里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

2:46の黙とう

2016年03月11日 | 社会・経済

  国連の潘基文(パンギムン)事務総長は東日本大震災から5年となるのに合わせ、「日本国民と、特に愛する人を失った人たちに対し、改めて哀悼の意を表する」とのメッセージを発表した。

  「日本は過去の惨禍の教訓から学び、被害防止と軽減のために公共の意識を向上させることがいかに重要かを世界に示している」とし、「世界の他の国々は日本から学ぶべきことがたくさんある」とした。また、東京電力福島第一原子力発電所事故にも言及し、「科学技術と自然災害が結びつき、これまで想像も出来なかった規模の危機を生み出す新しい時代に我々はいる」と警鐘を鳴らした。

 

   社会は変わる。多くの人が期待したはずだ。いま、世界中を震撼(しんかん)させた事故がまるでなかったかのように、原発再稼働の動きは進んでいる。そんな中、関西電力高浜原発3,4号機の運転差し止め仮処分決定は「効率性をもって災禍と引き換える事情はない」と断じ、我々に大きな勇気を与えてくれた。

   多くの教訓が生き延びた人々に託された。科学技術には限界がある。何よりも人の安定と平和のために利用されなければならない。何より命こそ大切だ。自然にもっと謙虚でなければならない。誰のための「経済成長」か。命を犠牲にした成長などいらない。TPP,安保関連法、東京オリンピック・パラリンピック、原発再稼働、まるで何事もなかったかのように重大な問題が矢継ぎ早に決められていった。犠牲者から託された思いは何だったのだろうか。

   世界中に報じられた日本の惨状。ここから多くの外国の人々が日本を知るきっかけとなり、多くの方が訪れるようになった。世界中が一つになった。あの時のお礼を込めての「お・も・て・な・し」を。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。