
21時スタートだと、どこかゆったりしたムードが漂っているのがいい。
密集はしていないものの、一通り埋まっていた。
客の立場からすると、これくらいの密度で見るのが最も心地よいのである。
元アンジュルム福田花音作詞の新曲「どうしよう、わたし」や中島卓偉の手による「一期一会」など全5曲、
自分が彼女たちのイメージとして描いていた、「全力バンザーイ」的な面ではない側面の新曲だった。
中島卓偉がアンジュルムに提供した「大器晩成」もそうだったが、
そこに♪たいきばーんせい たいきばーんせい と入ったコーラスが、
今度は♪いーちーごー いちえ いーちーごー いちえ と入るのはある種の記号なのだろうか(笑)。
ステージ上では切り込み隊長的な役割を果たす橋本さんが、ベテランシャンソン歌手の如き
貫禄をまとっていた(もちろん歌唱力の裏付けもあった)し、他のどのメンバーも
ソロパートに不安がないのはさすがだった。
たぶんメインの客層はハロプロ時代からずっとついているファンなのだと思うが、
チャオベラには悪い意味でのハロプロ色がなく、演者としての自我がうかがえるのが良い。
自分の好きな複数のアイドルちゃんともども、対バンで見たい心境である。