ハフポスト2021年07月26日
ビキニを拒否し、罰金を科されたノルウェーのビーチハンドボールチーム。歌手やレジェンドアスリートたちも、罰金とルールに抗議しています
ビキニの着用を拒否して罰金を科されたノルウェーのビーチハンドボールチームの選手たちに、様々な支援が寄せられている。
歌手のピンクさんは7月24日、罰金を肩代わりするとTwitterで表明。
「性差別的なユニフォームのルールに抵抗した、ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを心から誇りに思います。ヨーロッパハンドボール連盟の方が、性差別で罰金を科されるべきです。選手の皆さん、私は皆さんの罰金を喜んで支払います。闘い続けて下さい」と述べた。
女性アスリートを性的対象として扱うな
ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームは、7月19日に開かれたビーチハンドボール・ヨーロッパ選手権の試合に、ビキニではなく短パンを着用して臨んだ。
これが服装規定違反だとして、ヨーロッパハンドボール連盟は1人あたり150ユーロ、合計1500ユーロ(約19万4000円)の罰金をチームに科した。
国際ハンドボール連盟のユニフォーム規定では、ビーチハンドボールの女性選手は、女性用ビキニパンツの着用が求められている。そして「側面の生地の幅は最大10センチ」という詳細も決められている。
一方、男性選手の場合は、短パンの着用が求められており「膝上10センチ以上で、たるみすぎていなければ長くても構わない」となっている。
罰金が科された後、罰金と女性だけにビキニ着用が義務付けられているルールに対して、様々な批判が起きた。
性差別と闘ってきたテニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング氏は「女性アスリートを性的対象として扱うことをやめるべきだ」とコメントしている。
ルールを批判する動きが広がったことは、ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを勇気付けている。
同チームはヨーロッパ選手権の後、短パンを着用した写真をInstagramに投稿。
「ビキニではなく短パンでプレーしてメッセージを伝えられたことを、私たちは誇りに思います。世界中から寄せられた注目やサポートに驚きました。私たちを支え、メッセージを拡散させてくださったすべての皆さんに感謝します。今回の出来事が、おかしなルールを変える結果になってほしいと願っています」と感謝をつづっている。
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ハフポスト 2021年04月23日
性的な対象として扱われることに抗議。女性体操選手が足を覆うボディスーツで競技
望むユニフォームで美しい体操が見せられるということを、形で示しました。
FABRICE COFFRINI via Getty Images4月21日に開催されたヨーロッパ体操競技選手権の平均台に出場したサラ・ヴォス選手
足を全部出さなくても、美しい体操は見せられます――。
スイスのバーゼルで4月21日に開かれたヨーロッパ体操競技選手権に、ドイツのサラ・ヴォス選手が全身を覆うボディスーツタイプのユニフォームで出場した。
女性体操選手は一般的に、足をすべて露出するレオタードで競技することが多い。
ロイターによると、体操選手が体を覆うするユニフォームを着ることは国際ルールで認められているものの、宗教的な理由以外で、足を覆うユニフォームを着る選手はほとんどいないという。
しかしヴォス選手は、居心地の良いユニフォームで競技したいとボディスーツを選んだという。
背景にあるのは、女性アスリートを性的な目的で撮影するなどの問題だ。
こういった行為はスポーツ界で大きな問題になっており、体操ドイツチームは選手がボディスーツを着て出場するのは「女性アスリートが性的な対象として扱われていることへの抗議」だとツイートしている。
さらに同チームは「我々の選手たちは、若い女性アスリートたちのロールモデルになり、居心地悪いユニフォームを着なくても、自分の演技を見せられると伝えたいと望んでいます」というメッセージを伝えている。
望むユニフォームを着ることで居心地よく競技できるだけではなく、このユニフォームでも美しい演技を見せられる、と述べている。
投稿には「素敵!おめでとうサラ!」といった同じ体操選手からの祝福の言葉や、「素晴らしいですね。ユニフォームのアップデート、すごくいいと思います。スポーツに変化をもたらしてくれてありがとう!」といった感謝のコメントも寄せられている。
性的な意図での写真や動画の撮影は、海外だけではなく日本でも問題になっている。体操や水泳など、体を露出することが多い競技が標的になりやすいという。
女子バレーボール元日本代表の大山加奈さんはハフポストの取材で、試合会場で盗撮行為が起きたり、短いユニフォームに戸惑ったりした経験があったと語っている。
被害が拡大していることから、日本オリンピック委員会(JOC)も、この問題に取り組むと発表している。
「短すぎて不適切」と注意
その一方で、ユニフォームが短すぎると言われた選手もいる。
イギリスのオリヴィア・ブリーン選手は、7月18日に開催されたイギリスの国内大会で、女性委員の一人から「ユニフォームが短すぎて不適切だ」と注意されたという。
ブリーン選手はTwitterに「言葉を失った」と投稿している。
「同じスタイルのユニフォームを、私は何年も着用しています。競技用にデザインされたもので、東京大会でも着用したいと思っています。男性アスリートも同じ批判を受けるだろうか、と疑問を感じました。他の女性アスリートに同じような問題がなければいいと思います」
「規定やガイドラインが必要だということはわかります。しかし競技中に、女性が何を身につけているかを気にさせられるべきありません。安心して競技できるようにすべきです」と、ブリーン氏はつづっている。
ガーディアンによると、イングランド陸上競技会がこの件について調査をしており、広報担当者が同メディアに「アスリートの健康や安心は最も重要なものであり、すべての人が安心してスポーツ競技に参加できるべきです」とコメントしている。
日本の「校則」くらいしかないと思っていたが、意外や多くあるのですね。
やっぱり基本は演技する人の「しやすさ」でなければならないと思います。
「側面の生地の幅は最大10センチ」それ以下ならなんぼ細くてもいいてか?
いやはや・・・・・何ともである。
女性が馬鹿にされてるようで、非常にイヤです!
あがった声に対しては誠実に答えてほしいです。