(本頁は「真夏の栗駒山・花レポート。前編。」の続きです。)
天馬尾根を下りて鞍部が近づくと、次はしろがね草原(湿原)や秣岳の連なりが見えて来る。
最近、一部でモンサンミッシェル峰と呼ばれるようになったピークももうすぐだ。
しろがね草原(湿原)や秣岳の連なり。モンサンミッシェル峰は右から二番目のピーク。
低木林を抜けると、そのピークがモンサンミッシェル然?とした姿で草原の向こうに現れる。
人を入れないで写そうと思い、草原の入口で待つのだが、ピークのすぐ右手前で皆さん、立ち止まってしまい、
なかなか動き出してくれない。あの場所に何かあるんだろうか。
次に通った女性は深々と腰をかがめて動かず。
しかたないので縦構図に変更。
その場所に辿り着いたら、南側に開けた光景がこれだった。
キンコウカの群生。バックは虎毛山や神室連峰。
一見、やや疎らなキンコウカの群生だが、
ここではタテヤマリンドウやサワランなども混じって咲いており、皆さん、それに見とれてしまったのかなと思う。
今日の栗駒山では一番の花風景だった。私もやはり・・・しばらく立ち止まってしまった。
キンコウカの間に今頃タテヤマリンドウが咲いていた。
サワラン コバギボウシ
モウセンゴケとタテヤマリンドウ
モンサンミッシェル峰の山頂は平らな岩が積み重なっている。
栗駒山方面
とても眺めのいい場所なのだが、今日は雲が多く、廻りの山はよく見えなかった。
煙待ちならぬ雲の晴れ間待ちをしていたら、神室連峰だけ少し顔を見せてくれた。
神室山
隣の秣岳
隣の秣岳との鞍部湿原にもキンコウカの群生が有った。バックはこの山域唯一のアオモリトドマツ疎林。
秣岳登り斜面のキンコウカ。
秣岳の登りからモンサンミッシェル峰を振り返る。
秣岳(1424m)の山頂は思ったほど眺めが良くない。
そのため、休憩もせずに足早に通り過ぎることが多く、今回もその通りにした。
しかし少し下ると須川湖や秋田県側の景色がよく見えるようになる。
須川湖
須川湖畔に停めた柿の種号が見えた。 ヤマトキソウ
秋田県側の眺め
須川高原の眺め
下り道から振り返ると秣岳がピラミッドのような姿で聳えていた。
秣岳を下りて行くと、やがてブナ林に突入する。
今日の山行きは、スタート地点の須川湖畔を除けば、ずっと低木林や草原の稜線ばかり歩いていたので、
本格的なブナ林を歩くのはここが実質初めてとなる。
今回は道端でちょっと面白い植物に遭遇した。
アリドオシランだ。
初めツルアリドオシかなと思ったが、花の形が違う(たこさんウィンナーみたい)。
それほど珍しい植物ではないと思うが、たぶん今まで見過ごしていたのだろう。個人的には初めての出会い、撮影となった。
少し歩いたら今度はツルアリドオシも咲いていた。そちらの方は後で須川湖畔の方で見たものを紹介する。
アリドオシラン ギンリョウソウの実
ブナ林を抜けて、秣岳の登山口標識から先はしばし舗装道路歩きとなる。
やがて須川湖の端に辿り着き、湖の向こうに柿の種号の姿が見えた。
湖の散策路でツルアリドオシの小群落を見つけた。
湖の向こうに柿の種号 ツルアリドオシ。昨年の実もまだ少し残っていた。
ツルアリドオシの小群落
最後に今日、歩いて来た山々の姿を。
須川湖から栗駒山(左奥)と展望岩頭を望む。
須川湖から秣岳を望む。
今回の栗駒山は予想通り、花の種類、量こそ少なかったが、今まで見たことの無かった花にも会えたし、
この山の紅葉が美しい理由やメカニズムもある程度わかったような気がする。
以上。
nampoo様こそ、ほっこりするような写真いいですね。
これからもよろしくお願い致します。
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若い頃登山していましたので、とても懐かしく写真拝見させていただいています。
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