goo blog サービス終了のお知らせ 

もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」見てきました

2017-12-26 02:03:09 | お芝居
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 世田谷パブリックシアター 2017.11.23 14:00~


生田斗真×菅田将暉という人気者の舞台なので、チケットは激戦。
でも、なんと11/23祝日のお昼という、ラッキーなチケットがゲットできました。
今回は、菅田くんが見たいという娘と一緒に感激です。

席は、かなり端ではありましたが、上手側の前から6列目というよい席でした。
キャストが舞台の端まで来ると、すぐ目の前という感じ・・・

さて、本作はシェイクスピアの「ハムレット」に端役として登場するものの、
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の一行で片付けられてしまう、
ハムレットの二人の学友を主人公にした、いわばハムレットのスピンオフ作品というものです。

なので、「ハムレット」の内容を見ていった方がいいよ~とお友達からアドバイスを
されたのにもかかわらず・・・
芝居に行く、電車の中でWikiでおさらいしただけという・・・
高校生の乱読時代に、ハムレット読んでるんだけどな~
当然のごとく、この二人のことなんて、覚えてなかったし



さて、話の内容を簡単に・・・

公式のあらすじより
「コインの裏表をかけながら、森の中を行く、ごくごく普通の二人組。
彼らの名は、ローゼンクランツ(生田斗真)とギルデンスターン(菅田将暉)。
デンマークの王子・ハムレット(林遣都)がどうやら正気を失ったらしい、と義父となった国王・クローディアス(小野武彦)が、その真偽を調べるために、ハムレットの学友だった二人を呼び寄せたのだ。
自分たちの旅の目的は分かるけれども、その目的をどう果たせばよいのか分からない二人。
ただただオタオタする二人のそばを「ハムレット」の物語は粛々を進み、そして、、、、。
自分たちも物語のひとつとして、なす術もなく、どんどん死が待つ結末に向かって運ばれていく「誰でもない彼ら」。 
かくて運命に流された二人は、「ハムレット」の物語に書かれた通り、この短い台詞によって存在を完全にかき消されてしまうのだろうか・・・。
 「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」 」




ハムレットの学友であった、ローゼンクランツとギルデンスターンは、デンマーク国王に突然呼び出される。
理由もわからずに、デンマークに向かうが、その道中、二人はコインの裏表をかけるゲームをしたり、
旅の一座に出会って巻き込まれたり・・・

ようやく、デンマークにつくと、彼らの与えられたミッションは「ハムレットの様子がおかしいので、その理由を探ってくれ」ということ。
二人がいろいろと探ると、ハムレットの母親が国王であった父親がなくなったあと、すぐに父の弟(つまり叔父)と
結婚し、それが原因なのか、ハムレットが精神を病んでしまっているようなのだった。父親は叔父に暗殺されたらしい。

そこにちょうど、二人が途中で出会った旅の一座が現れる。ハムレットは一座に指示し、叔父と母親が国王であった父親を
陰謀をたくらんで殺した内容を演じさせる。それを見た叔父が動揺して、ハムレットをイングランドに送ることとする。

そして、ロズギルの二人に、イングランド国王宛の親書を持たせる。それはハムレットの首をはねろというものだった。
それを読んでしまった二人。イングランド行の船には、なぜかハムレットも乗っていて、二人が寝ている間に、親書の中身を
「ローゼンクランツとギルデンスターンの首をはねろ」と書き換えてしまう。

イングランドについた二人は国王にその親書を見せ、処刑されることになってしまったのでした




こういう話なので、これは悲劇なんでしょうかね?ハムレット事体は悲劇なんですが。


でも、この話、ロズギル二人の掛け合いがなかなか面白いのです。テンポがよく、ついつい笑ってしまう感じ。
二人はいつも一緒にいて、気心がしれている。。。
何でもすぐに飛びついて動いてしまうローゼンクランツの斗真くんと、
それをひたすら突っ込むギルデンスターンの菅田くん。

二人とも出ずっぱりだし、さらに、セリフ量がすごい。。。しゃべりまくってて・・・
上演時間のわりに、休憩2回というわけがわかったような。
(だって、新感線だと、1幕の時間が2時間超だったりするんだもん)

そしてハムレット・・・ハムレットは悲劇の王子のイメージが強いんだけど、
この芝居のハムレットは意外にしたたかだなと・・・

それと、国王の敵の叔父と実母。小野さんと立石さんが演じておられたんだけど、
二人の雰囲気も相まってやさしい人に見えてしまったんだけど。

最後は悲しいんだけど、でも、なかなか面白い話だったと思いました。
途中、ちょっと(2幕で)睡魔と闘ってましたが(汗)


さて、キャストの感想ですが、
まずはローゼンクランツの斗真くん

うまいよね~ホントにうまい。おっとりした性格で、すごく頼りなく演じてた。
声色もそうだし、動きとかもそうだし、全身でロズを演じてましたね。
何回か、彼の芝居を観てますが、ほんとにいい役者さんだと思います。



ギルデンスターンの菅田くん
初めて芝居でみたんだけど、セリフ量が多くて大変そうだった。
ずーっとテンション高く早口でしゃべりまくるんで、圧倒されてました。
それと、滑舌がなかなかいいのね。セリフが聞き取りやすかったです。


