物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”

2012年09月25日 | Weblog
 『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(山田昭男著、ぱる出版)を読む。

 筆者は未来工業株式会社の創始者で現在は相談役。同社は、電線管類・付属品、配線ボックス類、電材、管材などを作っている岐阜県のメーカー。従業員の満足度が非常に高く、かつ高業績を長年保っているので有名で、ユニークな社内ルールがよくメディアにも取り上げられている。
 特徴的なところでは、
  ・定年70歳
  ・65歳年収700万円(かつ下がらない)
  ・休日年間140日
  ・年末年始20連休
  ・就業時間8:30~16:45
  ・制服・作業服自由
  ・社員全員が正社員
  ・年功序列(成果主義は採らない)
  ・「ホウ・レン・ソウ」禁止。
などなど。その他、本書では面白い施策がたくさん紹介されている。
 同社のマネジメントの勘所は二つあると思う。
 一つは、「業績が上がれば“分け前”を社員に還元する」ということをはっきり宣言して浸透させているところ。社員が頑張り業績がアップする。それが還元されれば社員はハッピーになる。そしてさらに各自が余計頑張るというサイクルができているのである。
 もう一つは、徹底した権限委譲が日本人の集団意識に良いように作用しているところ。普通ここまで社員に任せて自由にさせていると、サボったりする人が出てくるのではと思ってしまうが、そんなことはないらいしい。逆に集団の中で自分が足を引っ張ってはいけないという(日本人らしい)メンタリティが生まれ、団結力を生み出すのだと言う。
 素晴らしい。山田氏のカリスマ性で成り立っている部分は多々あるのだろう。紹介された事例はすべて具体的かつ実際的である。わが職場でできそうな所は取り入れたい。
コメント
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