里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

身土不二

2014年07月17日 | 健康・病気

 土地柄と季節に合った食べ物

 身土不二とは、平たくいうと、「身体(身)と環境(土)はバラバラではありませんよ(不二)」という意味です。身体は、食べ物を含め、さまざまなものを環境から取り入れています。空気、光、音、熱、湿気などなど  環境と身体は密接な関係にあります。ですから、適切な取り入れ方をしなければ、身体は環境に適応することができません。
 人がその場の環境になじむには、その土地柄、その季節に合った食べ物をとることが大切です。
 その土地でとれたもの(国産品であればほぼ問題ない)、その季節に自然にとれるものを中心に食べれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができます。たとえば熱帯の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やし、ゆるめる働きのある成分が多く、今さらながら、自然はうまくできていると思わざるを得ません。反対に、寒い冬に、熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏にとれるトマトやキュウリを食べたりすれば、身体は冷えて、具合が悪くなってしまいます。

皮つき・根つきで食べよう

 物事を分断・分析していく近代科学に対する反省として、「全体は部分の総和ではない」ということがいわれるようになりました。つまり「全体」は、「全体」としてあるとき、部分の総和を上回る特別な働きをするのです。
 食べ物についても、同じことがいえるはずです。一物全体とは、「一つのものを丸ごと食べる」という意味です。一つのまとまりのあるもの(種子、実、葉、根など)は、いろいろな面でバランスがとれている上に、まとまっていることによる、何か特別の働きが期待できます。特に種子や実は、そのまま次の世代を生み出せるほどですから、バランスのよい、生命力に満ちた食べ物といえるでしょう。
 ミクロな観点から見ても、穀物の皮や胚、野菜の皮には、それ以外のところには入っていないビタミンやミネラルが含まれています。また皮や芯など堅い部分は、以前は消化に悪い、栄養があまりないとされていましたが、近年になって、食物繊維(ダイエタリー・ファイバー)が豊富なため、腸の健康に役立つことがわかってきました。きっといろいろな食べ物の「全体」は、栄養学でもまだわからない、タメになる働きをしてくれているに違いありません。
 そういうわけで、なるべく何でも丸ごと食べたほうがいいと考えられます。といっても、米ならモミごと食べろといっているわけではなくて、現実的に可能な範囲で、玄米や胚芽米で食べましょうということです。
 穀物は、できるかぎり精白しないほうがいいでしょう。葉菜なら芯や根っこも工夫して食べるようにしたいし、根菜はよく洗い、皮をむかずに調理しましょう。葉つきの根菜が手に入るときは、葉も無駄にしないようにしたいもの。保存をするときにも、なるべく皮つき・根つき・(根菜なら)葉つきの、「全体」に近い形のほうが持ちがいいですね。
 魚なども、小さなものは丸ごと食べてしまいましょう。逆にいえば、丸ごと食べられない大きな動物や魚は、あまりたくさん食べないほうがいいということになります。
リンゴや桃の皮は、中身を酸化させないよう守るためについており、この皮の中には抗酸化物質など必要な栄養素が含まれています。だから、そのまま、まるごと食べる必要があるのです。すべての物は、生きた連関の中でおたがいに作用し合い存在するものです。一つの要素を取り出したサプリメントなどよりも一物全体を食べることが必要です.
身体に必要なDHAEPAを摂取したい場合は、青魚や鯨肉から摂取するのが、人間の体にとって効率の良い方法になります。(海洋汚染による有害物質などを考慮する必要があります)植物油の脂肪酸で、身体に良いものはオメガ3であることはほとんどの方がご存知でしょう。植物油の中でオメガ3といえば、えごま油(しそ油)、亜麻仁油が浮かぶと思います。 

和食、伝統食を
 日本の伝統食が身土不二の原則にあった食事ということになります。先祖代々食べてきたものは、消化・吸収しやすいように、体ができています。日本人の日常食といえば、ご飯に味噌汁、煮炊きした野菜ですね。さらに少量の豆類や種子類、漬物といったところでしょう。これに、そばやうどん、雑穀が加わります。調味料は味噌、醤油、自然塩が基本です。主食(穀物)など、いつも食べるものは、国産でまかないたいものです。輸入食品を食べる場合には、緯度のより近いところでとれたものの方が体に優しいでしょう。昔の人が丈夫だったのはきっと、この身土不二と一物全体の原則が自然に守られていたからでしょう。

旬の野菜を食べる
身土不二で大切なのは旬。自然の中で育った野菜は生命力が強く、栄養も豊富です。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。