菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

『鈴木先生』が凄すぎるぅ!!

2008年01月14日 00時11分35秒 | 萬画
『鈴木先生』(4巻~) 武富健治 双葉社(アクション・コミックス)刊行 


もうこの作品を紹介しないでいられない!

その本を買って、帰りの電車に飛び乗るやビニールを剥いで、開き、降車駅について、読み終えていないゆえ、ホームでベンチに座り、とにかく最後のページまで読まずにいられない。
これだけの力を持つマンガが今、何作品、世に出ているだろうか?
『鈴木先生』は、その中でもトップグループにいる。


1巻から、今日読破した4巻まで、そのエネルギーは全く衰えない。
(すでにラストエピソードまで構想済みだそうだ)
マンガ読みの幸福とは、こういう作品と出会うことなのだ、と思わせてくれる。


このマンガは感情移入というよりは、思考移入をさせる。
物語内の熱に巻き込まれ、登場人物の隣で、同じように議論を繰り広げさせる。
読めば、議論、討論を、物語るのに、漫画は最も適したメディアであると知ることになる。
派手な動きはほとんどない、登場人物が置かれた状況があるだけなのだが、もう圧倒的に漫画なのだ。
手塚先生、漫画はここまでたどり着きましたよ・・・。


『@教育的指導2 その6』のエピソードにおける議論の仕方させ方は、読みながら息をするのを忘れさせるほど。
4巻の中に同僚の教師が「鈴木先生の指導は実際その場にいて生で聞いてみたいねぇ!」と言うのだが、読者はまさにその最前線で彼の生の始動と向き合えるのだ。
素晴らしい作品は、接するものを饒舌にし、沈黙させる。
まさに、武富健治のペンはそれを体現している。


『鈴木先生』は、面白いじゃ足りない、おんもしれぇぇぇぇぇっ!!!な作品だ。
今、日本で、最も読む価値のある漫画だと、断言する。
今すぐ本屋に走って、損は無いぞ。



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