Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

魚は痛みを感じるか?

2012-04-11 22:12:14 | 

書名   :魚は痛みを感じるか?                                                 
著者名  :ヴィクトリア・ブレイスウェイト/〔著〕 , 高橋洋/訳                  
原書名  :Do fish feel pain?/の翻訳                         
要旨(BOOK):痛みとは何か?そしてそれを感じるとはどういうことか?魚の「意識」というやっかいな領域に踏み込み、この難問に結論を下した著者は、漁業や釣り、観賞魚などにおける人間の魚への対し方―「魚の福祉」という難題を読者に問いかける。魚類学者のニュートラルな視点による、問題提起の書。           

魚は痛みを感じるか?

という問いは、釣り愛好家から科学者まで、水族館のファンから倫理学者まで、そして動物福祉の運動家から立法者まで、さまざまな人々の好奇心を刺激してきた。

ある動物に痛みのために苦しむ能力があると認めれば、その動物に対する私たちの接し方や扱い方、あるいは世話の仕方を変える必要が生じる。

.......

著者はマスを対象にした実験を進め...次のような結果を得ました。

・マスは痛みを検知する侵害受容体をもっている。

・それは細胞組織へのダメージを検知する。

・それが刺激されると、その情報が三叉神経に伝達される。

・それによって魚の行動が変化する。

.......

 

マスは直接「痛い!」と言うわけではないので...「痛みを感じている可能性が高い」という慎重な表現ですが...

ファイナルアンサー的に...「魚には痛覚がある」という感じが...すごく漂っています。

YAYAも時々、クチボソ釣りをしますが

こういうのを読むと...それなりの当惑を引き起こされますね...

キツネ狩りと釣りとを比べると...

なんとなく釣りの方が、心が穏やかにできるような気が...

それに

返しの無い針や引っかかる結び目の無い網を使ったりして、魚に優しい釣りをする人も増えているようですし...

 

作者は別にシーシェパードやPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)などの団体のシンパでは無くて...

今の動物福祉に関する社会的活動がどんどん進んでいく世の中の流れって感じ?

でも最近のちょっと行き過ぎな風潮については...

.........

懸念されているのは、倫理的に行動したいという、また魚の福祉について配慮しようとする私たちの動機づけは、現在の私たちの科学的な理解のレベルよりも先を進んでいるということである。したがって、拙速に不確実な政策を実施したり、不適切な法律を制定したりしないように、もっと慎重にものごとを進めていかねばならない。

.........

な懸念ももってるようです。

 

魚以外でも...例えば生きたまま熱湯に放り込まれるカニやエビ などなどについても最新の研究の成果が...

 

かといって、じゃあ魚釣りしたり、カニ食べたりするのはダメなのか?

って本でもなくて...結論でない中で、それなりの当惑感が...たっぷり味わえます。

 

 

動物の福祉に関する社会的活動はどんどん進んでいて...動物実験や畜産のありかたやペットの飼育などなどで...昔は普通にできたいろんなことが、できなくなっています。

そんな社会なので、この手の本はたくさん出てて...

ビッグフットハンターなYAYAとしては動物関係の本はけっこう読むほうなので...

いままでにもこんな本の記事も書いてたりします。

でも

どの本にしても...じゃあどうすれば...的な結論にはいたらなくて...モンモンとなりますが...

 

 

書名   :豚は月夜に歌う                                                       
副書名  :家畜の感情世界                                                       
著者名  :ジェフリー・ムセイエフ・マッソン/著 , 村田綾子/訳                  
内容紹介(NS):食べる前に知って下さい。愛すべき家畜と呼ばれる生き物のお話を…。ベストセラー「ゾウがすすり泣くとき」の著者が、誰も目を向けなかった、愛すべき家畜たちの姿に思いをはせた意欲作。

 

 

書名   :動物感覚                                                             
副書名  :アニマル・マインドを読み解く                                         
著者名  :テンプル・グランディン/著 , キャサリン・ジョンソン/著 , 中尾ゆかり/訳                                                                   
要旨(BOOK):動物は、人間が見過ごしてしまう微細な情報を感じとることができる。その鋭すぎる感覚ゆえに臆病だが、同時に驚異的な能力も発揮する。飼い主の発作を三十分も前から予測する犬、数百か所におよぶ木の実の隠し場所を正確に記憶しているリス―。自閉症についての理解を広めるために世界的に活躍してきた著者が、自閉症であるからこそ知りえた動物の感覚を研究した成果を、初めて発表した。全米ベストセラー・科学ノンフィクション。

 

書名   :なぜサルを殺すのか                                                   
副書名  :動物実験とアニマルライト                                             
著者名  :デボラ・ブラム/著 , 寺西のぶ子/訳                                  
原書名  :The monkey wars.

要旨:動物の生きる権利と科学の未来-あなたはどう考えますか? 動物実験に関する多くの情報を提供すると同時に、「科学の進歩と動物の命とどちらが大切か」という命題について様々な観点から問いかける。 



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2 コメント

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Unknown (aoringer)
2012-04-12 21:47:24
私は釣師なんでコメント。
「魚は痛みを感じない」なんて説が昔からささやかれておりましたが、私的には、んなわけないだろ!!って思います。
でも、人間の唇に針が刺さったのと、魚の口に針が刺さったのと、同じ痛さなのか?ってのは疑問。
一回針がかかって、糸が切れたイワナが、またすぐに釣れてしまったりしたことがあるので、部位によってはたいしてダメージはないのかも知れません。
動物の福祉ですかぁ・・・・動物のつもりになっても結局人間本位の思考なんじゃ・・・。
人がどれだけ偉いのでしょう?人も虫もたいして変わらないと私は思うのです。
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Unknown (YAYA)
2012-04-12 22:11:50
aoringerさん
動物の福祉については...私もなんか違和感ありますね。
どこかで「福祉とはその対象者を支配することだ」と読んだことあります。
動物愛護とか福祉とか...こういうのを言い出すのは、たいてい白人なのが...ゆがんだ差別意識が滲み出しているのじゃないか...みたいな...のをちょっと感じます。
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