菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

裏ママ96時間。 『ハイ・フォン:ママは元ギャング』

2019年08月30日 00時00分51秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1169回は、『ハイ・フォン:ママは元ギャング』(2019)

 

 

原題は、『HAI PHUONG』。
『ハイ・フォン』。
そう呼ばれるのだけど、名前にハイは入らないのよね。で、地名でもハイ・フォンが出てくるのよ。
ベトナムの数え方ではハイ=2。姉妹とかを表す時にハイがつくらしいので、『フォン姐』ってとこなのかしら。

英語題は、『FURIE』。
『恐れ』。

 

 

上映時間: 97分
製作国: ベトナム

 

 

スタッフ。

監督: レ・ヴァン・キエ
製作総指揮: ゲイリー・ハミルトン、ライアン・ハミルトン
脚本: レ・ヴァン・キエ、ア・タイプ・マシン、グエン・チュオン・ニャン
撮影: モーガン・シュミット

 

 

出演。

ベロニカ・グゥ  (ハイ・フォン/レ・フィン・ゴック・フォン)

カット・ヴィ (レ・フィン・ティ・マイ)
ファン・タイン・ニエン  (ルオン警部)
トラン・ホア  (タン・ソイ)
ファム・アイン・コア
レ・ビン (フォンの父)

 

 

物語。

河の町でしがない取り立て屋として暮らすフォンは、小学生の娘マイと二人暮らしのシングルマザー。
フォンは昔、大都市ホーチミンでの用心棒時代、大きな事件を起こしてこの町まで逃げてきていたのだった。
マイは母の仕事のせいで、いじめられており、母娘の仲はどこかぎくしゃくしていた。
ある日、マイが児童売買組織に誘拐されてしまう。
フォンは娘を救うために命がけで犯人を追う。

 

 

母がさらわれた娘を取り戻すために奔走する、ベトナムの格闘技ボビナムを使用した、ベトナムならではのアクション。

 

Netflixでのみ配信。

 

 

ボビナムは1930年頃に誕生した、ベトナム生まれの格闘技で、中国拳法、古武術、西洋のレスリング、キックボクシングなど、東洋と西洋の武術を掛け合わせた格闘技。

劇中では、ボビナムをベースにリアルな格闘でアクションが行われている。
ボビナムはかなり空中技やアクロバティックな技も多いので。
今作からこのボビナムを本格的に用いたアクション映画が生まれることを期待せずにいられない。

話は定番で、『マッハ!』と『96時間』にも似てます。そこにベトナムが抱える社会問題もちらりと入ってて、しっかり見れます。

 

ソード・オブ・ディスティニー』、『スター・ウォーズep8:最後のジェダイ』『ブライト』などで、ハリウッドでも活躍するベロニカ・グゥが監督に直訴し、自ら企画・製作して、本作をつくり上げた。

だが、本作でアクション女優は引退するそうで、まさに集大成としての作品となっている。

 

『ゴースト・イン・ザ・シェル』などで知られるヤニック・ベンたちのアクション・チームを起用し、世界レベルのアクションを刻み込んでいる。

 

本国では、歴代興行成績で第1位を記録した特大ヒットをし、こういうベトナム映画が見たかったと大絶賛されたそう。

 

 

 

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