もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

M&Oplaysプロデュース「八犬伝」見てきました

2013-04-02 23:27:36 | お芝居
M&Oplaysプロデュース 「八犬伝」 シアターコクーン 2013.03.27 13:00~


阿部サダヲさん主演の「八犬伝」
昨年秋にも、AAAの西島くんたちが出た「里見八犬伝」を見に行ったんだけど、続けて同じ題材っていうのは、何か「八犬伝」記念年とかなわけじゃあないよね~

昨年秋の芝居の感想はこちら
プレビュー公演を見に行ったんだけど、八人の紹介と、玉梓との対峙を中心に描かれていて、どんどん八犬士死んじゃうし。。。
あっけない感じがしました。長い話のどこを切り取って、どうまとめるかは難しいんですけどね。
でも、若い役者さんばかりでスピード感がある芝居に仕上がってました。

同じ題材の八犬伝、今回の芝居では、どうアレンジしてくるか・・・楽しみでした。

ネタばれを含む内容は、下に書きますが、
この芝居の、まずの感想は。。。。え~???そうきたか~???
っていう、アレンジになってます。
でも、めっちゃ面白かったですよ。


ということで。。。ネタばれも含むので、少しスペース空けます















まずは、公式のあらすじ

武蔵国・大塚に、犬塚信乃はいた。父・番作が、強欲な伯母夫婦(蟇六、亀篠)の策略によって自害に追い込まれ、代々引き継がれてきた名刀・村雨を足利家へ献上するように信乃に託した。蟇六・亀篠夫妻の養女である、幼なじみの少女、浜路は信乃を慕い結婚を望むが、両親の悪巧みによって地元の権力者・簸上宮六のもとへ嫁がされようとしている。信乃を慕う浜路の家の下男・額蔵(のちの犬川荘助)は、なすすべもなくそんな彼らを見守っている。そんなある日、ひょんなことから信乃のもとに現れた「考」の字が浮かび上がる玉を目にした額蔵は、自分の「義」の玉を示す。また、二人には同じ痣があった。額蔵は、この奇妙な共通点に、もしや二人は同じ運命に導かれた仲間ではないか、と信乃に言う。
一方、好まぬ相手との縁談に絶望した浜路は、信乃に迫るが、信乃は父の遺言を果たすため、旅路につく。悲しみにくれる浜路は、浪人・網乾左母二郎にさらわれ、信乃の刀・村雨が網乾によってすりかえられたのを知る。浜路は村雨を取り戻そうとするが、反対に網乾に切られてしまう。とどめを刺されるすんでの所で、彼女は異母兄である、犬山道節に助けられる。道節は網乾を切って捨て、村雨を取り戻す。そこへ現れたのは、額蔵(壮助)。村雨を取り戻そうとする額蔵と道節は激しく斬り合う。そしてその最中、道節もまた玉を持っていることを知った額蔵は、貴方も我らの同志ではないか、と道節に話す。
すり替えられた刀のために足利家に囚えられる所を逃げ出した信乃は、屋敷の屋根の上で犬飼現八に出会い、立ち回りのさいに、お互い同じ痣が体にあり、玉を持っていることで「仲間」であることを知る。
屋根から落ちた二人を、女田楽の格好をした犬坂毛野、犬山道節、犬田小文吾が救い、またそれぞれに痣と玉を持っていることが分かる。そして、信乃が庚申山で昔の剣の師匠である赤岩一角を訪ねて再会した、一角の息子・犬村大角も、化け猫に取り憑かれた父の成敗をする時に玉が出現、彼らの仲間であることが分かる。
こうして、次々に出現する8人の若者は、彼らの道中を見守っていたゝ大(ちゅだい)法師によって、彼らが安房の国の領主・里見義実の娘、伏姫の子供であることを知り、その不思議な出生にまつわる伝説を聞く。自分たちが里見のお家再建のために巨悪・玉梓と戦うために生まれてきた運命の仲間と知った八犬士たち。彼らはゝ大(ちゅだい)法師に導かれるままに、「大義」のもと、安房の国へと闘いに赴くのだった。そして、8人の若者は、思いも寄らぬ事態に直面してゆくことになる。果たして、彼らを待ち受けている「真実」とは――。


舞台に和太鼓が2台置かれ、全編にわたって、和太鼓が鳴り響いています。
この音色が効果的。けっして芝居の邪魔にはならず、とても芝居の世界観とあっていてすばらしかった。
場面転換も、この和太鼓の櫓を動かすことで行い、テンポもよく、見ているものを飽きさせないようになってました。


芝居は、まず阿部サダヲさん演じる犬塚信乃の飼い犬が猫を殺して暴れるというところから始まります。
いきなりサダヲさんが「めちゃくちゃだ!めちゃくちゃだ!」と言って笑いをとるんだけど、、、
あとから思うと、確かにめちゃくちゃだよ・・・この結末(笑い)って思いました。

