モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

南八幡平・源太ヶ岳と大深湿原を訪ねて。(2018年7月14日)

2021-07-16 | 八幡平/岩手側

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)

大深岳、源太ヶ岳はアスピーテラインが走る八幡平山頂から南南東の方角、約8キロにあるピークだ。
大深岳(1541m)で一応、八幡平が終わり、隣の小畚山から裏岩手連峰が始まる。そしてその山なみは岩手山まで続いている。
前回、6月18日(こちら)は八幡平山頂から、畚岳や諸桧岳、嶮岨森を越え、片道約4時間かけて行ってみたが、両方とも山頂は踏んでいない。
今回(7月14日)は北斜面にある湿原(お花畑)の花が気になったので、山麓の松川温泉から直接登ってみることにした。


前諸桧から大深岳方面を望む。左から源太ヶ岳、大深岳、右手前が嶮岨森。(
2018/06/18撮影)


非合法マップ。黄色破線が今回歩いたルート。
 


登山口は県道212号線から県道318号線(八幡平樹海ライン)が分かれる場所にひっそりと有った。

峡雲荘隣の公営駐車場にクルマを置き、薄暗い道を歩き出す。初めは導水管が露出した坂道が続くが、
道が平らになると、水量豊富な丸森川を立派な橋で渡る。
道の両側のブナ林はみごとだった。
 

源太ヶ岳登山口                                                                        丸森川を渡った後のブナ林の登り
 


季節柄、林の中に花は少ない。

サンカヨウの実などはそろそろ青くなりかけていたが、ギンリョウソウはまだ咲き残っていた。 
   
ギンリョウソウの液果はゲゲゲの目玉おやじみたい。                                            少し上に行くと花が残っていた。
 


地図上にある上倉沼は林に隠れよく見えないが、付近で一箇所、岩手山がよく見えるポイントが有った。

途中で見えた岩手山。この日、岩手山が見えたのはこれが最後だった。
 


この山はあちこち水場に恵まれている。湿原分岐手前の水場は特によかった。 

 湿原分岐手前の水場にある
大きなダケカンバ。                                                 ゴヨウイチゴの地味な花。
 


湿原(お花畑)分岐点まで来ると高い木が急に少なくなる。
笹や灌木に覆われた斜面を登ると、目の前にコバイケイソウの大群生が。










これはおみごと。

今年はコバイケイソウの当たり年と聞くが、これほどの大群生に会うのは久しぶりだ。

コバイケイソウ群生地を振り返る。



コバイケイソウ群生の近くに咲いていた他の花たち。

ヒナザクラ                                                                                              ヨツバシオガマ
 


この斜面には、他にイワイチョウやハクサンオオバコ、カラマツソウ、ハクサンボウフウ、
イワカガミ、ベニバナイチゴなどが咲いていた。

そうこうしているうちに源太ヶ岳山頂(1545m)に到着。
この山は主脈から東に外れているが、大深岳よりも5m高く、展望がとても素晴らしい・・・と聞く。

源太ヶ岳山頂から大深岳を望む。



しかしこの日の天気は少し変わっていて、

源太、大深岳の上だけが晴れ、廻りの山は全て雲に包まれていたので、遠くの景色は何も見ることが出来なかった。
素晴らしいと言われる展望はまたの機会に。

源太ヶ岳山頂から大深岳にかけての稜線はハイマツがメインで、他にはコメツツジやハクサンシャクナゲがやたらと多かった。
写真は省略するが、希少種のサマニヨモギにも出会った。

コメツツジ                                                                ハクサンシャクナゲ
 


南八幡平の主峰ともいえる大深岳(1541m)の山頂は灌木に包まれ、展望は良くなかった。
大深岳山頂からサッサと戻り、縦走路出合いの分岐から大深山荘に向かう道を下って行く。

大深岳山頂からなだらかな北斜面を下って行くと、その先に素晴らしい場所がある。

そこは八幡平山域でも最高の花スポット(花の種類も量も多い)と言える湿原なのに、ちゃんとした名前が無い。
これはちょっと可哀そうというか失礼ではないかと思い、face book上で訊ねてみたら、
岩手の方から、正式名称ではないが、地元では「大深湿原」と呼ばれていると教えて頂く。

よって本頁では「大深湿原」として話を進める。
なおこの場所を訪ねるのは今回で二回目。初めて来たのは約一ヶ月前の6月18日(こちら)。

大深湿原北部のながめ。
奥に見える山は諸桧岳や八幡平。



ニッコウキスゲとコバイケイソウ



ハクサンチドリ                                    オオバミゾホオズキ
 


ここにも好い水場がある。
水場から奥(分岐点)の方に少し進むと、カラマツソウやコバイケイソウがびっしり茂る斜面が現れた。




カラマツソウとシナノキンバイ 



シナノキンバイはポピュラーな高山植物のひとつだが、

何故か東北では珍しく、私の知る範囲では八幡平と焼石くらいでしか見たことが無い。




他には・・・

ムシトリスミレ                                                                                                                                                          イワカガミ
 


さらに進むと、少し乾いたところには・・・ 

アオノツガザクラとチングルマ                                                          エゾツツジ(蕾)
 


意外な場所でのエゾツツジとの出会いに驚く(この付近では秋田駒ヶ岳に多い)。

お花畑を抜け、アオモリトドマツの疎林に入ったら、シラネアオイの咲き残りがいっぱい、




その後は「モミジカラマツロード」と呼びたくなるくらいモミジカラマツがいっぱい咲いていた。

林を抜けたら、マルバシモツケやコバイケイソウのお花畑。 

モミジカラマツ                                      マルバシモツケ
   


このように大深湿原は花の種類、量ともに豊富な場所だったが、

約十日後に訪ねた方の話では、ニッコウキスゲの花が増え、キンコウカも咲き出し、更に賑やかになっていた。
また東北ではここと早池峰山にしかないとされるミヤマアケボノソウも咲き出していたとのこと。
近々もう一度行こうかなと思っている。

小一時間ほどで朝に通った湿原(お花畑)分岐点に到着。ここのダケカンバは凄い樹形だった。




ここから先は朝、登って来た森林の道をひたすら下って行く。


モウズイカの裏庭(トップ)へ。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする