もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「NINAGAWAマクベス」見てきました

2017-07-30 00:38:24 | お芝居
蜷川幸雄一周忌追悼公演
「NINAGAWA・マクベス」埼玉公演 彩の国さいたま芸術劇場 2017.07.13 18:00~

蜷川さんのマクベス。2015年の公演は見に行くことができなかったので、
一周忌公演に行ってまいりました。
初日です。この日しか行けそうもなかったからだけど、初日だったので、
関係者とか取材の方が多数いらしてました。

蜷川さんの写真もありました。


2015年の公演と、マクベスの市村さん、マクベス夫人の田中裕子さんは再演。
他のキャストは変わってる方もいらっしゃいました。
前回は橋本さとしさん出てたんだよな~今、魔都で活躍中だからなあ・・・
さとしさんも見てみたかったです。

マクベスなんで、内容はマクベスなんですが・・・
セリフとか人物設定は変えずに、時代を日本の戦国時代に移したもので、素晴らしかった。

セットがね。ほんとに素晴らしい。美しい。
舞台全体がお仏壇なんだよね。豪華絢爛だけど、何か厳かな感じが心にささる。

最初に老婆が二人入ってきて、仏壇の両側に座る。
この二人が魔女の役かと思ったら、仏壇の扉を開けて、、、両端に座って、
ずーっと、一緒に芝居を見るという。それも、途中お弁当を食べたり、お茶を飲んだり、
芝居の場によっては涙を流したり・・・ホントに一緒に見ている状態でした。
ちなみに、一人の老婆役の方は、「カフカ」で図書館にやってきた女性役の羽子田洋子さんでした。

三人の魔女は歌舞伎調。そうきたか!という感じでした。

マクベスの話は、ホントにどっぷりマクベスなんですが、
キャストは、腰に刀をさして、戦国武将なんですよね。女性も着物姿。
その格好でありながら、役名は「マクベス」「ダンカン」「マグダフ」と横文字。
アンバランスなわりに、意外と違和感を感じないのは。。。きっと日本の戦国時代も同じような
ことが起きてたからだろうと思うからなのかな。

そして圧巻だったのはラストの「バーナムの森」
森の緑ではなく、桜の木々で森が表現されていて、桜吹雪がこれでもかと舞い続ける。
森が迫ってくるより、ある意味迫力があるかも。照明にあたった花びらがとてもきれいで、
特に、周りが仏壇セットだから、黒とピンクのコントラストがすごくきれいだった。
圧巻の美しさでした。

これを見れただけでも幸せだったなあ~


キャストですが、

市村さんのマクベスは、すごく力が入ってて。。。
けっこう席が前だったので、目力のすごさに圧倒されました。
身体全体から、パワーがあふれてて。。。ほんとにすばらしい。

田中裕子さんのマクベス夫人
美しくて賢い、そしてちょっとずるい・・・
そして、圧倒される。勝手に田中裕子さんて、はかなげな繊細な感じをイメージしてたから、
市村マクベスにも負けない迫力に圧倒されちゃいました。すばらしすぎる。

大石継太さんのマクダフがまたよかった。
存在感があったんですよね。妻子を殺されてからの演技はすばらしかった。
哀しい役だけど、尺尺で見たときとまた違う感じで、さすがだなと思いました。

バンクォー役は辻萬長さん
マクベスの友人でありながら、殺されてしまって亡霊としてでてくるんだけど、
さすがの演技力でした。

こう考えると、NINAGAWAマクベス。どのキャストもみんな素晴らしい。
そして、上にも書いたけど、ホントに美術が素晴らしかった。

カテコの2回目では、「尺には尺を」と同じ、蜷川さんのお写真が・・・
キャストスタッフ皆さんの、蜷川さんへのリスペクトが感じられました。
蜷川さんにとっても、関係する人すべてにとっても、これは大事な舞台なんだなって。
改めて、偉大な人を失ってしまった残念さを痛感しました。


ところで・・・・
さいたま芸術劇場に向かう途中の中学校の前にある手形。

「尺には尺を」のキャストも追加されていました。

藤木直人・多部未華子・辻萬長の3人も





直人もこの仲間にいれてもらってよかったね。

蜷川さんと、この芝居の主演の市村さんのもパチリとしてきました








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