菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

たじたじの語源にたじたじ。

2020年09月14日 00時00分12秒 | 言葉の根

人生、まぁまぁ、たじたじになる場面がある。

「たじたじ」しても、じたばたせぬように、「たじたじ」のことを知っておくことにした。

 

そもそも「たじたじ」とはどういう意味か、というと、

1、相手の気勢や力に圧倒されて後ずさりするさま。ひるんでしりごみするさま。 「大の男も-となる」 「 -の体てい」
2、足もとが定まらずよろよろとするさま。 「突れて孝助-と石へ躓つまづき尻もちをつく/怪談牡丹灯籠 円朝」

(大辞林 第三版より)

さらに、ネットで調べると「たじたじ」は、「たじろぐ」からの擬態語という説があった。

 

ということで、「たじろぐ」の意味。

1、ある水準から後退したり、衰えたりする。衰微してだめになること
2、衰えて傾いたりよろめいたりする。また、打ち消しの形で、重い物或いは堅いものが少し動くこと
3、前から押されたり動謡したりして、後退したりよろめいたりすること。また、困難や予期しないことにぶつかって困惑する・ひるむこと。(例)相手の勢いにたじろぐ

 

この「たじろぐ」、漢字では、いくつかの書き方がある。

辟易ろぐ、逡巡、退轉。

辞書によっては、漢字をあててないものもあるので、どうやら当て字らしい。

ある時期までは、「たじろく(たぢろく)」と言ったらしい。

 

調べていくと、「たじ(たじたじと)」に「ろぐ(動詞化)」で生まれたという説もある。

ありゃ、「たじたじ」は「たじろぐ」から生まれたという説と「たじろく」は「たじたじ」から生まれたという真逆の説の二つがあるのだった。

むむむ、どっちよ?
やはり、言葉の語源には、たじたじである。

 

「たじろぐ」に似たような言葉に、「身じろぐ」がある。
「身じろぐ」の意味は、体を少し動かす。身動きをする。
よく「緊張のあまり身じろぐこともできない」などと使う。
「身じろいだ」のように肯定と言うよりは否定で使うことが多いように見受けられる。
「身動く」と書く場合もある。
「たじろぐ」は「た動く」とは書かないので、「動」は当て字ってことかもしれない。

でも、「みじろぐ」から「みじみじ」の擬態語は生まれなかったのだなぁ。
出来ないの方で多く使うからだろうか。動かないなら擬態させにくいものね。

 

 

 

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