飼い犬がつぼを割ったとのことで、信乃の家の家宝の刀「村雨」を献上しろということになります。
そういえば。。。。昨年秋の「里見八犬伝」では、名刀「村雨」の話は出てなかったような・・・

飼い犬が戻ってきて、信乃は犬と一緒に死のうと犬を殺すと、そこから「孝」と書かれた白い玉が出てきます。そこに居合わせた瀬戸康史くん演じる下男も同じような玉を持っていることから、二人は何か「使命をもつ」同志なのだと考えます。

ここから、八人の玉をもつ犬士たちと出会い、集まることとなるわけです。一幕は、信乃が八人と出会うエピソードを中心に進みます。

二幕からは物語がどんどんと転がって、スピード感あふれる芝居で、ホントに面白かった。
捕えられた瀬戸くん演じる荘助を信乃達救い出すことに成功するが、そのときに負った傷から信乃が破傷風にかかってしまう。
信乃は瀕死の状況。薬を探しに行った二人は間に合わない。そうすると、旅籠の子供が、「男と女の血を5合ずつ混ぜて傷にかければ破傷風は治る」という言い伝えを言い出す。
それを聞いた、信乃の許嫁の浜路と荘助が自分の血を使うことと刀を突き刺して血を取ることにする。が、ここで浜路は命を落としてしまう。

ここに現れた田辺誠一さん演じるゝ大(ちゅだい)法師によって、八犬士が集められた大義を知ることになります。彼らは、里見家の復興と玉梓を倒すために、力を合わせて戦おうということになります。
里見の城に向かうことにする八犬士。3手にわかれて向かうこととする。。。


で、原作通りなら、ここで玉梓軍と戦って、倒し、里見家の復興のために、力を発揮し、里見家は安泰となった。めでたし。めでたし。というわけですが。。。この芝居は、いや~全然違った。
ホントに「めちゃくちゃだ~!!」ってことで。

ここで出てきたのは中村倫也くん演じる犬坂毛野。彼は女装している犬士なんだけど、彼が仲間を裏切り、小文吾を切捨てる。さらにはどんどん裏切って、彼らの持つ玉を手に入れていく。
毛野は実は玉梓の側の人間だったわけで。。。8つの玉すべてを集めて、それを信乃に宣言するわけで。。。
ゝ大(ちゅだい)法師も、玉梓に取り込まれているという設定になっていた・・・
信乃は毛野たちと戦うわけだけど、この玉梓が浜路の姿でよみがえったり、一度死んだ八犬士たちが、蘇って戦ってきたり。。。。
なんだ、この展開って感じで・・・死んだものが蘇るってゾンビみたいだよね。額になんかつけておいてくれ!!って感じ。

結局最後は、8つの玉を首飾りにしてかける浜路に体を借りた玉梓を、荘助が切り殺して、悪いものは退治ってことになる。
あとから出てきて、おいしいところを持っていく荘助に信乃が「いいところ持っていくな~」には笑いましたが。

生き残ったのは信乃、荘助、道節の3犬士のみ。この3人で里見家復興のためにがんばるってことだよね。
信乃が最後に言った「大義は人間ひとりひとりにある」みたいなことが、心に残りましたね~

原作とは全く違うラストで、「めちゃくちゃ」ではありましたが、ある意味、きれいにまとまって、面白い結末でした。
何より、芝居のスピード感がとてもよく、ホントにはまってみてました。特に二幕はえ?このあと、どうなっちゃうの?と
目が離せない展開でしたね。
そして和太鼓の音が、この芝居のスピード感を演出してて、とてもよかったです。


さて、キャストの感想なんですが。。。

阿部サダヲさんは言わずもがなの、素晴らしい演技でした。笑いもところどころ入れて、でも殺陣もかっこよく。
魅力あふれる役者さんですよね。彼の雰囲気って独特なんだけど、あっという間に場を自分の側に引き入れる力は見事ですね。

それから、今回、一番すごいと思ったのが二階堂ふみさん
浜路のときはあまり目立たなかったんですが、二幕で玉梓になったときの鬼気迫る演技はすばらしかった。
ものすごい迫力だったし、、、これからすごく楽しみな役者さんですね。声もすごくよいです。

毛野役の中村倫也さん。私、この方の芝居って何回も見ているんですが。。。
最初女装で出てこられた時、中村さんだってわからなかったです。休憩時にキャスト表見ちゃいましたもん。誰だ??って。
上手だよね。他の芝居で見た時と全然違う。いい役者さんだ。。。

あとの皆さんも芸達者で、見ごたえありました。

瀬戸くんは最後いいとこ持って言っちゃうし。。。
田辺誠一さんもかっこよかった。
ちょうど1階の通路のすぐ後ろの席だったから、近くを通ったとき、がん見しちゃった。
でもテレビで見るのとあまり変わらないお姿でした。


ホントに面白いお芝居でした。河原雅彦さんの手腕かな。。。
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