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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

祖母の死 ~四世代が揃っていたということ~

2012年06月04日 | Weblog
 母方の祖母が亡くなってから一週間が経つ。
 先週月曜日の早朝3:30AM頃、母親から電話があった。すぐに車で弟と両親を拾って、入院先の病院へ向かったが、すでに息を引き取っていた。親族への連絡と葬儀業者の手配を済ませ、その日は出勤。翌火曜日が通夜、水曜日が告別式で、会社を休む。
 葬儀は、当初から予定していた通り、ごく近い親族だけが集まる密葬で行う。享年95歳、大往生である。当然寂しいが、決して暗いという雰囲気ではない。われわれ孫だけでなく、8人の曾孫たちも勢ぞろい。うちの息子たちはもうお兄ちゃんだが、下の子たちは2歳から6歳までと年齢が集中し、式場ではみなキャーキャー言いながらはしゃいでいる。

 長男が生まれてほどなくして、祖母は岐阜の田舎から大阪に出てきた。その頃は父方の祖母も存命だったので、祖父母二人が亡くなるまで、「曽祖母」「祖父母」「両親(私たち夫婦)」「子供」まで、13年間、四世代が揃っていたことになる。
 三世代の場合、世代間の組み合わせは、「祖父母-両親」「両親-子供」「祖父母-孫」の3パターン。四世代になると6パターンだ。家族の中で、世代間の人間関係の機微を学ぶ機会が一気に増える。
 同居や近くにいる祖父母の場合、教育的見地から、両親の子育てに協力してくれる。曽祖母となると、そういうものからは超越してしまう。曾孫たちへはただひたすら無償の愛(笑)。曾孫たちからみても、曽祖母なんて生き仏みたいなもので、触れ合っているだけで宗教心や先祖を敬う心が育まれる。そういう意味では息子たちにとって、彼女たちの存在は、非常に良い情操教育だったのだろう。
 このまましばらくは三世代の期間が続く。再び四世代そろい踏みになるのは、十数年先かな。その時は第二世代、「祖父」のポジションである。ある意味楽しみだ。

 告別式を終え、家に帰り、妻と子供たちだけで夕食。病院へのお見舞いから葬儀までずっと付き添ってくれた3人に対し御礼を言いながら、不覚にも涙を流してしまう。葬儀では一切泣かなかったのに。家族の前で泣いたことなんかないのに。
 でも悲しいとか寂しいとかいう意味ではない。あくまでおばあちゃんと家族への感謝の涙なのである。
コメント (2)
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