モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

早坂高原にアヤメの大洪水を見た。(2011年7月2日)

2021-07-05 | my 花絶景

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)

今年は5月下旬以降、ほぼ半月ごとのペースで、この高原を訪ねているが、今回(7月2日)で早くも四度目となった。
前回(こちら)はスズランの花を目当てに訪ねたのだが、思いがけずレンゲツツジの派手な色彩に圧倒されてしまった。
今回はどんな花風景が待っているのやら。

今回、この高原でやたらと目に付いたのは、アイリスの花。
丈は30~40センチ程度と低く、花も小ぶりである。



一般的な青紫の他に白もあった。




 





このアイリス、(-_-;)お恥ずかしい話だが、青紫の方はノハナショウブだと私は思っていた。

そうなったわけは、高原のレストハウスにあった小さなパンフレット。
植物にとても詳しいパンフで、初っ端にノハナショウブが載っていた。
図鑑等で確かめたら、ノハナショウブではないとすぐ気付くはずなのに、
何故かそれを信じたまま、当時の拙ホームページBBSでオープンにしてしまった。 

あとで友人達から、青紫はアヤメ Iris sanguinea 、白はシロアヤメ Iris sanguinea f. albiflora ではないかとの指摘があった。

それにしても、みごとな群生だ。

 


手前のケブケブはオキナグサの実。

オキナグサが生えるような乾燥した場所なのに、アヤメがよく生えるもんだと感心してしまったが、
後で調べたら、アヤメは元々そういう場所を好む植物だと知る。

もしかしたら(^o^;)ワタシだけかもしれないが、「アヤメ=水辺」という思い込みがある。



ところが、日本に野生しているアヤメ科で、水辺(or水中)に生えるのは、
カキツバタ、キショウブ(北米原産)、ヒオウギアヤメの三種類くらいだ。
ハナショウブの原種にあたるノハナショウブは湿地にも生えるが、土手の上や道端、山の斜面など乾いた場所にも進出している。
アヤメは今まで野生を見たことが無いのでわからなかったが、手持ち書籍ではけっこう乾いた場所にも生えるとある。
外来のアヤメ科、中でもジャーマンアイリスに至っては、およそ水とは縁のない地面、畑で栽培しているではないか。

なのに何故、「アヤメ=水辺」と思い込むようになったのか。

これは全国各所にあるアヤメ園、厳密にはハナショウブ園の演出のせいだ。
ハナショウブもふだんは畑と同じような乾いた場所で栽培しているが、
花の季節になると、わざわざ水を引き入れて、さも水中で咲いてるように演出している。
何故そうするのか、理由はよくわからない。
日本人はすべからく「アヤメ=水辺」信徒なのだろうか。


新手のケブケブが見つかった。
こちらはたぶんミネヤナギ(ミヤマヤナギ)のケブケブ。




今回、この高原で驚いたのは、アヤメだけではない。
アヤメの隣にポツポツ咲いていたマゼンタは・・・

 


高原に咲くこの手のバラはタカネバラやオオタカネバラくらいかなと思っていたが、
この高原ではなんとハマナス Rosa rugosa だった。

海岸植物のハマナスがこんな内陸で、しかも標高1000m近い高原に生えているのは何故だろう。

一説では・・・
その昔、早坂高原は「塩の道」になっており、塩をベコ(牛)に載せて三陸海岸から内陸に運んでいた。
海岸でハマナスの実を食べたベコが高原でうんこした際、ハマナスの種子が高原にまき散らされ、
それが増え広がったのではないかとされている。

渋い色合いのヤマオダマキもいっぱい咲いていた。厳密にはオオヤマオダマキのようだ。

オオヤマオダマキとアヤメ                               花色の淡い品種も有った。
 

これで前半は終了。


今回(7月2日)、早坂高原ではアヤメの群生に圧倒された。
核心エリアの撮影を終えた後、もう少し廻ってみようと欲を出して、ふだんは行かない周辺部も訪ねてみた。
そこで見たものは・・・

えー`((:((:(:(:(llllll´π`;llllll)ーーーーっ!!なんじゃ。こりは!! 

と驚かざるを得ないほどのアヤメの大群生だった。














 





このように単色の絨毯のようになる花風景は、自然半自然では、カタクリのマゼンタ(例えばこちら参照)、
ヒガンバナの緋紅などが有名だが、
青~紫系は北海道のエゾエンゴサクくらいしか思いつかない。
海外なら、以前、友人のlapisさんからご紹介頂いたイングリッシュ・ブルーベルの大群生(こちら)があるが、
今回のアヤメ群生は、それらに匹敵する素晴らしい青~紫系の花絨毯であると私は認識した。 

高原のレストハウスに置いてあった小さなパンフに、アヤメのことは一切触れられてはいなかった。

ネットで検索したところ、この高原のアヤメについて触れたブログが二編ほど引っかかったが、
いずれも冒頭のアヤメ群生であり、こちらの大群生ではなかった。

何か理由があって、この大群生の存在は伏せられているのだろうか。

もしそうだとしたら、私は余計なことをしてしまったことになる。
この頁を見てしまった皆様もどうか他言なさらぬようご協力をお願いする。

核心エリアの北の方には、牧野が広がっている。




牧野の番人のような立派な木はシナノキだろうか。

そういえば、この近くには岩手県でも最大と目されるシナノキがあったのだ。↓ 




牧野の周辺にも花は多い。 

セイヨウミヤコグサ



これはたぶん牧草からのエスケープと思われる。他に見たのは・・・

オオダイコンソウ                                                                                          ネバリノギラン
 


ネバリノギランは亜高山帯以上の草原や湿原でよく見かける。 

マルバシモツケも
亜高山帯以上でよく見かける低木。  
マルバシモツケの花色は
白が一般的だが、ときどきピンクも見かける。

 


(´π`♪ハイジや幼い頃のローラ(大草原の小さな家)が駆け回ってるようなお花畑が続く。




この高原、次はどんな花風景を見せてくれるのだろう。
 

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コメント (2)
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