ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

新世界南天の会~2014年12月

2014-12-29 11:16:13 | 南天(こごろう)の会

絵心のある南天さんのパンフレット、素朴さの中に品があって好きです。


さすが美大出、字体のかわいいこと、憧れます。


新世界南天の会~動楽亭


満員の大入り


正面の米朝師匠の額、
問題・・・・繁昌亭に掛けてある“楽”の字に一番近いのはどれ。

(答えは、一番最後に)

仕事納めの今日、開演まで時間があったので
Ⅰ氏を誘って通天閣の方へ、串かつで一杯。

I氏、今日で本年240回目の落語会とか、ちなみに私は39回目。

去年からのゴルフに時間が割かれ、落語会は年々少なめ。

でも今年の落語納め、南天さんで決まり。



開演1時間前に行くと、既にコンビニの角辺りまで30人位の人が並んでる。
私もその一人だが、この師走の忙しい最中に・・・・・でおます。

受付は、南天さん自身がお出迎え・・・
お見送りの時はできないので、お一人お一人、ご挨拶を兼ねてと、
こういうファンを大事にされるのよろしいな。


一、桂福丸・・・・・・・・・「転失気」

まずは、福丸さん登場。

先日あった、上方落語協会主催のクリスマスパーティのはなし。
協会員で小学生以下の子供、そしてそのお母さん、お父さんを御招待。

鶴笑さんのパペット落語、三金さんのバルーンショー
姉様キングスの雪とアナの女王など盛り沢山のアトラクション
そして、文枝師匠が扮するサンタクロースさんからの子供達へのプレゼント。

よろしいな。協会員、それもそのご家族まで、大事にする文枝会長。
どこか、社員を大事にする優良企業のオーナーさんみたいですな。

ネタは「転失気」、久しぶりの福丸さん、さすが。
上手さに磨きがかかった、上品な「転失気」。

イタズラ気を出す、小僧さんなのか、知らないことを知らないと言えず
誤魔化すお住職さんなのか、おもしろさの主人公が決まらぬままに、
終わっていまった様な「転失気」。

無味無臭の“オナラ”は、上品過ぎて、良いのか悪いのか、悩む
福丸さんの「転失気」の一席でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・「初天神」(ねたおろし)

最後のイカ(凧)揚げまで、フルバージョン。

父親が厠へ羽織を着ていっている内に、母親に色町でのことをばらすとこから、
最後のイカ(凧)揚げまでのたっぷりの、フルバージョン。

違和感があったのは、寅ちゃんの年齢、しっかりしているのか、幼いのか
生意気なのか、無邪気なのか・・・年齢不詳。

でも、最後のイカ(凧)揚げの親父の楽しみ方は尋常ではない、
子供に戻ってとよく云われるが、まさにその状態。

このおやっさん、来年はこのイカ(凧)揚げに、味をしめて
「とら公、初天神に行こか」と自分から誘うのではないか、

そんな、とっても楽しい南天さんのイカ(凧)揚げ、いや「初天神」さんでおました。



三、ねこまんま(南天と雀喜)・・・漫才

よろしいな、雀喜さんと南天さんの漫才。

白のスラックスに赤のブレザー、そして蝶ネクタイ。
しゃべりといい衣装といい、まさに昭和の定型的しゃべくり漫才の形。

ネタ作りに、ガストで6時間、あれやこれやと二人で知恵を出しあった力作。

今年、一年を振り返って・・・と、スポーツネタを・・・時事ネタでは暗いことが多いのか
あたりさわりのない処で、スポーツを中心に・・・・楽しいな、嬉しいな、懐かしいな。


でも、高座で聴ける機会の少ない「ねこまんま」。

出来合いのペットフードではなく、
かつを節をふっただけの手作り感いっぱいの「ねこまんま」でございます。

2014年をふり返ってというネタだけに、賞味期限がございます、
近くの落語会で、できるだけ早いうちにお召し上がりください。



四、桂南天・・・・・・・・・「不動坊」

時間が押しているのか、「利吉さん、いてるかいな」と即落語に入る。
こんな入り方、大好き。

風呂場のシーンも、軽田の先生が来るまで待っているシーンも、
屋根に上ってからのシーンも、吊り下げられた軽田道斉の幽霊のシーンも
すべてが押していたのでか、あとチョットのところで次のシーンへ
早回しの感がある本日の「不動坊」・・・・・。

深々と音もなく降り続く雪のゆったりと時が流れる「不動坊」を
南天さんで、もう一度聴いてみたい。

でも南天さん、徳さんの漉き直し屋。裕さんの活け洗い屋。新さんの東西屋。
と仕事の内容を詳しく説明。(解らないから割愛して誤魔化すのではなく、
必要であれば説明をしてでも使う、こんなところの姿勢、大好きでおます。)

でも、サゲは、遊芸稼ぎ人とは違いました、な。


この、勉強会とも言える、この新世界南天の会

1月は26日(月)は、私は出張でダメ。
2月19日(木)、3月14日(土)は、今から予定を入れて、
ネタおろし楽しみに、来なければ・・・でおます。

今年の、落語納めは南天さんの「不動坊」でおました。




追加、繁昌亭の“楽”の字





正解は、どれも微妙に違って、判断つかないというのが・・・・答で、
曖昧な答で申し訳ございません。・・・お許しを。




新世界南天の会~動楽亭
2014年12月27日(土)午後7:00開演
動楽亭

一、桂福丸・・・・・・・・・「転失気」
二、桂南天・・・・・・・・・「初天神」(ねたおろし)
三、ねこまんま(南天と雀喜)・・・漫才
仲入り
四、桂南天・・・・・・・・・「不動坊」
三味線・・・・・・豊田公美子


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