そして今回すごいなと思ったのが
白い衣装のハムレットの林遣都くん
策士で冷酷なところがあるハムレットなんだけど、
周りには狂ったように見せている。。。という複雑な役をしっかり演じてましたね。
狂ったように見せてる演技がまた秀逸でしたね。


あと、旅の一座の座長んも半海さんも癖のある存在感が半端なかったです。


なかなか面白い芝居でした。
ハムレットのスピンオフがあるなんて知らなかったな・・・

そうそう、芝居の始まり方も面白かった。
開演前に、スタッフが照明の点検とか、掃除をしたりとかしていて。。。
いつ出てくるの?これどういうこと?(完全に尺尺モードに入ってた)なんて思ってたら、
舞台においてあった、板だっけな?をスタッフが片付けていったら、その後ろからロズギルの二人が現れ
唐突に芝居が始まったのでした。
舞台装置もあんまりなくてシンプルで。
だからこその、二人の芝居や、ハムレットの芝居が生きたのかもって感じでした




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナイロン100℃ 44th SESSION「ちょっと、まってください」見てきました

2017-12-26 01:58:02 | お芝居
ナイロン100℃ 44th SESSION「ちょっと、まってください」 本多劇場 2017.11.16 19:00~

ケラさんの新作は久しぶりで、すごく楽しみにしてました。
大好きな水野美紀さんが出るのも、うれしかったし・・・

内容は、面白かった。たくさん笑いましたね~ただ、あとから、いろいろと思い返すと
かなり内容的には深いというか・・・
現代の事象とかに置き換えて考えれるところもあって。ちょっとゾワっとしました。
でも、見てる時は、笑ってばかりでした。
あとからジワジワ来る芝居だったなと思います。




内容を簡単に

セレブと乞食の2家族の話なんですが、途中から両方の家族がごちゃごちゃになっていくんです。
4人家族+使用人2人が暮らすお屋敷(旦那様が三宅さん、奥様がイヌコさん、息子が遠藤雄弥くん、娘がリエさん、使用人はマギーさんと小園茉奈さん)
自分たちはセレブだと思っているが、実はこのうちは借金だらけ。それは・・・マギーさん演じる使用人に騙されているせい。

セレブの家の庭に、なぜか乞食の家族が住みついてしまう(父がみのすけさん、母は村岡希美さん、兄は大倉さんで、妹が水野美紀さん、祖母を藤田さん)
乞食の娘はセレブの息子と結婚するといい、婚約者を押しのけ妻の座におさまってしまう。が、その息子とは思想が合わないといい、今度は父親の方と結婚する。セレブの奥様は家を出ていき、乞食の家族がお屋敷に住むようになる。

この町では、市民運動(何の運動かは不明)が起こっていて、セレブの息子はそれにかかわっているらしい。
乞食の母は、賛成派でも反対派でもない中立派を作ると言い出す。そしてそのメンバーの募集を始める
記入させた名簿は実は罪人名簿で、名簿に署名したものを死刑にするため、警察官がやってくる。
名簿に署名してしまったセレブの父親は、死刑を宣告されるが。。。名簿に実際に署名したのは使用人の男だった。

セレブの家の使用人は、だまし取ったお金をもって加担していた使用人の女性と金を持って逃げようとする。
ちょうどそこでセレブの父親の死刑が執行されることとなる。
が、使用人の男の悪事がばれ、使用人の女性が男を殺し、そして彼女は警察に捕まってしまう。

倒れた使用人の男の上に何かが降ってきて・・・街が死んでいく




キャストはみんな白塗りのメイク。これがすごく印象的だった。

今の世の中も、何かに反対だの賛成だの言ってるけど大多数の人は、何に対しての反対だか賛成だか、本質を
わかってないことが多く、なんとなく自分の立場を決めてしまっているような。。。
よくわからずに署名したら、それが罪人名簿だった・・・なんて怖いけど、実際ありそうな話で。
ネットアクセスなんかも、ハイ→ハイってやってくのも同じようなことだよね。

「ちょっと、まってください」というタイトルのセリフも出てくる。
これって、世の中のいろんなことに対して「ちょっと待ってよ」ってことなのかな?
賛成派とか反対派とかも、ちょっと見極めようよと。。。
でも、そんなこと関係なく、世の中は進んでいき流されていき・・・

ただ、詐欺師というか悪事を行っていた使用人は最後には罰を下されるんだから、、、
「ちょっとまってください」と言って、誰かがみていたんでしょうか

などと、芝居の裏にあるものまで考えさせられるような、深い話でした。

そうは言いながらも、ナイロンらしく、なんかかみ合わない会話もおかしく。。。
大倉さんの独特の間とかも、笑いを誘いましたよん。
イヌコさんと三宅さんの夫婦の会話なんかすごくおかしかったし。


キャストの感想

一番印象に残ったのは、やっぱり
使用人の男役のマギーさんかな。
今回のストーリーテラー役でもあり、要所要所でキーポイントになっていた。
マギーさん、いろんな役を演じてるし、ふり幅がすばらしいですよね。


それと、乞食の兄妹の大倉さんと水野美紀さん
二人の掛け合いが、なんというか色っぽいんだよね。
で、このコンビもすごく合ってて・・・よかったです。

他の方も、みなさん、ベテランでうまい人たちばかりなんで、
ホントに面白かったです。。。


来年のケラさんの舞台も発表になってますね。
また、見に行かなくては!!って感じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする