍋森。




反対側、北には稲倉岳。




今日は遠く東側に岩手山(右側)と秋田駒も見えた。




扇子森の山頂が近づき、平らになると、
ミヤマトウキやトウゲブキ、ハクサンシャジンからなる例のお花畑がまた始まった。

扇子森山頂手前のミヤマトウキやトウゲブキ、ハクサンシャジンのお花畑。



御田ヶ原を下ると、初夏の花、ハクサンイチゲがまだ残っていた。

ハクサンイチゲの残り花
 

                                           ハクサンフウロ


ヨツバシオガマの残り花
 

                                            ハクサンボウフウ


いつもなら御田ヶ原で終わり、引き返すところだが、
今回は魂胆があって、この先にも少しだけ行ってみようかなと思う。

御田ヶ原分岐を過ぎると、また例のお花畑が始まった。

御田ヶ原分岐から先の斜面のお花畑



心持ちアザミの類が多くなってきた。

笙ヶ岳、鍋森方面を望む。
 

                                            チョウカイアザミ

チョウカイアザミとトウゲブキ、ハクサンシャジン。



チョウカイアザミはチョウカイフスマと並ぶ鳥海山の固有種だが、
けっして奇麗な花とは言えない。

量的にはウゴアザミの方が多いかもしれない。


ウゴアザミ
 

                                             オクキタアザミ


オクキタアザミは葉に棘が無いので痛くない。
アザミ属ではなく、トウヒレン属。

鳥海山の他には焼石岳、羽後朝日岳にしかない珍しい種類だ。

ハクサンシャジンの大株



七五三掛(しめかげ)の先で登山道がふたつに分かれる。

七五三掛から新山と外輪山を望む。



今回は千蛇谷に下りず、外輪山コースを進んだ。
このコース、見るからにしんどそう。

いきなり岩場から始まったが、それをクリアーするとその先は思ったよりも楽だった。

いきなり岩場
 
                                     新山を望む。手前はトウゲブキやハクサンシャジン。


外輪山を少し登ったところから、七五三掛や稲倉岳、北面の馬蹄形カルデラを振り返る。




外輪山稜線は痩せているのに花は意外と豊富だった。

外輪山稜線のお花畑



外輪山稜線のお花畑。トウゲブキ、ウゴアザミ、オンタデなど。



オンタデ



今回、外輪山に登ったのはイワブクロやイワギキョウを見たかったからだ。
この両種、私の知る範囲では、長坂道稜線や御浜、扇子森には無い。
鳥海山本体の外輪山や新山の高いところに行かないと見られない。
文珠岳(2005m)の山頂手前でそれらが揃って現れた。
イワブクロは少し前に大雪山で多数見かけたが、鳥海山が分布の南限だ。

イワブクロ
 

                                             イワギキョウ


更に同時に、と言うよりも一足早く、鳥海山の固有種、チョウカイフスマも現れた。

チョウカイフスマ
 


真夏の鳥海山は花だらけ3」に続く。


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