秋の一日

2011-11-16 | from m/b



11月中旬。
かごの中身はですね、おむすびと水筒とイワシの干物と、ちょっとしたお漬物と切った柿。

急に思い立って山へピクニックへ行くことにしました。
今日はラブはお留守番。すぐ帰るから、山の匂いのおみやげ、待っててね。


 



もってきたおむすびのお米、その米粒の育った田んぼの横を通って…
あぜ道でお昼にしました。

あああお茶が倒れる!だの、
風がつめたいだの、
お箸一本忘れただの、
あわわ柿が転がってっただの、

ピクニックは色んなことが微妙に足らなくて、面白い。
虫も寄ってきます。

 





目的地のお寺。
ここは過剰に手入れされておらず、良い感じに雑然と草木が溢れ、自然に溶け込んだというか自然に返りつつあるような、廃寺数歩手前といった感じのこういうお寺、嫌いじゃありません。
  
階段を上りきったところにある山門から振り返ったら、下界を見下ろせて、遠くの山々が望めます。
今年の遅い秋の訪れ…まだまだ青い木々。

 




お寺の地面にはうっとりするような色彩の絵。
土、コケ、木の陰、陽の光、イチョウの緑、黄色…

もう十日ほどすると地面はイチョウの葉で埋め尽くされるので、これは今だけの美しさです。 


 



これは実がくっ付いた状態のイチョウの葉。
少し分かりづらいですが、この珍しい種類のイチョウの木は、葉の表面に実が生るのです。
住職様らしき人が探して拾ってくださいました。記念にどうぞって。
ありがたくいただきます。いいこと、あるかなあ? 





これが、その天然記念物であるオハツキイチョウの木。
何本も気根を垂らした、迫力のある一本です。

 



結実する前の葉二枚と、先ほどの実。
葉に少し黄色くなったところがあるでしょ? ここが実っていくのですって。

 

 



西日まぶしい帰り道。
野山にはこいいう愛しいものが沢山で、寄り道ばかりしてしまいます。
 

 



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