6月21日は県境をまたぐ移動が解禁になった最初の日曜日。
天気もよく晴れ、山好きの皆さんは県境を越えて初夏の高山に向かったものと思うが、
(´π`;)ワタシが向かった先は秋田のど真ん中?の低山、男鹿毛無山だった。
この日は男鹿のパトロール当番だったし、ある花がそろそろ見頃になっている頃だ。
天気も好いので今日は男鹿三山を最高のポイントから眺めてみた。
安全寺の棚田と男鹿三山
左の平らなのが毛無山、真ん中の高いのが本山、右が真山。
場所はなまはげ大橋。
橋の真ん中に路駐したまま撮影するのは危険なので、
橋近くのスペースに駐車し、橋の真ん中近くまでテクテク歩いて撮った。
反対側を見たら、日本海越しに白神山地も見えた。
日本海越しの白神山地
五社堂から歩き出して、まず咲いていたのが、この花、アオヤギソウ(シュロソウ)。
アオヤギソウ シュロソウ
シュロソウのアップ 両方の雑種と思われる個体
アオヤギソウは秋田や岩手の他の山でもときどき見かけるが、男鹿のお山にはやたらと多い。
林の下が全てこの花で埋まっている場所もあるほど。一緒に暗赤色のシュロソウも有り、中間色の雑種?も多い。
よってどこまでがアオヤギソウでどこからシュロソウなのか分かりにくい。
今日の目当てはこちらの方。
登山道のあちこちでデワノタツナミソウが咲き出し、場所によっては、青紫の絨毯のようになっていた。
このタツナミソウは日本海側の低山に広く分布する(広島県にも有るらしい)が、発見地は男鹿だと聞いている。
デワノタツナミソウの群生
デワノタツナミソウのアップ
表題の「デワノタツナミロード」とはこの花が群れ咲く小道にワタシが勝手に付けた造語。
漢字をあてると、出羽ノ立浪となり、相撲部屋みたいな名前だ。
オオサクラソウ同様、男鹿の山を代表する花風景ではないかと思う。
この花、カタクリなどと同様、林の下の刈り払いをした場所を好むようだ。
ということは、登山道が手入れされなくなると(定期的な刈り払いが無くなると)消退する可能性がある。
ところどころでタツナミソウの花叢からコケイランが穂花を挙げていた。
このランはあちこちでよく見かけるが、男鹿には特に多い気がする。
コケイランとデワノタツナミソウ コケイラン
他に見かけたラン類。
前回も見たサイハイラン ジガバチソウ
セイタカスズムシソウアキタスズムシソウ スズムシソウの残り花
洞のあるミズナラの大木
ギンリョウソウの古花 マルバフユイチゴ
食菌のマスタケらしい。
マムシグサの仲間 シラネアオイは立派な実になっていた。
今回も終点は加茂青砂漁港の展望所。
以上。
この登山道に生息している草花がお花の中で一番好きです。^^
男鹿毛無山は会社リタイアの頃から、しつこく通っており、
昨年夏からはこの山の希少植物保護パトロールも勤めるようになりました。
(前年と日をずらして)行くたびに新たな発見の有る素晴らしいお山です。引き続きよろしくお願い致します。
昨年は、一人で見に行ったのですが、今年はまだ行けてないです。
膝が悪いので、あまり遠くまで行けなくて、五社堂から1時間ほど歩いて、引き返しました。
それでもけっこう見られて嬉しかったものです♪
写真が、とても素晴らしいですね。いつ頃まで見られるでしょうか?
昨年は6月15日に行ったところ、門前(五社堂)から一時間半くらい登った杉の植林地から山頂部の平らな道端にかけてよく咲いておりました。
今年は6月17日に行ったら、まだ蕾ばかりでしたので、21日に行ったら杉の植林地付近が見頃になってました(昨年よりは控えめか)。
他にはフタツアイから真山山頂までの間の道端もみごとです。こちらは少し遅いようなのでこれから見頃になるものと思われます。
7月早々に行って確認してみます。なお初夏の一斉開花の後、秋遅くまで散発的に開花してます。
ちょっと不思議な咲き方をする花ですね。
タツナミソウが大好きで、タツナミソウエリアをつくりました。
デワノタツナミソウは素敵で、ロードも歩きたいです。
スズムシソウは富士山麓に自生しているようですが、出会っていません。
アップされた花を見ながら・・・楽しんでいます。
ありがとう。
私もタツナミソウが好きで以前、園芸店から買って地植えしましたが一年で消えました。(T_T)
ところが同じ属で海岸植物のナミキソウが庭に蔓延っております。こちらは庭を作った当初、造園業者に頼んで植えた庭木カエデの根土に紛れて生えていたようで、これがランナーで増え、庭中に広がっております。特に害は無いのですが、花付きは良くないです。