(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものです。)
(本頁は「初めての大鳥池」の続きです。)
昨晩のアーベンロートに味をしめ、6月26日の朝はモルゲンロートを期待したが、
こちらは山の位置の関係で難しいようだ。それでも早朝の大鳥池の風景はよかった。
早朝の大鳥池、以東岳と小法師山。
早朝の大鳥池、小法師山。
早朝の大鳥池、小法師山。
さて、今日は以東岳に登る日。
5時15分、タキタロウ山荘を出発。以東岳には直登するかオツボ峰から廻りこむかで直前まで悩んだ。
管理人から直登を薦められたものの、今回は同宿者の薦めを優先し、後者にした。
ここで非合法マップ。
樹林帯の登りはしんどかったが、小一時間程度で森林限界になり、そこから先は天国だった。
登り初めの樹林帯 この枯れブナが現れたら、そろそろ高木限界。
森林限界付近からは大鳥池が二つに分かれて見えた。
ふたつに千切れたように見える大鳥池。バックの山は化穴山(1446m峰との重なり)と甚六山。
三角峰の稜線が近づくと、南側の展望が開け、以東岳がよく見えるようになった。
三角峰の手前から以東岳を望む。
以東岳はでかすぎて、私の持っているレンズでは全体が一枚には収まらない。
左側、オツボ峰のあたりを切り取る。
来し方を振り返ると、化穴山や甚六山が素晴らしい。標高1400~1500m程度の山とは思えなかった。
登山道脇にはつい最近までチングルマが咲き乱れていたようだ。
手前の雪渓付近にはミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)も有った。
三角峰手前の登山道。バックの山は化穴山(1446m峰との重なり)と甚六山。
今回の目的花、ヒメサユリはまだ蕾ばかり。
咲いてるものも少し有ったが、イマイチと言う感じだった。
三角峰の稜線に到着したが、どれがオツボ峰なのかよく分からない。
三角峰の稜線からオツボ峰方面を望む。
三角峰の水場(水場は雪の下敷きだった)付近から北の方を望む。
月山は雲を被っていて見えなかったが、戸立山は西面はのっぺりしているのに東面は思ったよりも険しかった。
戸立山(1553m)の東面
足元を見たら、タカネマツムシソウらしき芽出しがいっぱい有った。
タカネマツムシソウ?の芽出し オノエラン
オツボ峰の手前、稜線上に凄いお花畑が有った。ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)の群生地だ。
朝日や飯豊にはもっと凄いのがあるかもしれないが、
此処は自分が今まで(月山や鳥海、秋田駒などで)見た中では最大規模の群生だった。
猛烈な風で帽子が吹き飛ばされそう。
花はいっときもじっとしてくれないので、連写した中でブレが少なかったと思われるものを選んでみた。
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)の群生地。バックの山は化穴山(1446m峰との重なり)と甚六山。
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)の群生。
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) ヨツバシオガマ
そこから先の稜線で見た草原はオオバギボウシでびっしりだった。
こんな高山の稜線に群生するとは知らなかった。
オオバギボウシの大群生。 バックの山は化穴山(1446m峰との重なり)。
大鳥池。バックの山は化穴山(1446m峰との重なり)と甚六山。
オツボ峰への登りにさしかかると、花は少なくなるが、見慣れない花の芽出しや蕾が有った。
たぶんタカネヨモギ。 たぶんナンブタカネアザミ。
どれがオツボ峰かわからないまま痩せた稜線を進むと、ガスが出て来た。
以東岳に続く稜線
大朝日岳方面の稜線もガスでさっぱり見えなかった。
大朝日岳方面? の稜線
稜線は岩場が多くなり、花は疎らだった。
以東岳に続く稜線 ナガバツガザクラだろうか。
アオノツガザクラ
ミヤマダイコンソウ
稜線岩場に咲いていた花は他にゴゼンタチバナ、ハクサンチドリ、ウラジロヨウラク、
イワカガミ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、チングルマ、コケモモ、コメバツガザクラなど。
ガスの中、10時頃、やっと山頂に到着。めいっぱい花の撮影をしていたので、五時間近くかかってしまった。
以東岳山頂標(1771.9m)。 以東岳避難小屋
以東岳避難小屋の軒?を借りて超早い昼飯。
この間(約30分間)ずっとガスは晴れなかったので、今回、山頂からの展望は無し。
山頂は花が少なく(ガスで見えなかったせいもあるかもしれない)、
確認できたのはミヤマキンバイとミヤマウスユキソウ、キバナノコマノツメくらいだった。
「下山編」に続く。