ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

いぬボランティア その2

2012-04-27 17:33:36 | いぬ・シロさん

今日のお話は昨日の続きです。

途中、お食事前の方や中の方にはふさわしくない内容が一部あります。

 
発作的に動物保護施設のボランティアに申し込み、やっとの思いで現地に到着した私。
 
犬舎の掃除など、濡れたり、汚れたりするお仕事だって、へっちゃら~
 
そう思って重い長靴をはいていったのに、今日の私のお仕事はお散歩だけらしいです。
わざわざ実家まで往復4時間半もかけて取りに帰ったのになあ。
 
なんだか、拍子抜け。
 
だって、ちょっときついお仕事の方が、なんかこう、私はやった!! 役に立った!!
っていう、充実感とか達成感があると思うのですよ。
 
それが、犬のお散歩だけだなんて、そんなの私にとっちゃあ、娯楽ですよ。
 
ご・ら・く。
 
 
犬好きにとって、いろんな犬のいるここは、ザ・お散歩パラダイス
 
いいのかな、ラクチンで楽しい思いをして、ボランティアなんて言っちゃって。
 
なんだかずうずうしいよね~。
 
 
犬たちとの楽しいお散歩を想像しながら、にやにやと、
ボランティア初参加向けのビデオを見て、ボランティア保険に加入して、スタッフさんから説明を聞き、
ベテランボランティアさんから色々教えていただきました。
 
  最初に入った部屋にいた美猫、ミケさん。三毛じゃないし!
 
 
犬舎の位置で、何グループかにわけられている犬たちは、確実にお散歩にいけるのは2日に1回らしい。
(ちなみにご家庭の犬たちは1日2回の散歩が日課かと。シロさんの場合、朝夕で合計1時間半です。)
 
もちろん、健康上の理由や犬舎の環境を考えて、毎日行ける子もいるのだけれど、そうでない子の方がずっと多い。
 
そんな子たちをボランティアが担当して、お散歩に連れ出してあげる、らしいのです。
1匹30分がめやす。
 
ほほー、なるほど。
 
 
 
専属スタッフさんたちはとても忙しく、お非番の犬たちまでお散歩に行く余裕はないとか。
少ない人数で仕事は山積みなんだもん、そりゃそうだ。
 
お散歩は知識や経験がなくても、特別な犬じゃない限り、素人でも行けるもんね。
 
 
 
 
まかしとけ!
 
 
 
 
 
あれ?
 
 
 
ちょっと待って。
 
 
 
2日に1回散歩にいける割合は、単純計算して、250匹÷2で、125匹では?
そのうちのワケあり毎日お散歩組を仮に25匹として、ボランティアが担当する犬は…
 
 
 
 
 
100匹!?
 
 
 
ちょっとスイマセン!!
 
 
 
 
私の目には、ボランティアはど素人の私を含めて、
 
 
 
 
3人しか映ってませんが!?
 
 
 
 
ひいいぃぃ~っ!!
 
 
 
だれがお散歩パラダイスなんて言ったの!?
 
 
ザ・お散歩地獄じゃん!!
 
 
 
時刻はすでに午後1時前、
 
2時間に1本という帰りのバスの都合上、私、3時半には終わらなくてはいけません。
 
 
いや、雨も上がったから、ボランティアはもっと来るでしょうし、
スタッフさんも、ちょっとでも時間を見つけては、お非番犬の散歩もします。
 
 
でも、でも、 それをアテにして手を抜くと、
今日1日、散歩に行けない子が増えてしまうのですよ。
 
私ががんばったら、そんなかわいそうな子が、わずかとはいえ減らせるのです。
 
 
これは、なんとしてでもがんばらないと!!
 
 
ノンストップで2時間半、散歩に全力投球いたします!
 
 
ふんがーっ。(←鼻息)
 
 
                ミケさんは私にもなでさせてくれます。耳に白髪が。意外にもご高齢。
 
 
初めての私は、犬を選ぶのもハーネスをつけるのも、スタッフさんにお願いしました。
 
障害を持っている子、病気療養中の子、虐待を受けていた子、
いろんな子がいますが、
私がビギナーだということで、お散歩しやすい子を選んでくださったと思います。
 
それが証拠に、みんな里親募集中だったし。
(問題のある子は、里子に出さないというのがここの決まりのようです。
 一生をここで終えると運命付けられた子もいます。)
 
犬と一緒に散歩に行って、ウンチをしたらそれをきちんと回収して持って帰る。
戻ったら、回収したのを所定の場所に捨てる。
犬を犬舎に戻して、ハーネスをはずしてあげて、犬舎をロックする。
一覧表にウンチの状態を書き込み、終了。
という段取りです。
 
その繰り返し。
 
スタッフさんがハーネスをつけてくださる際に、
その子の性格や健康状態、注意すべきことなど、カンタン、的確に説明してくださいました。
 
 
 
 
ということで、
お散歩タイム、スタート!!
 
