ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

八ヶ岳登山-前編-

2017-08-31 09:05:31 | ラン&クライム
7月中旬に八ヶ岳主峰、赤岳(2,899m)に登りました。

何年も前から登りたかった山です。

八ヶ岳って、
赤岳を中心に横岳、阿弥陀岳、権現岳、天狗岳、北横岳など、
峰々の集まりなんですね。

今回は赤岳だけ。
日程が1泊2日で、
私の体力と技術では縦走は無理なんですって。
夜行バスで早朝に登山口に降り立ち、
登って1泊したらピストンで戻ってきます。


1日め:美濃戸口→美濃戸→(南沢コースで)行者小屋→地蔵尾根→赤岳天望荘

2日め:赤岳天望荘→赤岳山頂→同じルートで下山


今回はなんと山小屋泊なんですよ!
ひゃっほーい!

赤岳は山頂近くにテント場がないのでした。

ザックが軽いから足取りも軽い軽い。


(8時前に出発。この標識に着いたのが9時過ぎ)


(ここに山頂が写ってるはずなんですが、ガスで何も見えず)

人気の山、人気のコースだけあって、ひんぱんに登山者に出会います。


(下山のご一行。4人めのあとに続くのは柴犬!
隊列を乱さず軽快な足取りの柴ちゃん、見事登頂したそうです。スゴイ!)




(行者小屋到着。高度は2,300から2,400mくらい)

今回は自炊もしないのでバーナーは持参せず。
持ってきたパンと野菜ジュースでサクッとランチ。


(地蔵尾根の方へ進みます)


(私の苦手な急なハシゴが続きます。
柴ちゃんだって登ったんだもの私も!)


(ガスが出てきました。ハシゴと岩場ばっかし)


(柴ちゃんだって登ったんだもの!
上にいる人との距離感で傾斜の強さがわかってもらえますかね?)

このあたりで、明日の予定について聞かされました。

「3時起床、4時出発で山頂を目指すからね。

朝食はあきらめるんだよ」


え?
え?
ええーっ!?

朝ごはんをあきらめろって、そんなヒドイー!

「だってたいてい山小屋は朝食が5時からなんだよ。
それじゃあ遅いんだよ」


いや!
いやです!

絶対いやだー!


(ハシゴもない岩場。右側はがけ)

この岩場で下山のうら若き美人さんとすれ違いざま、
シロクマ相方がいきなり話しかけました。

「朝食抜きなんて、どうってことないでしょ?」

「え?え?え?」


こらこら、突然すぎるやろ。
びっくりして足滑らせたらどうするねん。

「このひとが、明日は朝ごはん抜きで出発だって言うんですよ」と私がしょんぼりしながら説明。



「食べましょう!


私は朝ごはん抜かない派です!」



えらいぞ、美人さん!


ガスが降りてきてカラダが濡れるのでレインウェアを着用。
濡れると寒さを感じる高度。


(2,500mを超えました。雲の中ですね)



(天気がよければ素晴らしい景色が楽しめる稜線もガスでさっぱり)


(コマクサの群生発見。濡れていっそう鮮やか)

14時、
本日のお宿、赤岳天望荘に到着です。
シロクマ相方の予定どおり。


(2,722mに立つ山小屋。こじんまり見えて収容人数200人!)

テントを張らなくてよい幸せを噛みしめます。

八ヶ岳は水が豊富なんですね。
宿泊者は渡されたプラスチックのコップにマジックで自分なりのしるしをして、
それでコーヒーとお茶、お湯が自由に飲めるのです。
チェックアウトまで何杯飲んでもOK!
すごいわー。


(1階は受付と食堂、いこいの場)

地下1階からがお泊まりスペースでした。


(個室もあるけど私たちはもちろん大部屋)

ひゃー!
ひゃー!
ひゃー!

初の山小屋泊、大部屋体験!

大部屋はいくつかのスペースに区切られており、
上下段に別れてました。


(私たちは上段で壁ぎわでした。ありがたい。
ぎっちり並ぶ寝袋。水色の足が私、隣の紺色のがシロクマ)

正確にいうと初ではありません。
閑散とした吉野(奈良県)の山小屋大部屋で、
私たちふたりだけってことが過去に一度ありました。
けど、
こんなにずらずらっと大勢が並んで寝るのは初めて!

もちろん男女混合。
着いた順、チェックインした順に番号をもらい、
壁に番号が書かれた位置の寝袋に寝ます。
そこが自分のパーソナルスペースのすべて。
寝て一畳どころではありませんよ。


さて、
探検しなくちゃ。

ここには信じられないものがあるのです。


階段を降りて、トンネルのような廊下を渡ると…



お風呂!


(男女交代制ごえもん風呂。女性入浴時間の最後にパシャリ)

こんな山の上に立つ小屋にお風呂って!
ほんとに水が豊富なんですね。

14:45の女湯終了時間まで何分かありますよ。

もちろん入りました。
4人の若いお嬢さんと湯船に浸かりましたよ。
どこでも話しかける関西のおばちゃん。
心もほぐれて会話もはずみました。

お湯が茶色いのはそういう水質なんだと思いたい。
何日めお湯なのかとか、何人入ったのかとか、考えたらアカンのです。

知らぬがホトケ
ごくらく、ごくらく。
いいお湯でした。

このあとの男湯にシロクマ相方は入らず。
昨今は登山人気とはいえ女性は少数派、
こじんまりと入浴を楽しみました。
対して男性は入浴待ちで大行列。
衛生面も考えるととても入る気になれないって。

夜にまた女湯→男湯となりましたが、
あの大行列を知った後だと私も入れないかな。

富士山も見える絶景ポイントを持つ山小屋ですが、
あいにくのお天気で夕焼けすら拝めずでした。

晩ごはんはバッフェ。
山小屋14時到着は遅い方で、4交代制の3番めだから待ち遠しくて。


(もりもり盛ります。この後お代わりも。今日はたくさん食べても大丈夫♫)

山で温かい食事がなんの苦労もなく食べられるなんて、
ほんとにありがたい。

ひと口ひと口、感謝の気持ちで噛みしめたいところですが、
腹ぺこなので一気にかき込んだ感じ。
部活後の中高生レベル。


山の夜は早い。

7時には眠りにつきました。
各方面から聞こえるいびきの大合唱に悩まされながら。

子どもの頃住んでいたのはいまの実家よりさらに田舎。
そこで毎シーズン聞いたカエルの大合唱を思い出しますよ。

明日の天気はどうも良くないもよう。
朝食は食べられるのか?
山頂には立てるのか?

後編に続きます。


ご覧いただきありがとうございました。