Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

HELLS ANGELS

2011-02-11 21:33:03 | 

 

ヘルズ・エンジェルズ

世界で一番有名なオートバイのクラブです。

オートバイ乗りでなくても、彼らを知っている人は多いと思います。

背中に有名な”羽の付いた髑髏”のカラーをつけ、必要最小限のパーツ以外を取り外し、軽量化した”チョッパー・ハーレー”を乗り回すバイカーのスタイルは彼らが元祖であり、世界中にそのスタイルを広めました。

日本でも、そのスタイルで走るバイカーは大勢います。

キリン”というバイク乗りのバイブル的な漫画にも”バーン・ストーム・トループ”や”ガルーダ”などのクラブが登場します。

 

ちなみにヘルズはHells と綴ります。

Hell's ではありません。

地獄はひとつではなく、どういう人間でどういう場所にいるか次第で、いろいろ存在するというのが公式見解なのであります。

 

最近 彼らに関する本が出版されましたので読んでみました。

YAYAも一応バイク乗りなので...

 

 

まずはこれ。

 

 

 

書名   :ヘルズ・エンジェルズ

副書名  :地獄の天使たち異様で恐ろしいサガ

著者名  :ハンター・S.トンプソン/著 , 飯田隆昭/訳

出版者  :国書刊行会

出版年  :2010.6

要旨(BOOK):アメリカの伝説的バイカー集団「ヘルズ・エンジェルズ」に単身乗り込み、18か月に渡り密着取材したルポルタージュ文学のクラシック。

 

1966年に出版されたヘルズ・エンジェルズ(以下HA)については超有名な作品ですが、なぜか2110年まで翻訳されませんでした。

有名な1947年のホリスター暴動(注1)からはじまるワンパーセンターズ(注2)と呼ばれるアウトローバイカーの歴史や

HAが何故あれほど有名になったかの経過(注3)などが詳細に書いてあります。

でも、HAのクラブラン(キャンプ・ツーリング)の同行記が後半のメインと、ちょっと地味な印象が...

 

さらにHAのボス ラルフ・サニー・バージャーによると...

クズ同然の本だった。

最悪だったのは、その本の一部が法執行機関向けに書かれていたことだ。

誇張が山ほどあったし、筆者の勝手な思い込みやドラッグに誘発されたエピソードもあった。

それに約束したはずのビール2樽をけっきょくよこさなかった。まったくケチな野郎だ。”

とかなり手厳しい...

 

注1. AMA(アメリカン・モーターサイクル連合)主催のレース会場がピストオフ・バスターズやブーズ・ファイターのような初期のアウトローバイカーズたちが酔っ払って騒ぎを起こし、町の通りでレースをはじめ、赤信号を突っ走ったりした。

会場は大荒れになり、多くのバイカーが逮捕された。

注2.AMAが”バイク乗りの99%はまともだが、残りの1%はごろつきバイク乗りだ”と言ったことを起源とするアウトローバイカーの呼び名。

注3.60年代にカリフォルニア州の検事総長トーマス・C・リンチがまとめたバイカーに関する報告書(生彩を放って興味深いが、偏見が多く加わり、警告ばかり発している。)にタイムズなどの大手メディアが飛びついたなどなど。

 

 

 

書名   :ノー・エンジェル

副書名  :ヘルズ・エンジェルズ潜入捜査官

著者名  :ジェイ・ドビンズ/著 , ニルス・ジョンソン=シェルトン/著 , 島田陽子/訳

出版者  :メディア総合研究所

出版年  :2010.10

要旨(BOOK):世界最大のアウトロー・バイカー集団とともに過ごした2年間!自らバイカーに扮し、時に危険に身をさらし、時には家族との軋轢に耐えながら、その中枢に迫った潜入捜査官の手記。

 

ATF (Alcohol,Tabacco,and Firearms)つまりアルコール・煙草・火器取締局の潜入捜査官の書いたノンフィクション!

リアルなHAの描写が迫力です!

彼の任務はHAをRICO法 (Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act :威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法)で起訴可能だと証明すること。

しかし、彼らと過ごすうちにHAのメンバーであることに心酔してしまい...

”何ごとも常にきれいに割り切れるものではない。深く入り込んだ私はヘルズ・エンジェルズが完全な悪ではないことを知った。そして自分が完全な前とはいえないことを。”

などとちょっと危なくなるあたりが怖くてナイスでした。

 

 

次は2001年出版と少し古いですが HAのボス  ラルフ・“サニー”・バージャー が書いた本です。

 

 

書名   :ヘルズ・エンジェル

副書名  :サニー・バージャーとヘルズ・エンジェルズ・モーターサイクル・クラブの時代

著者名  :ラルフ・“サニー”・バージャー/著 , キース・ツィンママン/著 , ケント・ツィンママン/著 , 小林宏明/訳

出版者  :無名舎

出版年  :2001.03

 

Ride to live  live to ride

ラルフ・“サニー”・バージャー は、このかっこいい言葉をいった方です。

HAといえばアウトローのイメージがかなりありますが、この本読むと実はかなりの走り屋であることがわかります。

ハーレーをチョッパーに改造したのも軽量化し早く走るためであり、常によりパワーのある最新型に乗り換えたり...

ほとんどの時間をガレージと道路上ですごしたり...

まさに

”生きるためにバイクにのり、バイクに乗るために生きる。”

な方々でした。

 

でも...

”集団が道路を並走し時速130~140キロでかっ飛ぶさまは圧巻だ。集団走行しているときは、完全に異次元の世界にはいる。”

”前科のないメンバーは重武装していた。チョッキを着ていたシスコは、ポケットにスムス&ウェッソンのセミ・オートマチック、M59を2挺これみよがしに見せていた。ヘルメットの着用義務もなかったが、ディーコンは中世の戦闘用の網状の兜をかぶっていた。背中にしょっていた剣とよく似合っていた。”

 

やっぱり怖い...

 



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