栄えある1匹め…こころちゃん。中型のMIX。女の子。
スタッフさんが同じ犬舎の男の子を連れて、同行してくださいました。
陽気で人懐こくて、ひっぱりもそれほど強くなく、行動の読みやすい、散歩しやすい子でした。
さすが、スタッフさん、ビギナー向けな人材(犬材)を選んでらっしゃる。
 
2匹め…ランちゃん。甲斐犬のような渋いガラのすらりとした中型の女の子。
この子もぴちぴちと元気よかったけれど、走るリズムの取りやすい、散歩しやすい子でした。
性格の素直な子なんじゃないかな。私、この子、好きだなあ。
 
 
ほら、私ってば、
30キロの巨漢野良犬出身のろうぜき弾丸娘ハスキーMIXのシロさんを散歩してるでしょ。
だから私にとってはたいがいの子が、扱いやすい、いい子ちゃんなんですよ。
 
シロさんのひっぱりがどのくらいすごいかは、
彼女の散歩が原因で母も私も病院送りになっている、といえば、おわかりいただけるかと。
全治何週間かの。
母は確か、骨にひびを入れた。
私の足には今も傷跡がある。
 
「30キロったって、自分の体重の6割くらいでしょ?あなた方が軟弱すぎるのでは?」と、お思いの方、
本物のハスキー犬の例ですが、彼らは重さ900キロのそりだって、ひけちゃうんですよ
たった1匹で。
 
900キロって、あと100キロで1トンですよ!
 
MIX犬のシロさんだって、その血を引いているのです。
気を抜いたら、あっという間に西部劇の引き回し、です。
 
 
ここの子たちの散歩をラクに感じるのは、シロさんのおかげなんだなあ。
ありがとう、シロさん。
 
 
 
3匹め…モロさん。スピッツのMIXかな。きゃしゃで真っ白な女の子。
鳴き声がルックスに似合わない独特の野太さで、ちょっとびっくりしましたが、
ご高齢なのかひっぱりも少なく、ふわり、ふわりと歩く感じ。
そのたびに、毛足の長い立派なしっぽも、ふわり、ふわり。
優雅な散歩ナリ。
 
 
とはいえ、ちょっと疲れてきたかな。
だって、ふだんのシロさんの散歩でも、1時間か1時間半くらいだから、同じくらいの時間は経ったし。
初顔合わせの子たちの散歩は、彼らが(シロさんより)小柄とはいえ、気を遣う分、疲れるのです。
 
朝からもいっぱい運動してるしね。(上り坂ウォーキングは立派な運動です。)
 
 
でも、休憩なんてできませんよ。
 
ぎりぎりまで散歩し続けたら、5匹はいけるんだから。
 
 
 
4匹め…ボジョレー。黒っぽい毛色、中型でスレンダー、小顔な男の子。
元気よくって、いっぱい飛びつかれたけれど、ふだんから大柄なシロさんに飛びつかれているから、動じません。
男の子だけあって、思ったより力も強かったけれど、シロさんの怪力のことを思えば!
 
 
あ、シロさん、私を鍛えてくれて、本当にありがとう!!
あなたのわがままと怪力は、今日の日の私のためにあったのね。
 
そう、シロさんのことを思えば、らくちん、らくちん。
 
 
でも、正直、休憩ナシで、2時間散歩は疲れました。
シロさんの場合、そんなに長くいくなら、それは森の中だから、
私、彼女のリードを放して、野原で読書を楽しんだりしておりますから。
 
でも、私ががんばったら、1匹でも多くの子が今日の散歩にありつける!
がんばれ、私!!
 
それに、時間的に、あと1匹しかいけないし!!
 
 
さあ、最後の力を振り絞ろう!
 
 
ラスト、5匹め…かあちゃん。
へんてこな名前に反して、見た目も愛らしい柴犬MIXの小柄で内気な女の子。
おお、ラストがこの子でよかった。
なんて、無理なひっぱりのない、ききわけのよい子なの。
見かけどおりのおとなしさ。
まだ2才と若いこの子、貰い手さん、見つけやすいですよ、きっと。
 
 
途中、燃え尽きかけましたが、
そんな私の疲れを知ってか、走り方もゆっくりとおしとやかなかあちゃん。
折り返し地点を過ぎる頃には、楽しくなってきました。
るるるん、るるるん。
かわいいかあちゃんを連れて、軽快に施設に向かって小走りました。
 
 
ゲートに入って、ゴール!!
 
 
さあ、終わりましたよ。
 
は~、ちょうどいい感じに燃え尽きたな~。
 
今日は、本当にいい運動したな~。
 
 
かあちゃんを犬舎に戻すため、そちらに向かうと、
その先にはベテランの先輩ボランティアさんとスタッフさんのお話しする姿が。
 
「3時40分には出ないといけないんやね。バス停、遠いもんねえ」
「せっかくなのにそんなに早く終わるなんて、残念やね」
 
私のことかな?
 
「ただいま帰りました~!かあちゃん、犬舎に戻して、今日は終わらせていただきますね」
にこやかにご挨拶して、ふたりの脇を通過。
 
 
おわり~。
 
おわり~。
 
らんら、らんら、ら~ん。
 
 
今日お散歩にいけない子はきっと出るとは思うけれど、私は私なりに精一杯やった。
うん。
そのやり遂げた感と、力尽きた感で、
顔の筋肉にまで力が入らなくなって、へらへらと笑えてきました。
足もがくがくだから、ひざまで笑ってます。
 
 
 
その時です。
 
 
「ねえっ!!」
 
先輩ボランティアさんのお声。
 
 
 
 
わ、私ですよね?
 
「はい!?」
 
返事はハキハキ、でも力が入らず顔も体もへらへらしている私。
 
 
 
長くなりましたので、続きは明日。
明日で終わります。
 
たぶん。
 
  
 ミケさんてば、寝転がっておなかを見せてくれるので、胸をまさぐったら、前足でひっかくなんて。
 誘ったのはそっちじゃん! 


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